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23. being(在り方)について

ブラチスラバからポーランドのクラクフに行きたいと思って、クラクフの南に位置する街までやってきた。
だけど、どうやらガイドブックの情報が古かったようで、もうこの街からクラクフに行く手段は無くなっているようだった。
何を目的とする訳でもなく、この中規模の街の雰囲気に溶け込む。
人は飾っていないし、英語はカタコト。
都会にも田舎にもない、過ごしやすい雰囲気がこれくらいの規模の街にはある。
何でもない街。だけど、どこか思い出に残っている街。
@スロバキア、バンスカー・ビストリッツァ



あなたが信頼する人は、どんな人だろうか。

それは大きな実績を残している人かもしれないし、困った時にアドバイスをくれる人かもしれないし、毎日日記を書くことを欠かさない人かもしれない。

こういったことを考える時、具体的に何をしたかという行動(doing)と、その人がどんな人となりか、どんな思いを持ってそれを行っているのかという在り方(being)の二つの要素がある。

通常、意識するのは行動の方だ。
ノウハウ本には、具体的に何をすればいいのかということが明確に書かれている。
だから真似しやすいし、人によっては実際に行動に移すことができる。

一方で、人が誰かを信頼する理由は在り方(being)の方にあるのではないか、と思っている。

どんなバックグラウンドがあり、どんな思いを持って努力してきたから、結果としてここまでの実績を残している。
いつも気持ちを汲んでくれて、人間性やこれからの未来のことを真剣に考えてくれた上でアドバイスをくれる。
常日頃から継続することの価値を口にしていて、過去を振り返ることでそこから今までの成長を感じることができる。そして、そうやって成長を感じ続ける為に、毎日日記を書いている。というのがその人の考え方。

例えばこんな風に、行動の元になる人となりや思いがあるからこそ、その人のことを信頼するのではないだろうか。
初志貫徹や、身口意の一致に見られる信頼の片鱗というのはそういった要素があるからだと思う。


ところで、先日コーチングスクールCTIが主催するイベントに参加した。
参加者は、僕含め全員仕事としてコーチの活動をしている方だった。

その中で、自身のクライアント経験をシェアして下さった方がいた。
「コーチ選びのために何十人ものコーチのプロフィールを見ましたが、そのコーチのbeingが伝わってくる人のプロフィールの方が響いてきましたね。」

ITのバックグラウンドがあるので、ITエンジニアが得意です!とか、
帰国子女なので、帰国子女の気持ちはよくわかります!とか、
そういう絞り方ではなく、“なぜコーチングをしていて、どんな価値を提供したいのか”。
例えばそんなことが伝わる点に、信頼を覚えたんだと思う。


これは、家族や友人を含むどのような人間関係においても言えるのではないだろうか。

その人の人間性や思いがあるから信頼する。
どんなに実績やスキルがあっても、その内側の部分が欠落していたら、僕なら良い関係を築けないと思う。

今は個人の時代。
会社の肩書きで生きていく時代は、もう過去のものになりつつある。
小手先のdoingを磨くのも良いけど、自分の内面を見つめ、そして磨いていくことも大事なのではないでしょうか。


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