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映画 Red

2020.2公開 「Red」日本
監督 三島由紀子 
原作 島本理生
キャスト 夏帆 妻夫木聡 榎本佑

会社の飲み会の後、上司役の榎本佑さんと塔子が自転車ではしゃいでいる時のシーン、大きな声で笑って喋って、まるで子どもがはしゃいでるよう。
そのシーンで私は涙がじわっと出てきた。

子どもの世話と家の家事が全てだった1人の女性が働き始め、その自由が嬉しくて巣の自分をだして笑って喜んでいる姿に感動したのだと思う。

実は、このシーンの存在は映画をみる前から知っていた。事前に三島由紀子さんの映画に関する記事を読んでいて、三島さんもこのシーン凄く大切なシーンだと言っていた。

思いのほか涙がでてきたので驚いた。

この映画の、三島監督のメッセージが所々にあるような気がする。
自分がどうしたいかを優先させて生きていかなきゃダメだよ…とゆうようなメッセージ。
映画のトーン、始まりのシーンなども映画の渋さがあって好き。

映画の渋さは俳優さん達の演技でも垣間見れ楽しませてくれる。食堂のおばちゃん渋い、とか。
塔子のすっぴんのシーンなども自然でいい。

子どもを捨てて生きて行く。これをひと言で"母親に捨てられる"といってしまうのは絶対に違う。母親だけが悪いのではない事がこの映画でよくわかる。色々な人が傷つけ傷つけられながらの関わり合いの中でそうゆう結果になってしまった…とゆうことが描かれていて安心する。一部の層に確実にある女性差別という社会問題も織り込まれている。

映画と分かっていても子どもと別れるシーンは哀しくて心が痛いですね、とても切ない。

素敵な映画です。

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