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社会問題化した体罰事件から見る体罰対応のあり方とは【オープンゼミ直前記事⑨】

こんにちは!宇田川ゼミ3年の宮本と玉木です!

今回はきたるオープンゼミに向けて、私たちD班の研究について紹介したいと思います。

この記事を読んで、私たちの研究に興味を持ってくださった方は是非オープンゼミに足を運んでください!✨


社会問題としての体罰

宮本) D班の研究テーマは「社会問題化した体罰事件から見る体罰対応のあり方」です。

研究の経緯としては、「体罰」を扱った研究をしたいという意見が班内で出たところがスタートでした。

当初私たちは体罰に対して「許されざる行為」「根絶すべき」という考えを持っていましたが、実際には体罰を容認する考えを持つ人々もいることを研究の初期段階で知りました。

それと同時に、今に至るまで多くの体罰事件が起こってきたことや、体罰を巡った議論が活発におこなわれてきたことも知りました。

その議論が活発化する契機となった事件として、2012年に大阪市の高校で起こった体罰事件があります。

私たちはこの事件を「体罰の社会問題化の契機」とし、なぜこの事件は体罰の社会問題化を引き起こしたのかという論点から研究を進めることにしました。


夏におこなったオープンゼミでは、ここまでの研究を参加者の皆さんに発表しました!

ここからはその先の内容についても少しだけ触れていきます!


私たちは、2012年の事件を機に体罰件数が急増しているのはなぜかという問いのもと研究を進めています。

体罰によって処分された教員数が事件後に急増しており、年に2~400人ほどだった処分数が2012年には2000人以上までになり、翌年2013年は4000人が処分されています。

なぜこのような体罰件数の急増が起こったのか、2012年の事件との関連から私たちなりの考えを皆さんに発表したいと思います!


大変だった理解の共有

玉木) 次に、研究を進めていく上で大変だったことを振り返ろうと思います。

多分、いちばん大変なことは、研究班の研究内容の理解レベルを同じ水準に保つことです。これがいちばん大変だとは思いますが、研究の質を上げるうえでは最重要なことでもあると感じています。この点は、ゼミの時間で宇田川先生からもご指摘を頂きました。

つまり、メンバーのだれか一人が研究内容をよく理解しているだけでは、研究を進めてもその質自体に向上はないのです。

例えば、メンバー全員でディスカッションするとき、班員の研究の理解レベルにばらつきがあると、議論が深まりません。議論が深まらないということは、ディスカッションをして研究が前に進んでいるという気がしても研究の質自体は変わっていないということになってしまいます。


この点を踏まえると、個人的には自分が大変だったことも同じ点です。

私は、9月に留学から戻ってきて研究に途中から合流したため、まったく研究内容を理解していない状態での始まりでした。

半年間の差は大きく、毎回のミーティングでも理解度に差があるのは目に見えていてしんどいと感じることは何回もあります。合流した当初はその差に気が遠くなって愕然としてしまっていました。

しかし、それでは班の研究の質に影響してしまうし、自分の研究に対するモチベーションも高まらないと考えるようになりました。

そして、わからない部分や「あれ?」と引っかかるポイントごとに、逐一班のメンバーに聞くということを繰り返してきています。嬉しいことに、班のメンバーがどんなことでも一つひとつ順序だてて丁寧に答えてくれて、本当にありがたいです。

今でも同様に、引っかかる点が出てきたらその都度メンバーに聞いてみるということを続けています。


これは、これまでの自分の課題点でもありました。わからないことがあってもすぐには人に聞くことができず、「自分の中で解決すればいいや」と思ってしまい、そのときはそのまま黙って流してしまっていたのです。

宇田川ゼミに入って班での研究を進めるということを経験していくことで、わからなければ聞くという習慣をつけていくことができていると感じています。


途中、個人的な話になってしまいましたが、やはりチームで研究を進めていく上で大変ではあるけれども、かつ重要なことが、チームメンバーの内容に対する理解レベルを揃えることであると考えています。


宮本) 研究を進めていく中で壁にぶつかることが多くありましたが、研究を一年間やり遂げることが出来ました。その成果を皆さんに発表できるのを楽しみにしています!


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以上、D班の研究についてでした!

D班の研究はゼミ生みんなの注目の的であるので、オープンゼミ本番の発表がとても楽しみです😆

次回はB班の研究についての記事を投稿します!お楽しみに!!

オープンゼミの参加者はまだまだ募集中ですので、ぜひ下記の参加フォームからご応募いただけたらと思います!


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2022年度第2回宇田川ゼミオープンゼミを開催します。

今回は3年ぶりのオフライン開催です!!

【日時】2023/1/24(火) 18:00~21:00 (開場 17:30)

【場所】住友不動産六本木グランドタワー(南北線 六本木一丁目駅直通)
株式会社Yappli 六本木オフィス
※アクセス等の詳細は以下のURLを参照ください。
https://news.yappli.co.jp/n/n5d59f2d3c9af 
※詳細は参加者の方に後日メールにてお伝えいたします。

【内容】4つの班による研究発表とそれに基づく参加者の皆様とのディスカッション
A班「90年代から日本の性教育の変革(変化)がないのはなぜか」
B班「国内のキャッシュレス事情」
C班「公立学校の教員の意見を反映した労働環境の改善が行われないのはなぜか」
D班「社会問題化した体罰事件から見る体罰対応のあり方」
宇田川准教授の最近の研究内容についての発表

【参加費】無料
 ※書籍購入費・文献コピー代等の研究費のため、当日に皆様からご厚志を募りたいと存じます。趣旨にご賛同いただけましたら幸いです。
 ※打上げ等の費用等には使用いたしません。大切に使用させていただきます。

【連絡先】 openzemi_udagawaseminar@yahoo.co.jp
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