ClexaCon2019 2日目
2日目は下記の通り。
・Gaysian Project presents: Celebrating Queer Asian Americans in Media and Fandom
・Queer People of Color(QPOC) Representation
・Queer People of Color Meetup
・The Misconception of the Plus in LGBTQ+
・Amber Benson: Tara Maclay and the Legacy of Buffy
Gaysian Project presents: Celebrating Queer Asian Americans in Media and Fandom(ゲイジアン・プロジェクト提供:メディアとファンダムにおけるクィア・エイジアンアメリカンを称える)訳注:gaysian=ゲイのアジア人
パネリスト:
アジア系アメリカ人、エスニシティ、セクシャリテイ、様々な要素があって、「not Asian enough」(アジア系が得意なはずの数学の成績が良くない、肌の色など見た目がアジア人に見えないなど)その要素が足りないんじゃないかというネガティブ・シンキングになったりする。アイデンティティ。
『ブラック・ライトニング』ではブラックネス(blackness)やアジア人ぽさをどちらも否定せず、祝福(celebrate)している
『ブラック・ライトニング』のカップルの描写において「これは彼女の一部」としてセクシャリテイを映しているので、「あぁそうなの」と特別扱いせずに受け取られる。
・自分が白人に見えるから『ヤング・スーパーマン(Smallville)』でクリスティン・クルックを見た時に「自分を反映してるとまではいかないけど、初めて自分に似てる!?」と思った(TVに見るレプリゼンテーションの瞬間)
・アメリカのアジア系の子どもたちにはディズニーより宮崎アニメを見てほしい。アメリカの外で育ったから。「ムーラン」が出るまで共感できるキャラはそうそういなかった。
・ステレオタイプにはまらずロマンティックコメディもできるし、ヒロインもゲットできる。
・出版すれば読まれるのに、あったとしてもゲイ男子もの。いまライターとして自分で書くときは10代の頃の自分に向けて書いてる。
・役者の友達が多くいて、ライターとして業界にいるとゲイでアジア人でといった「必須要素」を押し出さなきゃいけない気になるけれど、そうはしたくない(なぜなら、たまたま私がアジア系の人間だから(happens to be who I am))そのプレッシャーがすごい。
・『クレイジー・リッチ・エイジアンズ』(訳注:意地でもAsians入れます)はすべてのアジア系を体現してるわけじゃない。
Q:Dis-orientすること:アジア系ステレオタイプから脱却するためにその要素を掘り下げる。自分は何なのか?を考える。
・ブラウン系の人である。STEM分野にいないこと、数学に弱いこと。
・「良いアジア人」でいないこと。
・先代たちが戦ってきた1つの歴史にフォーカスするだけでなく、(リスペクトしつつ)私たちの世代、移民x代目として、そこにいるその人物(who you are)として描き、より楽しめる物語を書きたいし、書いている。
・貧困ポルノ(Poverty porn)。インド出身の親が中流階級と知って、スラム出身じゃなくて友人に心底がっかりされたことがある(当然、縁を切った)
・東南アジアで育ったからといって貧困とは限らない
Q&A
Q:自分の努力が足りないのではと嫌悪に陥るときの対処法は?(上海からメイン州の親の元で養子にとられ、育った人)
A:シャンテル:セラピーがありますよ・・(笑)落ち着いて、そのままの自分の姿、今このときにいる自分で十分と知ること。スローダウンすること。そして各地に仲間を見つけて話をするようにしている。
Q:あまりバランスよく扱われていないと感じる台湾での映画の扱いについてどう思いますか?(コロラドで育った台湾人の人)
A:文化の違いもあるのでギャップを埋めたいと思う(マーケットでの需要の関係)
・ボリウッドで初のレズビアンキャラが主演の映画が最近作られた!
Gaysian projectのピンをゲット!
Queer People of Color(QPOC) Representation (クィア有色人種のレプリゼンテーション)
パネリスト:
進歩と課題
・BETでレズビアンセックスシーンカットされなかった
Q:視聴者としてよりよいレプリゼンテーションに貢献できることは?
A:投資。口コミで広めて投資。読んで、視聴して。
・キャラは個々だけどユニバーサルにしなきゃいけない
・PoCがいまトレンドになっているけど、私たちは流行じゃない。ここにいていい。常にそこにあるものにするようにトレンドから外れるようにすること。発言することを恐れないで。
・スポーツ界について。マーケティングや可視化の点で女より男が多い。女子サッカーは白人が多いけどインクルーシブに関して取り組んでいるのが見られる。
・Indigenous ピープル(先住民族)
・ネイティブ・アメリカンにもゲイがいるの?と言われたことがある。当然いますよ?
Q:PoCに関して、業界に今後どうしてほしいか?
・目を向けてほしい
・今回のクレクサコンの特集パネル、白人OTPの扱いが目立つ(白人CPはAvalance、Amber Benson (Willow&Tara)、Nyssara、WayHaught、Hollstein、Clairevoyant。PoCはODAAT(シドとエレナ)、Black Lightning)
・自分自身をdecolonizeする必要がある。
・白人OTPに盛り上がる友人に対して「それもいいけどPoCのOTPは?」と言ってみること
・セクシャリテイ、エスニシティ、ジェンダーなど、キャラの設定にできるだけ沿う当事者を雇え、探せ。
・自分が当事者じゃないならチームに当事者を加えろ。
・これからもこの会話を続けてほしい。
このshipTシャツに白人OTPしかなかったため、この教授はQueer women of color(QWoC)のカップリングも追加してもらったとか。(Beyond Clexa.comで販売中)
Queer People of Color Meetup
この時は各自の名前・代名詞・今回のクレクサコンの良かったところと改善すべきところを話していくのですが、poc目線だと白人の人たちとの溝がありありと見られるコメントがかなりありました。
The Misconception of the Plus in LGBTQ+
パネリストが一通り自己紹介した後、シェアしたい人が自由に自分の現状や経験などを話していく感じで、モデレーターのJoe(トランス男性)が言いたかったことは「マイノリティの中で足を引っ張り合って分裂するのではなく、共存していきたい。みんな仲間なんだから」ということでした。それを聞いた後で途中退席しました。共感したのは「自分のセクシャリティを誰にも説明する義務はない。自分が何なのか分かっている場合はそれで十分」ということ。クエスチョニングでも、揺らいでいても、それで十分ということ。
Amber Benson: Tara Maclay and the Legacy of Buffy(バフィのタラを演じたアンバー・ベンソンとバフィのレガシーを振り返る)
動画をご覧ください
後日追記するかもしれません。「バフィ」のウィロー(アリソン・ハニガン)とタラは私がはっきり自覚していなかった大学時代(点と点をつなげられていなかった時代)、無意識に共感した初めてのレズビアンカップルだったので、どれほど影響を受けたのかこのパネル冒頭に流れた動画を見て思い出しまして、3日目にアンバーにサインをもらった時に涙をこらえきれませんでした。アンバーも超やさしい人だった・・!MCのデイナ・ピッコーリさんが着ているジャケットはダーク・ウィローが背中にいるもの。
バフィ未見の方にはネタバレになりますが、ちなみに、ジョスがタラを殺したのはダーク・ウィローにすっげー夢中だったから、当時他意はなかったはずとかいうアンバーの弁解でした。ダークなアリソンももちろん最高最強だったけどそんな理由、今聞いてもさ!!