毎朝5分の自分語り 2021/05/23

病気になって入院した後は、それまで日に日に培ってきた肉体操作が一気に初期化された気分だった。

長年フォルダの整理をして溜め込んだストレージがフォーマットによって一気に初期状態に戻った感じだった。

最初は車椅子だったので、二足歩行、いや足の動かし方、いや足の持ち上げ方からインストールしなければならないといった感じ。

映画マトリックスでは、ヘリの操縦の仕方を脳にインストールするシーンが出てくるが、あんな感じで元に戻らないかなと思った。

運動機能というと主に四肢の動かし方が着目されるが、しゃべったり、ものを咀嚼して飲み飲んだりする能力も初期化されていて、考えながら行う必要があった。

初めは脳の機能自体が衰えていたせいか、しゃべる動作だけでなく、考える能力も衰えていたからゆっくりとしかしゃべることが出来なかった。

高度なのが字を書くということだ。

今でも右半身の痺れのせいで大きくスタミナを消費する。

字を書くというのはとても精密な動作を必要とする。

1cm四方程度の中に何本も前を正しく引かなければならない。

直線も真っ直ぐ書けない。

曲線も思った通りに曲がってくれない。

鉛筆も上手に持てない。

腕を持ち上げたり、紙との間の正しいポジションに安定的に固定することも難しかった。

そう思えば随分と短期間に復活したなと思う。

#毎朝5分の自分語り
#スーパーエンジニアへの道

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