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生き別れの双子かも!?驚くほど太陽に似た恒星HD 186302

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。


今回は「太陽と同時期に同じ場所で生まれた双子星」というテーマで動画をお送りしていきます。


恒星はまとまって誕生しがち

私たちの太陽は天の川銀河という2500億もの恒星の大集団の一員に過ぎず、そんな銀河が観測可能な宇宙には2兆個程度あるそうなので、この宇宙に恒星はそれこそ星の数ほど存在していると考えられています。

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そんな恒星は、ガスの密度が高い場所で誕生するので、更に広い範囲で高密度なガス領域であれば、そこでは数千個もの星が同時期に誕生することができます。

誕生してからしばらくすると星の集団から抜け出す恒星も多いですが、ほとんどの恒星には同時期に誕生した兄弟のような星が存在していると考えられています。

さらに中にはお互い重力的に結びついて連星系となり、2つ以上のペアとなってお互いを公転しあう双子星、三つ子星なども全恒星の半分程度を占めているそうです!

太陽にも生き別れた双子がいるかも

太陽はご存じの通り、単一の恒星として存在しています。

太陽系内のはるか遠くを公転するとされる「ネメシス」という仮説上の天体が考えられたりもしますが、根拠はないため半分オカルト、都市伝説といった内容となっています。

ですが先述の通り太陽は元々別の恒星と一緒に星の大集団として誕生した一恒星に過ぎない可能性が高く、その場合は太陽と同じ場所で同時期に生まれた兄弟星、さらには元は連星を成していた双子星もあるかもしれません!

ですが元々兄弟や双子関係である星も、それぞれ別の方向に散らばって行って現在ではなかなか他の星々と区別するのが難しい現状があります。

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それでも観測技術の進歩により恒星のサイズや温度などの基本スペック、さらに星に含まれる金属量から誕生した年代までかなり正確に求めることができるようになったおかげで、太陽の兄弟星候補が複数見つかっているそうです!

太陽の双子星筆頭候補「HD 186302」

そんな太陽と似た兄弟候補の星の中でも特に似ていると有名なのが、地球からくじゃく座の方向に約184光年離れた所にある「HD 186302」という恒星です。

その質量は太陽の0.97倍、直径は0.95倍、表面温度も5675Kと、基本的なスペックは太陽と非常に近いものがあります。

そしてさらにこの星に含まれている金属量は太陽の値と非常に近く、誕生した年代も約45億年前と太陽とほぼ同年代であると推定されています!

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これほどまでに性質が近い星は他に見つかっていないことから、現在のところ太陽の双子星の筆頭候補であると考えられているんですね。

そして地球外生命体の話をすると、それが存在する惑星を周囲に存在させることができる可能性が最も高い恒星は、太陽と似た性質を持った恒星です。

なぜなら他のタイプの星は太陽のような実例が存在しないからです。

そういった意味でもHD 186302の注目度は非常に高く、科学者たちはその周囲を公転する惑星を懸命に探し続けています。地球の双子のような惑星が太陽の双子の周囲から見つかる事にも期待しましょう!

結論:太陽「あれはまさか…弟のHD 186302!?」
兄弟間でも「HD 186302」って呼んでたんだ。

情報参照元:https://www.sciencealert.com/we-may-have-found-our-sun-s-long-lost-identical-twin-star


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