「とんでもない甲虫」は、虫が苦手な人にも薦めたいアートな一冊
甲虫が大きく でん! と載っているのに、なぜか全然大丈夫だった奇跡の本。ふだん虫を見るのすら苦手なのに、この本は大丈夫だった。たぶん理由はこんなところにある。
・写真がいい感じ。アートのよう。細かい模様や色、質感が綺麗で観察したくなる
・外側だけ載っていて、裏側の足が密集しているところは見えない
・コメントがいい感じ。「どことなく愛嬌のある形」と言われたら、そんな気がしてくる
・自然の中にいる感じがしない。白背景で、どこか清潔感がある
・写真だから動かない(あたりまえだけど…)
・種ごとにどんな生態なのかざっくり教えてくれる
・拡大されているのが逆に良いかも。小さいとぜんぶ 虫!!ってなるけど(足や触覚が目立つからかな?)これはいい感じ。
図書館でたまたま見つけて、表紙が虫いっぱいなのに全然気持ち悪くなくて、いけるかも…!!!と可能性を感じた本。
NHKラジオ「子ども科学電話相談」のまう山先生最新刊!らしい。
・パンクロッカーみたいだけど気は優しい。とげとげの甲虫
・その毛はなんのため?もふもふの甲虫
・キラキラと輝く、熱帯雨林のブローチ。ブローチハムシ
など。あとがきを読むと写真に相当こだわっていることが分かった。甲虫の魅力を引き出す美しいかたちに整えて、繊細な技術で虫の体をクリーニングしたり、撮影方法も自然な色合いや光沢が出るよう時間をかけているとのこと。すごい技術と熱量でつくられた本なんだなあ。虫好きにはもちろん、虫が苦手な人にも手にとってみてほしい一冊だった!おすすめ。
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