1歳の娘を連れて、北東北車旅。
去年家に泊めた日本大好きイスラエル人青年のケセンがこんなことを言っていた。
「東北三大祭りは全部行ったけど、秋田の竿燈祭りが一番良かった。僅差で青森のねぶた祭りが二番目。仙台の七夕祭りは比較にならない。」
僕ら一家は七夕祭りしか行ったことがなかったけど、確かに祭りのメインどころとしては大きな七夕飾りがたくさんあるだけで、あまり面白味は無い。
それよりも、ねぶたや竿燈のように人がしっかり介在する祭りの方が面白そうだということは想像がついた。(実際、ねぶたは長年一番行ってみたい祭りだった)
人の免疫は、生後半年から1歳半までが最も弱いらしい。
その時期は大人しくしていようかとも思ったけど、娘があまりに丈夫なので、まだ1歳3ヶ月だけど”ねぶたと竿燈を巡る車旅をしよう!”というメインテーマでこの度は始まった。
せっかく行くのだからと、それらの祭りに肉付けする形で、美しい奥入瀬や白神山地にも訪れた。
旅程
書き出すと長くなってしまうので、流れだけサラッと。
1日目:仙台→岩手。 厳美渓、宮沢賢治関連の建物、雫石町のペンション泊
自然に囲まれたペンションの居心地が最高。
2日目:岩手。 小岩井農場、さんさ祭り
食べたことなかったけど、岩手三大麺の一つ、じゃじゃ麺が美味かった。
3日目:岩手→青森。 十和田湖、奥入瀬、ねぶた祭り(立ち見)、妻の友人宅泊
奥入瀬舐めてた。また行きたい。
4日目:青森。 立佞武多の博物館、ねぶた祭り(指定席)
ねぶたは観客と演者が一体になれる感じが凄く良い。
5日目:青森→秋田。 白神山地、田舎のairbnb泊
本当の自然とはこういうものを言うのだと実感。自然撮影のコツがわかった気がする。
6日目:秋田。 昼間から竿燈祭り
観客と一体となって作るのがねぶたの魅力とすると、職人の業に魅了させられるのが竿燈祭りの魅力。
7日目:秋田→仙台。 ゆっくり帰宅。
airbnbの家は美しいど田舎にあり、ゆっくり散歩したり夏野菜を収穫したり。こういう拠点を持ちたいと思った。
行ってみて気づいたこと
最高だった。日本の良さは田舎にこそある
と思った。
何も脚色されておらず、商業的に寄るのではなく文化や地域の繋がりを大切にしていることがとても伝わってきた。
「大きなイベント」であればいいわけではなくて、純粋にそこに没頭している姿はとても美しかった。規模ももちろん凄かったけど、規模はあまり関係ない。
美味い
料理はどれも美味かった。
なぜ美味いかと言えば、物が良いからだと思う。
調味料やら香り付けやら、ちょっと洒落た風の調理法を用いれば、舌の上での美味さを感じさせることはできるかもしれない。
だけど、田舎の方の料理は全然違う。食べると体が喜ぶ。全身が「美味い!」と言ってる。
新鮮なものをシンプルな味付けで。
そんな健康的で体が喜ぶ食事を選んでいきたい。
快適
大きなイベント事には不便が付き物と思っていた。
電車には乗れない(めちゃくちゃ待つ上に超満員)。車はもちろん停められない。トイレは激混み。飲食物は高い。
ところが、あのねぶたでさえちょっと離れたところであれば車を停められた。
トイレの待ち時間もほぼゼロ。
飲食物も地域の夏祭りくらいの価格帯だったし、多少は並ぶけど普通にコンビニで買い物もできた。
「東京は異常」という言葉を時々耳にするけど、本当にそういう感覚になってもおかしくないと思った。
感想
今回の旅が出来て本当に良かった。
妻もかなりリフレッシュできたのか、「顔が全然疲れてない」と嬉しそうに語っていた。
娘は太鼓の音が大好きで、祭りで打ち鳴らされる太鼓のリズムに乗って浅いスクワットでもするかのように踊っていた。
他にも豊かな自然や多くの大人たちに触れ、とても楽しそうにしていた。
やっぱり、色々な経験をさせること、思いっきりエネルギーを発散させることは大切だと思った。
最後の夜には肉眼でも見れるほどの天の川を見ながらゆっくりと過ごした。
なんとか流星群もなかったと思うけど、それでもものの20分くらいの間に流れ星を5つ見た。
それくらい綺麗な夜空だった。
自然に触れる。人に触れる。
そんな時間を、もっと大切にしていきたい。
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