絵を描くことへの抵抗感

学生の頃は確か絵を描くことは好きだったと思う。

でも、いつ頃からかあまり好きではなくなっていて、
20代前半には全く描かなくなっていた。

あれから山の世界に入ったものの、
膝の故障や手首の腱鞘炎などで強制終了となり、
カメラの世界に移行していくのだけど、
その間、わずかな期間に絵画教室に通ったことがある。
なんでこんなに絵を描くことが嫌いなんだろうと思って。
人の作品を見ることは好きなのに。
教室の先生は結構面白い人で割と緩めな教え方なのと、
(風貌はヒゲモジャでムキムキしてたけど)
別料金だけどヌードデッサンや着衣デッサンがあって、
光と影、色の明るいと暗いを鉛筆1色で表現することの面白さはあったが、
それでも絵を描くことに対して、
山に対するほどの愛情を持つことが持てないうちにカメラに出会った。

結果的にはカメラに対しても
山に対するほどの愛情を持つことが持てないことがわかったわけだけど。

でも最近、絵を描くことに対する気持ちが少し沸いているのを感じていた。
すると昨日、数年前から好きなイラストレーターが
Blender(という3DCGが作れる無料のソフト)を使って
パースの下絵を作っていることがわかった。

最近、Macをダヴィンチ・リゾルブを入れるためにM2に買い換えたので、
これだったらBlenderを回せるかもしれないな、
と思って入れてみた。
無料で使える素材が手に入るサイトで
すでに出来上がっているパーツをもらってきて、
データを開いてみてどういうふうに作られているのか、
パーツをクルクル回していると、
なぜかどんどん滅入ってくる。

昨夜、YouTubeで初心者向けのBlenderの使い方を見て
これなら簡単なものなら作れるかな、
と思えて広がりを感じたのに。

いったい私は何を隠しているんだろう?

以前にもこんなふうに絵を描こうとして始めるんだけど、
どんどん滅入ってきてやめたことがある。

仕事でデザインをやるのはいいけれど、
絵はダメだ、という何かがあるみたいだ。
私にとってデザインはコンフォートゾーンになってしまっている。
絵を描くことに対して何かを隠しているのかもしれないな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?