知っておきたい国常立神大神のこと｜はじめての日月神示

日月神示は、国常立大神（くにとこたちのおおかみ）の言葉と言われています。またの名を艮の金神（うしとらのこんじん）と呼ばれる神様です。

艮の金神は、東北の鬼門の神様と言われています。風水などでは家を建てるときに、トイレは鬼門を避けて・・・なんていう言い伝えを聞いたことがあると思いますが、あの神様です。

これに対して南西は裏鬼門と呼ばれ、こちらは坤の金神（ひつじさるのこんじん）と呼ばれる豊雲野大神で、国常立大神の妻神です。男女夫婦神で表裏一体の働きがあるのですね。

古事記による系譜ではこの位置です。

【別天津神（コトアマツカミ）5柱】
▶造化三神
├天之御中主神
├高御産巣日神
├神産巣日神
--------
宇摩志阿斯訶備比古遅神
天之常立神
--------
【神代七代】
国常立神
豊雲野神
宇比地邇神・須比智邇神
角杙神・活杙神
意富斗能地神・大斗乃弁神
淤母陀琉神・阿夜訶志古泥神
伊邪那岐神・ 伊邪那美神

別天津神の最後の天之常立神の次ぎの、神代七代の最初の神。日本書紀では天地開闢の際に出現する最初の神と言われます。神名は『国土を永久（常）に立ち続ける』説や、『日本の国土の床（土台・大地）を表す』など。私は『国と子たち（クニトコタチ）を守る神』説が好き。

この二柱の神様は、長いこと祟り神として怖れられてきました。鬼門に触ると良くないことが起るなんていいますよね。ですが近年、この「祟り神」という概念が、実は故意に作られたものだった可能性が浮上しています。

例えば２月３日の節分では、全国的に豆撒きが行われます。「鬼は外、福は内」と言うフレーズは、国常立大神を鬼と呼んで封印した説は、割と有名。国常立大神の身体をバラバラにして、芽を出すことのない乾燥豆に。２度と復活できない呪縛なんですね。さらに年に一度、日本全国で「鬼は外」と豆を撒くことで、呪縛を固める仕掛けをしたというもの。

この節分の鬼説との関連があるか分かりませんが、日本の地域には節分に、豆撒きではなく鬼をお迎えする風習が残っています。「鬼は内、福も内」と言い、豆は撒きません。

封印されたという事は、封印した側がいるということになります。そして、どんな酷いことをすれば封印されるのか想像力がたくましくなります。一節によると、国常立大神はとても厳しすぎて、神々様の評議によって地球の東北の鬼門の地中深くに閉じ込められたそうです。その場所は、マクロから見たら日本となり、ミクロで見たら日本の東北地方となります。

国常立大神は審判神。私は神様は慈愛に満ちた優しい存在だと思っていたので、日月神示の口調に最初は、怖い！と思ってしまいました。閻魔大王の化身と言われるのも納得です。

今は、神様にはいろいろな役割があるんだなぁと思ってます。聖書に登場する神も、かなり厳しいですが、同じく審判神だと思います。国常立大神は日本だけの神様と思いきや、もともと居た場所はペルシャ地方で、地球主宰神であり根源神ということですから、聖書の神が国常立大神とかぶっていても不思議はありません。

追放された先が日本の位置であり、国常立大神の体の現れが、龍体国土である日本列島というわけです。

この神の体である日本は、上記のように、地球根源神が封印された原型があることから、復活の快進劇も日本を舞台に約束されています。

このことは国常立大神と縁の深い、先に書いた出口王仁三郎氏の大本神諭に『三千世界一度に開く梅の花　艮の金神の世になりたぞよ。神が表に現れて三千世界の立替え立直しを致すぞよ』と予告されたもの。国常立大神の審判とは、立て分けて立て替え立て直し。雨が降りすぎると地が崩れるといったような、神の審判は自然の摂理。

この国常立大神が、昭和19年に後の日月神示となるお筆先（おふでさき）として岡本天明氏に、それ以前には大正時代に大本教の出口直氏に、もっと前になると江戸時代に天理教の中山ミキ氏に神がかりして、同じようなメッセージを降ろしたと言われています。

国常立大神の働きは、妻神の豊雲野大神とのペアの働きによって現象化されています。伝える役と、それを読み解く巫女の役割。この男女エネルギーが合体してはじめて成る仕組。天明氏の筆は奥様によって整えられ、直氏の筆は養子の王仁三郎氏によって表に出されています。大本教によると直氏は変成男子、王仁三郎氏は変成女子。人そのものの身体と、宿るエネルギーが陰陽になっているのが身魂の姿。

【松の巻｜第一帖】
富士は晴れたり世界晴れ。三千世界一度に晴れるのだぞ。世の元の一粒種の世となったぞ。松の御代となったぞ。世界中に揺すりて眼覚まさすぞ。三千年の昔に返すぞ。煎り豆 花咲くぞ。上下ひっくり返るぞ。水も洩もらさん仕組みぞ。

＊煎り豆花咲く＝国常立大神の復活

日月神示

アセンションバイブル｜はじめての日月神示、について書いています。
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