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#3 自分と他人について

他人との人間関係は極めて難解で、人生を通じての難題だ。

色々な人との交流の中で色々な出来事が発生する。
ここでの出来事とはいいことも悪いことも含める。

そのたびにわたしは、自分自身の行動と他人に与えてしまった影響を省みて
激しく反省をする。

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人間は物質としての自分の顔を一生見ることができない。これは当たり前のことだ。
しかし、そのことを初めて自覚した幼いわたしは、とても恐ろしいと感じたのを覚えている。

「他人は自分を”実像として”映してくれる鏡だ」としみじみ思う。

ヒトの脳は、鏡の中などに映る”虚像の”自分自身の顔が客観的な視点よりも美しく見えるようにつくられているらしい。

それが同様の顔を見続けることによる習慣的なものなのか、潜在的な自己肯定の手助けとして脳の認識能力が進化したものかは
わたしには分からない。

でも人間というのはそのくらい自分自身を正確には測れていないらしい。
誰にとっても、「自分」として自意識を操れるのは自分だけだから、客観的になんて見えなくて当然だ。

だからわたしたちは他人という鏡を使うのだろう。

もちろん他人は自分と別人格だから、考え方も自分とは全く違う。
それらの鏡はそれぞれ形が違ったりゆがみがあったりもする。
覆いが被さっていて鏡面を見せてくれないものも多い。

だからまずは鏡自体の形をじっくりと見て他人を想像する。そして鏡面に映り込む自分自身をたくさん集めて、自分のいまの姿を想像・分析するのである。

***

より良い自分になるには以上のような他人と関わる過程で自分自身を知り、自分の「問題だ」と思った点を一つ一つ改善していく他ない。
先日そのことをはっきりと自覚した。

これからのあらゆる人間関係の中で、立派に育ってしまった自意識を変えていかなければならない場面も多々あるだろう。

でもせっかく生きるならより良い自分になりたいよ〜〜と思う。のでがんばろうと思う。

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