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ヨーダの物語 40

【前回までのあらすじ】
 少年ヨーダはジェダイ・アカデミーに通う、ジェダイ・イニシエイト。人間をさらって喰うと言われる元シス・ツキシマを倒すため、親友ギークと元シスの住む死の渓谷へ降りていき、戦うことになる・・



 ツキシマがギークを背にして話している間に、ギークは意識を回復して立ち上がり、さきほど落下して飛んでいった自らのライトセーバーをフォースを使って手中に収めた。光刃を起動し、すばやく振りかぶってツキシマの後ろから振り下ろした。
 それをツキシマは振り返りもせず、片手に持った赤い光刃で受け止めた。
 「ほう、まだ向かってくるとはね。さっき君の友人が助けてなかったら君は落ちて死んでいたよ。君の名もきいておこうか」
 「言う必要はない、これからお前は死ぬからだ。おれのいとこのノックはどこだ?どこにいる?」 
 ギークは青い光刃をさらに押しつけて問うた。ライトセーバーがこすれ合う独特のバチバチッと言う音が谷に鳴り響いた。
 ツキシマはもう片方の手を広げ、ギークへ向けるとフォースで体を後ろへ吹っ飛ばした。ギークの頭と背中は岩壁にもろに当たり、くずおれた。
 一瞬の出来事に、ヨーダはギークを助けられなかった。ヨーダは怒りに身をまかせ、ダブルブレイドを振るった。

 (ヨーダの物語 41につづく)