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ヨーダの物語 114

【前回までのあらすじ】
 少年ヨーダはジェダイ・アカデミーに通うジェダイ・イニシエイト。
 親友ギークは、元シス・ツキシマとの戦いで顔に傷を負い、さらに謎の老人レイゴウと戦うが完敗する。そしてレイゴウのもとで修行をし、ダークサイドに堕ちてしまう。その後ジェダイ・マスターふたりを殺し、ヨーダにも圧倒的に勝つ。
 ヨーダは、師匠となるグラドゥの住む星でフォースとは何かを学び、ついにギークのいる稲妻の星ザンダーへ到着。ギークと戦うこととなる!


 いまの自分のフォースを扱う能力や剣術は、ギークとほぼ互角と言っていいだろう。(いまは防戦一方だが・・)
 だとすれば、勝負を決するのはほんの紙一重の『なにか』だ。それが何なのかは自分にはわからないが、考えることをやめたら間違いなく負ける。だから、考えるんだ。考えて考えて、考えて抜くんだ。それが勝利への唯一の道だ。
 ギークが横一文字に光刃をふるったとき、ヨーダはよけようとしてバランスを崩してしまった。からだ全体の疲労は限界に達していた。ギークはその一瞬の隙を見逃さなかった。ヨーダは攻撃を防ぐため、とっさにライトセーバーを前に突き出す格好になった。ギークはすかさずライトセーバー本体を両断しようとしてきた。
 ギークの脳裏に、かつてジェダイ・アカデミーで、ヨーダとの木刀稽古でヨーダの木刀を折ったことがフラッシュバックされた。ギークは左眼を大きく見開いた。
 ヨーダのライトセーバー本体は両断されることなく、ふたつに分かれた。大振りになったギークの光刃は地面に突き刺さり、めり込んだ。
 ヨーダはすぐに体勢を整え、二本に分かれたライトセーバーを持ちかえた。左手は逆手に持ち水平に構え、右手は立てて構えた。
 ダブルブレイドは二刀流となった。
 ギークは一瞬動揺したがすぐに我を取り戻した。
 今度はヨーダが攻撃する番だった。

 (ヨーダの物語 115へつづく)