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なぜ教員の意見が労働環境の改善につながらないのだろう【オープンゼミ直前記事⑥】

皆さんこんにちは!3年生の片岡と2年生の田中です!

今回は1月24日に行われるオープンゼミで、C班が発表する研究について紹介します!


皆さんは「教員の仕事」と言えばどんなイメージがありますか?

私たちの班では「ブラック」なイメージが共通であり、教員の労働環境に関心を持ち、研究の焦点を置きました。


教員の抱えている問題として「残業代の不適切さ」「人員不足」に関する問題がよくあげられます。

教員の特殊な労働体系によって、一般の会社員と同じような残業代の支払いを行うことが難しいという観点から、教員は残業代を教職調整額で賄われています。

しかし、この制度は労働時間や環境が変わった今でも制定から抜本的な改正が行われていません。これらが「残業代の不適切さ」として問題視されています。

また、文部科学省の調査では、小学校教員が0,26%、中学校教員が0,33%の人員不足が起きています。また、教員を志望する人も減少傾向があります。2000年の公立学校教員採用選考試験の倍率は13,3倍だったのに対し、2021年の倍率は3,8倍まで減少しているのが現状です。さらには、教員が心の病を抱えて休職・退職してしまうことも頻発しています。

この人員不足の原因として、過労死ラインを超えるほどの残業や業務量の多さ、先ほど述べた残業代の不適切さがあります。


多くの教員が問題を嘆いている中、なぜ具体的な改革は行われないのでしょうか?

文部科学省も働き方改革に着手しているもののその対応と教員の主張になぜズレが起きているのでしょうか?

C班は研究を進める中で浮かび上がった教員の労働に関する問題を、様々な視点から紐解いていきます!


オープンゼミでお待ちしております!



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2022年度第2回宇田川ゼミオープンゼミを開催します。

今回は3年ぶりのオフライン開催です!!

【日時】2023/1/24(火) 18:00~21:00 (開場 17:30)

【場所】住友不動産六本木グランドタワー(南北線 六本木一丁目駅直通)
株式会社Yappli 六本木オフィス
※アクセス等の詳細は以下のURLを参照ください。
https://news.yappli.co.jp/n/n5d59f2d3c9af 
※詳細は参加者の方に後日メールにてお伝えいたします。

【内容】4つの班による研究発表とそれに基づく参加者の皆様とのディスカッション
A班「90年代から日本の性教育の変革(変化)がないのはなぜか」
B班「国内のキャッシュレス事情」
C班「公立学校の教員の意見を反映した労働環境の改善が行われないのはなぜか」
D班「社会問題化した体罰事件から見る体罰対応のあり方」
宇田川准教授の最近の研究内容についての発表

【参加費】無料
 ※書籍購入費・文献コピー代等の研究費のため、当日に皆様からご厚志を募りたいと存じます。趣旨にご賛同いただけましたら幸いです。
 ※打上げ等の費用等には使用いたしません。大切に使用させていただきます。

【連絡先】 openzemi_udagawaseminar@yahoo.co.jp
 ※申込時に頂いたメールアドレスには、ご連絡と今後のイベントご案内をお送りします。ご了承ください。

【応募フォーム】

※ソーシャルディスタンスの確保のため、定員を設けています。お早めに申し込みください。


こちらでいただいたサポートは研究費(書籍の購入や論文のコピー代など)にあてさせていただきます。