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【ライブレポート】梅田サイファー『トラボルタカスタム』&『Never Get Old』東阪福 RELEASE TOUR 追加公演 at UMEDA CLUB QUATTRO

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KZ「2月8日晴れて土曜日、場所は梅田。いつものサイファーの場所に戻って来ました。QUATTRO、ソールドアウト。梅田サイファー、はじまりの終わりです。」KennyDoes「第1章の完結。」
KZ「泣いても笑っても最高の日にしましょう。梅田ー!」
全員「サイファー!」
LIVE前恒例の梅田サイファー、円陣。

2019年1月にリリースされた『Never Get Old』から立ち止まることなく走り続けた梅田サイファー。大阪、東京、福岡と回ってきたRELEASE TOURの追加公演はUMEDA CLUB QUATTRO、満員御礼。彼らの土曜日、彼らの梅田で、彼らは始まりの終わりを迎える。


暗闇の中、ライブ諸注意等の場内アナウンスが流れる。写真・動画撮影に関しての際には「撮影した写真や動画はガンガンSNSにアップしやがれマザファ──────」と、かなりHIPHOPなウグイス嬢ということが発覚する、開演前から梅田節全開である。ウグイス嬢は「試合開始に先立ちまして〜」「 梅田サイファーVS世界最高のお客様」など今日は梅田サイファーと世界最高のお客様の試合であることが宣告される。これはat 渋谷WWW場所アンコールの際に初公開された『梅田ナイトフィーバー’19』のMVで描かれている高校野球の世界観を模したものである。一人入場した主審役のDJ SPI-K「それでは試合を開始します!プレイボール!」大きく叫んだ声と共に青く光るステージ、現れた梅田サイファー。

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peko「調子どうクアトロー!」KZ「行くぞー」一曲目は”梅田ナイトフィーバー’19”オープニングから会場が揺れるほどの興奮に満ちた。
KennyDoes「2時間たっぷりお見舞いしてやるから最後まで楽しむ準備できてる人どれくらいいますか?じゃあその調子でついてきてくれよ、速攻で撃ち抜くぜ」”HEADSHOT”止まらずにタウリン、KZ、ふぁんくの3人が揃った”Runnin’”タフな幕開けに場内は大いに沸いた。KZ「梅田クアトロ、この後もペダルベタ踏みでアクセル全開で盛り上がって行ける人どれくらいいいますか!」会場に集まった700人の梅田ヘッズが歓喜した時、KOPERUが止めに入る。

KOPERU「そうなりたい気持ちめっちゃわかります」
KZ「だって…ワンマンやで…梅田で追加公演で…そら飛ばして行かなあきまへん。だって見てください、後ろのあの人、うちの飛ばし屋…」ふぁんくを指差す
ふぁんく 「おいっす」
KZ「ミスター危険致死…」
R-指定「元祖あおり運転」
KennyDoes「そんなんじゃないそんなんじゃない(笑)」
KOPERU「もうちょっと、ゆっくり、焦りすぎも良くないですから」
R-指定「焦りすぎてもあかんから、安全運転で行きましょう」
KennyDoes「俺らは安全運転やけど、大阪は危険なくらい盛り上がる準備できてますか」
”OSAKA ANZEN UNTEN”

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「いやいやそれはわかってんねんけど、君ら免許見してもらっていいかな」梅田サイファーのエンジニアリングや、サウンドを手掛けるCosaquが警察官役で登場。毎度おなじみのOSAKA ANZEN CONTEが始まる。KennyDoes、KOPERU、R-指定を順番にいじるCosaqu、コントの内容が毎回少し違うのはマニアの見所である。「なんやこれ、えらいもん積んどんな。」そして、やっぱり今回も車内点検でDJブースの奥底から見つかったのは──────ILL SWAG GAGA

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R-指定「……これはILL SWAG GAGAという名前の新手のドラッグですわ」
ステージ照明が消えると、一人、また一人とスマホートフォンのライトが光り、新手のドラッグILL SWAG GAGAを照らす。
KZ「みんなのライトアップによってGAGAが光合成して毛穴という毛穴からやばいのが出てくるんで、一回目は深く吸って。みんなぶっ飛んで行ける準備できてますか。じゃあILL SWAG GAGAのこのやばい世界に浸ってくれ。」"New Basic Case.2”

