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アーティストキャリアの参考書

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アーティストの社会活用やキャリア形成に役立つ記事をアップしています。
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#キャリア形成

誤解し誤解されているアーティスト契約

アーティストやアーティストに関心のある人なら一度は耳にしたことがある「デビュー」や「所属」。その正体は「契約」なんですが、アーティストも一般の人もその中身についてはあまり知らないと思います。 詳しく書くと長くなるので、めちゃくちゃザックリですが契約について最低限必要な認識について書いてみようと思います。 漢字が多いけど、中身は難しくないから読んでみてくださいね。 そもそもデビューって? アーティストのデビューに際しては主に三方向の契約を結ぶのが一般的です。 ・音楽出版社

99%のアーティストの日常

学校や企業の皆さんにアーティストのキャリアの話をすると、興味津々に聞いてくださいます。 アスリートのセカンドキャリアやデュアルキャリアについては浸透しつつありますが、アーティストについてはそもそも生態が知られていない部分もあり、キャリアと一言で言ってもピンとこないと思います。 今回はそんなアーティストのキャリアと、実際に支援するアーティストの日常について書いてみます。 アーティストキャリアとは みなさんが普段目にしているアーティスト、クリエイター、インフルエンサーは、上

NPO法人設立から5年の軌跡

7/29でNPO法人日本アーティスト協会は5周年を迎えました。 関わってくださる皆様、アーティストの皆様の支えがあってこそです。 心からありがとうございます。 ますます精進します。 さて、法人代表としての思いを表向きに語ることは滅多になかったのですが、5周年といういい区切りなので、設立からの思い、課題、葛藤について書いてみようと思います。 ちなみに、5周年を記念してアパレルをスタートしました♪ 記念にぜひ買ってやってください! 祝ってほしい! かっこいいよ! おねがい笑

アーティスト相談室を開設します

暗い話題が多い中、悩める人のために何かできないかと思い、毎週火曜日、TOKYO BEACH STUDIOにて「アーティスト相談室」を開設します。 現在は、プライベートレッスンやイベントをおこなっているんですが、空き時間を活用して無料でご相談を承ることにしました。 アーティスト、学生、保護者の方、はたまたアートや音楽に関するビジネスの話がしたい方などのご相談をお待ちしております。 ぜひHPからお気軽にお問合せください。 これに伴い、YouTubeチャンネルも「ガリバー宇

人生の選択肢を増やす

幼少期の教育の効果は、IQではなく非認知能力に表れるという記事を目にしました。 この記事を見て「なるほど」と思うと同時に、そもそも幼少期にこういう選択をできる両親がどれほどいるのか気になりました。 普段と違う環境を子に与える発想と、それができる経済的ゆとりがある家庭は、そう多くはない気がします。 それでも、子供からすると、目に映るあらゆるものが新鮮で特別な経験になり得るもの。 僕にとっては、幼少期の入院生活が自分の人格形成に大きく影響したと感じています。 あれが無け

改善は革新への近道

人が新規事業とか新しいアイデアを求めるのは、現状に不安や不満があるか、更なる飛躍を望むかのどちらかが原因です。 起業や独立も同じかもしれませんね。 特に多いのは、現状への不安や不満から新しさを求める人。 「こんなはずじゃない」 「もっといいやり方があるはずだ」 そう思って、自分の理想に近づくために新しい取り組みへと舵を切ろうとする。 でもちょっと待って。 そういう流れで今の環境を離れたり仕組みを変えたとしても、残念ながら上手くいく可能性は限りなく低いです。 ・現

今すぐ作ろう別名義

もうすぐ7月ですね。 アーティストやフリーランスの皆さんに、騙されたと思ってやってみて欲しいことがあります。 今すぐに、別名義を作ってみてください。 なんのこっちゃと思われるかもしれないけど、行き詰まりに不安がある方にはとても効果があると思います。 自分の活動の幅を拡大し続けるためにもなるし、ちょっと踏み出してみると景色が変わります。 そんな別名義のススメをお伝えします。 別名義とは?僕は、今でこそガリバー宇田川という名前で音楽も講師も企画も執筆もおこないますが、

仕事しやすいビジネスパートナーの特徴

キャスティングや企画の仕事をしていると、どうしても曖昧な要件の中で人や業者を手配しなければならない場面があります。 こちらとしては最大限の情報は出したいけど、親切心をこじらせて、憶測で語ってしまうと事故ったりします。 そんな中、僕が必ず頼りにするパートナーの皆さんには、ある特徴があることに気づきました。 アーティスト、クリエイター、マネジメント会社、プロダクション、制作会社、マーケティング会社など。 音楽の現場だけでなく、イベントや人材を扱う仕事をしてきた中で共通して

アーティストにパラレルキャリアが必要な5つの理由と2つの注意点

こんにちは。アーティスト専門家のガリバー宇田川です。 この記事では自己紹介を兼ねて、僕の信条をお伝えしておこうと思います。 自己紹介僕は、メジャー経験のある現役シンガーで、日本アーティスト協会の代表理事をつとめています。 アーティストの社会的地位向上とキャリア形成の支援がミッションです。 ほかに、イベントプランナー、各種プロジェクトのプロデューサー、一般企業の採用を支援する採用コンサルタントもやっています。 アーティストを応援したり、支援したいと思ってくれている人は多いと

社会課題を解決するアーティスト~結婚・出産でキャリアは終わらない~

どうも。 革の手入れが趣味のガリバーです。 この時期は肌と同じで皮革製品も乾燥するので、クリームなどで手入れしてあげましょうね。 ニベアでもOKなんですよ~。(元・皮革専門店管理者の知識) さて。 僕のライフワークでもあるアーティストのキャリアデザイン。 中でも、女性アーティストの課題はめちゃくちゃ深刻。 これは差別的にとらえてもらいたくないんだけど、育児や家庭に追われて現役を退く女性アーティストは本当に多いんです。 また、商業の世界だけじゃなく、人材育成の観点からも、伸

成果を出すためのマネジメントマインド

2012年頃からプランナーとしても活動をしているのですが、世の中にはPR会社や広告代理店がたくさんあります。 その中から僕みたいなしがない企画屋を選んでもらえるのは光栄すぎるので、僕が心がけているのはこんなことです。 ・提案や修正を爆速で出す ・1案件で3〜10はプランを出す ・どんな小さな糸口からでも企画書をつくる ・まず会ってもらう ・金額の内訳を明確にする ・リピートしてもらう 特にアーティスト目線での専門性、パラレルキャリアで得た知見の引き出しの数、守備範囲の広

¥500

今さら聞けない?企画やPRは職業の名前です

どうも。 この時期、ツーブロックにした瞬間に風邪ひきがちなガリバーです。 ガッと刈り込むとサッパリするんでやめられないんですよね。 さて。 アーティストって就活とか経験しない人も多くて、「業種」「職種」ってものに疎かったりするんですよね。 人一倍、幅広い職業の方と関わる機会が多いわりに、例えば音楽と関わりの深い「プロデューサー」って言葉も、実は、何から何をする人なのかイマイチ分かってないまま使ってたりするんですね。 また、「活動をPRしなきゃね!」「良い企画にしようね!」