堀内たかおの府議会ウォッチ 03 カジノ住民投票条例署名運動
都構想を止めさせたのもつかの間、カジノを大阪に誘致をすることが、市民の知らない間に着々と進められていた。その間に宣伝されていた「税金は1円も使わない」、「外資が投資して大阪は税収で儲かり福祉も教育も充実する」などいいことずくめだったのが、事実は、土壌改良費788億円は大阪市が負担するなど、宣伝内容とは大きくかけ離れていることが次々に判明しました。
そんな中、22年3月13日に98歳の母を医療崩壊の只中で亡くしボーっとしてる時に、以前都構想の運動に誘ってくださった方から、カジノの署名を集めるボランティア一緒にしないとの誘いを受け、家にいるより、多分母だったらカジノはあかんと言うだろうとの思いで、母の無念さを思いつつ署名活動に加わりました。
そもそも大阪の成長戦略は、カジノという悪い冗談を本気で推し進める流れに、強い違和感を覚えていました。市の宣伝の何が真実なのか全く藪の中。事実を明らかにさせるために、手段として住民投票という直接民意を反映する制度を利用するかたちで、今まで会ったことも無い阿倍野区のボランティアの人達や、近所の誘ってくださった方と主にスーパー前で取り組みました。最初は小さな肉声でしたが、より多くの人に伝えるため途中からミニ拡声器を使い署名を集めました、特にラスト1週間は反応も格段によくなり手ごたえを感じました。
そして7月29日暑さの中、府議会を見守る中、否決。数による暴力を目に焼き付けました。
議会の多数は住民の生の声を簡単に踏みにじること、議員は期間限定の代理人ということを全く理解出来ない人の集まりであることを直接知る機会になった、そんな府議会ウオッチデビューでした。
議会制民主主義というシステムの歪みを知る生きた勉強の場になりました。何人かの議員の態度は明らかに上から目線であり、傍聴者を揶揄する態度で、これが府議会の実態なのだと思い知らされました。
そして9月30日、東京行動での議員会館デビューと銀座デモデビュー、2大銀行本店交渉デビュー、そして各省庁めぐりと充実の1日間の行動で、今までの政治に対するハードルが一気に低く感じられました。かなり単純ですが、巨像のように見えていた政治がこんなところでなされていて、カジノ法案もここで作られたのかというリアリティを感じました。
交渉の中で、中央の役人も大勢の前では紳士的な対応を一応はするものだとか、府庁での対応との違いに若干の期待がもてました。話し合いの中で、夢洲の土壌の問題点は、専門家が不在で判断不可となり、今後入れることを確約。それが認可遅れの一因となった。
しかしながら、時間を遅らせただけで、専門家は結局辺野古埋め立てを認めた人物だったり、結局認可を正当化するためのシナリオ作りの時間で遅れたのだと思います。