毎朝5分の自分語り 2022/11/23
レクサスという自動車の高級ブランドがある。
このブランドは定着したが、出来上がりまもなくの頃、私は懐疑的だった。
あれは絶対成功するという人もいた。
トヨタがやるんだから大丈夫だろうという信頼感のなせる技なんだろう。
私は「外車」という舶来信仰を打ち崩すのは相当難しいと思っていた。
そもそもレクサスというブランドは北米でトヨタが立ち上げたブランドだ。
それを逆輸入した形だ。
北米でのトヨタは安いというイメージしかなく、我々の世代で言うところの「中国製のパチモン」という位置付けだったらしい。
これではブランドに対しての価値を高くすることは難しいと考えたトヨタが編み出したものだ。
そして現地では点検をすると洗車が付いてくるというサービスを取り入れて、街中にはいつもピカピカなレクサスが走っているという状態を作ってブランドの価値を口コミで定着させて行ったという。
北米でのレクサスの成功ストーリーを知っていた私は、 国内のディーラーではすでに点検と洗車はセットだ。
別の作戦が必要になる。
と思った。
レクサスは口コミではなく車両の品質(少なくとも見栄えの)と、プロモーションとディーラーをワンランクアップするという真っ当な戦略でブランドを浸透させた。
トヨタのこれまで得意としてきたことの延長線をブランドという規模でやってのけた。
今では外車と国産車の間くらい。
間と言っても外車寄りの。
なんなら「信頼性の高い外車」くらいのポジションを得ていると思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?