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大阪市をウォッチしよう!! 10 「夢洲IR差し止め住民訴訟」

夢洲IRの差し止めを求める住民監査請求で、監査委員の意見がまとまらない「合議不調」という結果を受け、原告住民5人が昨年7月29日に大阪地裁に提訴しました。
提訴の趣旨は、次の2点です。大阪市は大阪IR株式会社との間で、IR事業のために必要な土地改良事業費を負担する旨の合意を締結してはならない、IR土地改良事業のために一切の支払いをしてはならない。
10月18日の第1回弁論期日において、原告住民を代表して私が意見陳述を行いました。住民訴訟の最大の争点は、土壌が広範囲に汚染され、高層建築物など想定していない、きわめて軟弱な地盤の大阪湾の埋立地・夢洲に巨大なIRカジノ施設を計画し、大阪市が底なしの財政負担をすることの違法性です。
大阪市の負担に「上限」があるのか、これを知るためには土地関連契約の開示が必要であり、原告住民が大阪市に情報公開請求しましたが、表紙のほか全部非開示でした。それで裁判所に文書提出命令の申立てを行いました。
今年5月14日の第4回期日から、裁判所の意向により、4月に提訴した「カジノ格安賃料差し止め訴訟」との共同訴訟になりました。裁判所は7月6日付で被告の大阪市が基本合意文書を開示することを決定しました。実際に裁判所から開示された文書はわずかであり、原告・弁護団は異議を申立てています。
9月にはIRカジノ誘致を左右する動きがあり、9月29日の第6回期日に向けて準備を進めています。


9月5日に第10回副首都推進本部会議におけるIR関連協定(案)等の公開、また9月22日に国土交通省による認可が行われました。本番組は、それ以前に収録されたものです。そのため、収録後の事象については認知していないことをご了承ください。

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