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ヨーダの物語 77

【前回までのあらすじ】
 少年ヨーダはジェダイ・アカデミーに通うジェダイ・イニシエイト。
 親友ギークは、元シス・ツキシマとの戦いで顔に傷を負い、さらに謎の老人レイゴウと戦うが完敗する。そしてレイゴウのもとで修行をし、ダークサイドに堕ちてしまう。そしてジェダイ・マスターふたりを殺し、ヨーダにも圧倒的に勝つ。
 ヨーダは、師匠となるグラドゥの住む星へ到着し、賞金稼ぎ集団(傭兵)に襲われるが、みごと全員倒し、グラドゥの家へ!


 ヨーダはグラドゥの言葉について、壁を見つめながら考えた。でもうまく自分の考えをまとめることができず、ただ黙っていた。
 「まずは食べなさい。話はそれからじゃ」
 ヨーダは長旅と傭兵たちとの戦いでほとんど体力を使い切り、腹ペコだったのでむさぼるようにパンとスープを食べた。その様子を QQ11はテーブルの上で興味深そうに見ていた。ずっとシューマ博士のところにいたので、ひとがこんなに勢いよく食べる様子を見るのは初めてだった。
  それからQQ11は、玄関の方へ行き、犬が(いっしょに家を出たい)と主人に訴えるようにぐるぐる走り回った。
 「なんだい、夜の散歩にでも行きたいのかい。好きにしな、あとでちゃんと帰ってきてドアをノックするんだよ」
 グラドゥは玄関を開けてやると、QQ11は四足で勢いよく外に出ていった。初めて来た星での夜は、ドロイドながら興奮しているようだった。グラドゥが玄関をしめて鍵をかけて振り返ると、ヨーダはパンをつかんだままテーブルに突っ伏して眠っていた。
 グラドゥはやれやれとため息をもらし、食器を片付けた。

 翌日、ヨーダが目を覚ましたのは昼前だった。前日の戦いの疲労が凄まじかったのだろう。
 客用のベッドで目を開けると、 QQ11がお腹に乗ってきた。
 「グラドゥは・・?」
 QQ11に尋ねると、相棒は外に出ていった。ヨーダがついていくと、外にグラドゥがいて、乾いた洗濯物を取りこんでいた。
 「やっと起きたかい。弁当は作ったから、川で体でも洗ってすぐに出発するぞぃ」
 「出発するって、どこへ?」
 「あんたここに修行しに来たんだろ?修行しに行くに決まってるでしょうが」
 ヨーダはあわてて近くの川へ行き、川で体を洗って、持ってきた服に着替え、グラドゥについていった。

 (ヨーダの物語 78につづく)