放浪No.04 噛み合いだした歯車
スーツ姿のサラリーマンを寝ぼけ眼で見つめながら、10時になることを待ち続け、時間とともに目的の買取屋さんへ一直線に向かった。
そして念願の資金を作り、家を出てから初めてとなる遅めの朝食にありつき、空腹を満たす。
喫煙所にて至福の一服をしながら、詰めすぎた服も換金してしまおうと思い、リサイクルショップへと向かう。
オシャレはしたいものの、背に腹は代えられない。と言うことで、高く売れそうな物を何点か換金する。
荷物を少しすっきりさせ、スタートから考えると財布の中は少し余裕を持てるほどになった。
さて、本格的に東へと向かうか!
進めるだけ進み、そして泊まれる場所が見つかれば、そこで泊まる。
予め泊まる場所を調べ、目的地は30キロ先のインターネットカフェへと決めて、自転車をこぎ進める。
ここで誤算が生じてしまい、○○A店へ向かう予定が ○○B店へと向かってしまっていた。
南北で8キロほどの誤差を出してしまったのだが、目的地が違えばルートも変わってしまう。
この時点では、このルートが正しいと信じて進んだ結果…2時間ほど自転車を押しての峠越えをすることになる。