見出し画像

「さよなら、チャーリー」を観てきました。

今手掛けてるドラマガイドの入稿締め切りが迫ってきて、なかなかに忙しい日々ではあるんですけど、毎週入稿〜校了がある週刊誌やってた頃と比べたら、まだ心にゆとりがあります。多分。

そんな中ですが、16日は「さよなら、チャーリー」へ。

山本一慶くん主演の、いわゆる”所属事務所案件”なんですけど、そもそもが舞台制作の事務所ってこともあって、ちゃんと良質なホンと演出が保証されてることが多いんです。自分では積極的に見ないタイプのクラシックな作品に出会えるのも楽しいんですよね。

今回の作品はロマンティックコメディーとのこと。

あうるすぽっとといえば、この子。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
チャーリー(山本一慶)は女癖が悪く、多くの女性と浮き名を流していた。そんなある日、チャーリーはラスティ(大湖せしる)との浮気現場を彼女の旦那・メイヤリング(ルー大柴)に見つかってしまい、銃殺される。しかし、神様のいたずらなのか、チャーリーは女性として生まれ変わり、彼の親友・ジョージ(井澤勇貴)の前に現れて……
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ってなあらすじだったので、女装ものコメディかなーくらいの感覚でいました。
あ、このあとは多分核心に触れること書くんで、これから作品を見にいく人はもう今すぐブラウザ閉じたほうがいいかも。(はちゃめちゃに良かったよー!ってだけ伝えておきます)

第一幕はおおよそその予想通り。女になってしまったチャーリーと巻き込まれたジョージがドタバタ劇を繰り広げます。一慶くんといざーさんが互いに役者として信頼しあってるのがわかるような安定のお芝居。たまに演技か素なのかわからなくなるくらいの掛け合いがほんとに楽しかった。

そして第二幕。コミカルだったのが徐々にシリアス展開になっていく。男の時では知り得なかった、女性たちが自分に対して抱いていた思い。そして気づく自分自身の本当の気持ち……。チャーリー、ラスティ、ジョージそれぞれが本心を吐露することで、心が静かにゆらいでいき、それが大きな感情のうねりになっていくようなお芝居が本当に本当に素敵で、心がガッチリと掴まれてしまった。うそだ、泣いちゃってんじゃん、アタシ……。

ラストシーン、彼女は多分チャーリーなんだろうなって思ってます。彼の文章の悪癖が口をついて出たことで、多分互いに気づいているんだろうけれども、それでも「チャーリーじゃない」ってことにして、新しく出会いを始める。ちょっとビターで、でもとっても素敵な結末だったな。大袈裟な仕掛けはないんだけど、伏線もキレイで心地よかった。

都合のいい物語ではあるんだけど、物語なんだもん、都合よくていいじゃんね。

すごく満たされた気持ちで劇場を後にしました。こういう作品との出会いがあるのはとても嬉しい。そんなこんなで満たされたんですが、週末は体調もあいまって廃人でした。そういう日もある。
そうそう、運良く最前ど真ん中で観劇したんですけど、視界がだいたい「井澤さんの脚」みたいなときがありました。あと見えちゃいけない(でも多分見えても大丈夫なモノ)もチラチラ見えて笑ったな。

さて、週明けは作業が大詰めよ。各方面の返信お待ちしております!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?