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携帯端末値引き規制の上限2万円ってなくなったのかなという疑問を少し深掘りしてみた

こんにちは。外資系サラリーマン鮭です。私は2016年の年末に購入したiPhone7を愛用していまして二度バッテリーを交換して利用してきました(一度目はAppleが2018年ころに実施した無料バッテリー交換プログラムで交換してもらいました)。この機種、ApplePayに対応した初めての端末で端末機能自体は全然満足しているのですが、32Gという容量では日常に使うアプリたちの容量をカバーすることもほぼ難しく、最近のiOSのアップデートなどでは、アップデートするだけで3GBほどの容量を取られてしまい、ちょっと不便を感じていたので新しいiPhoneをお得に購入する方法を探していた。ただ2019年から施行された端末値引きは2万円(税込み2.2万円まで)という規制でどこで購入しても結局ここまでの値引きしか受けられないと思っていたのですが、どうやらそうでもないというということが分かってきましたのでこのnoteではそのあたりをまとめておきたいと思います。

iPhone SE (第2世代)が大幅値引き

これらの記事にあるように、iPhone SE (第2世代)の値引きが加速しています。この端末はAppleの正規価格では64GBモデルで49,280円(税込)となっています。規制上は、税込みで22000円値引きできるわけですから30000円程度の価格設定はこれまでもあったわけです。2020年の年末などにも一部のヨドバシカメラ(Apple Store)+ワイモバイルなどでは、新規、MNP契約で2万円引きというようなキャンペーンは散見されましたが、これ以上の値引きはなかなか探すことが出来ませんでした。しかし二つ目の記事にあるように一括10円とかが出てきたようです。何が起こっているのでしょうか?

64GBモデルが一括9724円(税込)で購入できた

秋葉原の値段には追い付きませんが、私が住んでいる仙台でも9800円くらいの一括価格が多くの携帯ショップで散見されてきました。ドコモの通常の販売価格は57000円ほどですので80%以上の値引きです。(Appleの定価に比べると80%くらいの値引きでしょうか)これらは通信契約(MNP)との紐づけで提供されています。以下は私が契約したドコモ契約の内容です。

契約日:9月5日

端末代: iPhone SE (第二世代)9724円(税込)

通信契約: ギガライト(1G)、ファミリー割、dカード割適用で月額2137円(税込)、解約金なし、新規事務手数料3300円

dカード新規申込特典: ショップボーナス 1万ポイント、通常入会ボーナス7000ポイント(最低20000円利用条件あり)、年会費なし

契約期間や解約金はありませんのでポイント付与を確認した10月中とかに解約すれば問題なく実質無料で(17000ポイントもらえるので実質的にはプラスで)新iPhoneを手に入れることが出来ています。

端末値引き+通信契約値引が出来る不思議のわけ

dカードに紐づくポイント還元部分については、クレカを作ってもらうことによるキャンペーンですので、問題ない(このnoteのポイントとしては取り上げません)と思いますが、なぜ販売価格を約80%も値引きできるのでしょうか?

2019年に施行された改正電気通信事業者法では「通信契約に紐づいた端末の値引きは禁止」「通信契約に紐づかない値引きも2万円に制限」ということではなかったのでしょうか?今回の契約や秋葉原の家電量販店で行われている契約は明らかに「通信販売に紐づいた値引き」のように見えます。これまでも、「通信販売に紐づかない値引き」に見せかけた実質「通信販売に紐づけた値引き」はありましたがそれでも規制の範囲内である2万円のルールを各社が守っていました。(一部ガラケーからスマホへの移行は、3G電波がそもそも近い将来(といっても2026年までまだ5年もありますが)使えなくなるので、その移行に伴うプロモとしては認められていましたがこのnoteでは詳細は割愛します)

私もずっとこの理解でいましたが、実は法律の例外規定があるようです。それは、「製造が中止された端末は例外として、中止から12カ月経過後は50%、24カ月経過後は80%の値引きが出来る」というものです。(実際にこの例外規定を使って値引きをしているのか少しわからないのですが)値引きが完全にできないというわけではないかと思います。私が今日見た限り、ドコモショップは9724円、ソフトバンクショップでは9800円に設定していました。これらは概ねAppleの正規価格49260円の20%程度の価格です。

一つ疑問として残ったのは、日本ではiPhone SE (第2世代)は2020年4月から販売を始めていますので、2021年9月の時点で製造中止から24カ月がたっているのかという疑問はあるのですが、さすがにAppleの各端末の製造ラインがいつ終わったのかを調べることはできませんでしたが一般的に考えれば製造中止から24カ月が経過してないのではと考えています。

SIMロック端末は例外?

この値引きのもう一つの可能性は、2021年10月から新たな規制として導入される「SIMロック端末の販売禁止」です。すでに段階的に各携帯事業者は自社で販売する端末のSIMロック対応を行ってきましたが(以前は契約日より180日が経過しないと対応しないというルールでした)が今年の10月以降はSIMロック端末を販売してはいけないというルールがあらたに適用されます。つまり、少し詳細はわかりませんが、「SIMロック解除端末」とそもそも「SIMロックを付けていない端末」が今は各社の在庫に二種類あるのかなと想像できます。実際ドコモのヘルプページにも「2021年8月26日までに購入された機種をご購入のお客様へ」として「(一定条件を満たすお客さま)が新たに機種をご購入される際は、SIMロック解除の手続きを実施した状態でお渡しさせていただく」という表現での記載があります。結果的にはSIMロック解除がされているので消費者からすると全く同じ端末なのですが、事業者からすると二つの在庫の管理やもしかするとAppleとの値段交渉なども影響するのかもしれませんし、このような在庫管理の煩雑さから、この移行期にかぎり「通信契約に紐づけた値引きであったとしても『SIMロック解除端末』であれば一定程度の値引きを認める」という握りが総務省などとあるのかもしれません。(で、一定程度というのは製造中止から24カ月と同等などと考えられるなどのコメントをもらっているのかもしれません)

さて端末は手に入った。どうするか?

かくして、ようやく64GBのiPhoneをてに入れることが出来ました。これまではBiglobeの格安SIMで毎月500円程度しか使っていなかったのですが、10月末までは少なくともドコモさんでお世話になって月々2200円は最低支払うことになりそうです。(ファミリー割で家族分が合計1000円ひかれるので実質は1000円くらい?)そのあとはまたBiglobeに戻るなり、その時のキャンペーンにのって別の携帯会社に移ろうと思います。ドコモでいる意味ってなんかあるのかなぁ。。AHAMOっていいのかな?でもデータってほとんど使わないんだよな。

まとめ

この2万円以上の値引きキャンペーンが今だけなのかどうかはわかりませんが、新しいiPhoneが発売される前のタイミング、SIMなどに関して新しい法律(ガイドライン)が導入される直前など、いろいろな条件が重なって起きているように感じます。また「SIMロック解除された」iPhone SE(第二世代)についてはすでに在庫がかなり減ってきているような印象をうけましたので、もしかすると各ショップとも在庫限りというようなキャンペーンなのかもしれません。さらに言うと、これらのキャンペーンは店頭だけのキャンペーンでかつ期間限定などと表記して行われているケースが多いようです。ご興味のある方はぜひショップに足を運んでみてはいかがでしょうか?


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