あなたがカモか分かる銀行のお得情報

イオン銀行のサイトで、積立シミュレーションをしたので、ついでに銀行が勧めているものをチェックしてみました。

地銀のATM横の広告が置いてあるスペースにもよくある広告がありました。

定期預金の金利7%、5%、3%というのが目に飛び込んできますね。
良さそうだと思った方、

あなたカモですよ。

加えてこんなこうも書いています。

「セット30で」100万円のうち投資信託は30%だけで70%は定期預金した場合に、定期預金の利子が4,127円ももらえるんだから、やっぱりおトクでしょ?と思った方、

もう、カモまっしぐら。

確かに定期預金70万円からもらえる利子は3%。でもよくみると3ヶ月だけなんです。税引後で4,127円。
それでも増えているからいいじゃないかと言えるか。残りの30%にこのセットの旨味がある。

もちろん銀行にとっての旨味だ。
セット対象の投資信託ラインナップの最初にあったものがコレ。

毎月分配型の日本株ファンドだ。
これで確認します。

銀行が儲かるポイントは手数料

ではこの投資信託を30万円分買うと必要な手数料はいくらか?

購入時手数料 3.24%で9,720円。
そう、銀行は定期預金の利子4,127円を喜んで支払う理由が分かりましたよね?
これだけで、購入時点で5,593円のマイナス。

これだけじゃない。

信託報酬 1.71% 5,130円
ただし、これは投資信託を保有している間、日々少しずつ取られるものなので、買った投資信託の価値が、一年間変わらなった場合の手数料金額です。

最後は、解約時信託財産留保額。これは売却する時に支払う手数料。これも価値が変わらなかったとすると、0.3%で900円。

合計5.25% 15,750円。
もらえる利子は4,127円
差額は11,623円

低リスクな預金プラスぐらいの方には全く向かない商品ですね。
じゃあ、投資信託の価値が上がれば資産が増えるからいいじゃないかと思いますよね?

同じような成績の日本株の投資信託であれば手数料が少ない方が勝ちますので、手数料は商品を比較する時の重要なポイントになります。

さて、じゃあこの投資信託は成績はいいのか、確認しました。

赤い線は毎月支払われる分配金を含めた金額ですが、それでも1万円付近。1万円というのは投資信託がスタートした時の価格です。この投資信託は2005年9月22日にスタートしています。これは別途資料の目論見書という取り扱い説明書みたいな文書に書いてあり、調べました。

つまり、13年6ヶ月経ったのに全く価値が増えていないということです。もしかしたらこれからは上がり続けるかもしれませんが、私は、投資する価値を感じません。

この手の広告は、銀行でよく見かけます。申し込んだあとに、こんなはずじゃなかったという人が後を絶ちません。

現在、ネット証券で投資信託を購入する時の手数料は無料が主流です。知識のある人は、そもそも銀行で投資信託は買わないのです。

こんなの考えるのも面倒だから正しい資産運用のやり方を教えてという方は、ウチコバンクにご相談ください。



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