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ステージ照明がつくとpekoのビートボックスが始まる。
テークエム「とは言いますけども…あきません。違法薬物に手出しちゃだめですよ、保釈金500万くらいかかるしね。そもそも薬物に頼る人は弱いんですよ、フィジカルが」
KZ「ソクラテスが言ってた、健全な精神は健全な肉体に宿るって。だから俺聞きたいんすよ。今日二月、正月休みあけてちょっと体ダボついてて、シェイプアップしたいなって女子どれくらいおるんすか」
テークエム「こんな冬空の寒い季節にさみしくひとりで凍えてる女子をムッキムキの筋肉で抱きしめてあげたい男子たちどれくらいいますか、パンプアップしたい男子どれくらいいますか」
KZ「アメリカで最新のエクササイズ、ビリー隊長よりも、今この軍曹が流行ってるって噂で、緊急来日してもらったんすよ」
テークエム「スペシャルゲスト…Kenny軍曹!」”Kenny’s Boot Camp” 

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KBD「2020なっても、全部俺らの年にするためにやってきたぜ」"ゼンボーレノン”
会場は一度暗転する。
ユニフォームを脱ぎ、衣装を変えた梅田サイファーが登場”トラボルタカスタム”先ほどまでとは全く違うクールな気迫に魅せられ、惹き寄せられる。

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そのままR-指定「マジでハイになれますかー!」のアジテーションと共に<ステージとスピーカーペン先とペーパ──────>歌い出したところに「Hold On Shit!」現れたのはテークエム、tella、OSCA、teppei、梅田オリジナルカルテットJapidiotの4人。
テークエムが「ハイになりたいやつは俺らの方向け!ハイになりたいやつらはJapidiotをみろ!Japidiotでハイになりたい人はいますか!ジャピでハイになれるやつどんだけいますか!」と観客に問いかけると、湧き上がる大歓声。”ジャピでハイ”「ちょっと色々あって歌えへんけど首振ってくれよ」とテークエムが話した通り、teppeiは今回歌うことが出来なかったが、腕を組みステージ中央に立つ姿とスピーカーから流れるteppeiのバースは、いつになってもいいのでJapidiotのライブで絶対に生で聞きたいと思わせる凄みがあった。

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梅田サイファー、新曲の話に。
peko「ドリームフィニッシュってグループ知ってる人どれくらいいます?」
KZ「出身はドミニカ共和国の2人なんですけど、2年に1回くらい大阪に来日するんですよ、予防注射のために。大阪しかない薬があるらしくて(笑)ひょんな事から梅田サイファーに参加して、仲良くなって曲作りするようになって。ちなみにね、歌う曲どんな曲かっていうと絶対親の前では聞けないような曲なんすよ」
peko「今日ね、結構父兄の方とかお子さんとかきてるんでね。耳を強めに抑えていただいて…今から5分くらいノイズが…(笑)」
KZ「テレビやったらずっとピーーーーーってなるくらいの、下品なラップをするんですけどね。だってドリームフィニッシュって直訳すると…?」
客席「夢精や!」
KZ「日本で一番夢精について歌うグループなんすよ。未だかつて日本語ラップもとい、JーPOPも含めた歌謡曲の長い歴史の中で夢精について歌ったアーティストいないんじゃないかと思うんすけど、そのねドリームフィニッシュが、まさか、今日のために緊急来日してます」
peko「しかも今回はね、いつもは今から紹介する2人のMCでドリームフィニッシュってグループなんですけど、なんと国民的ドミニカのスターをフューチャリングで…」
KZ「国歌とかも歌ってる」
peko「とりあえず、メンバー紹介しましょうかね」
KZ「ヤス八番!」
ピチピチの白Tに、細鋭利なサングラスをかけたヤス八番が登場。
ヤス8番「10代の女の子は耳塞いどってください」
peko「日本語やな」
KZ「見た瞬間女子は受精してまうんで」
peko「MCネピア!」
目出し帽に片方を膝までまくったジーンズ、足元は裸足のMCネピアが登場。
MCネピア「エイヨウ!」
peko「どんな服装?」
ヤス八番「ネピア見えてる?落ちたら落ちたっていうから俺が…!」
KZ「ちなみに鬼束ちひろも裸足で歌うらしいんでね。さらにドミニカの国歌知ってる人どれくらい言います?一人もいないな。じゃあ紹介するっす、最近ドミニカの国歌リニューアルされてEDMみたいな曲になったんやけど、それを歌ってるpornhub義治です」
黒髪長髪をピッチリ束ね、腰にはチャンピオンベルトを巻いたpornhub義治が登場。
ヤス八番「第5期生、pornhub義治…」
KZ「ミスターマリックじゃないからな!さらにトラックはどちらなんですか?」
peko「これは新曲作るにあたって、LIBROさんとかMITSU THE BEATSさんとかBACHLOGIC…ガンガンきて、もちろんてっぺんいかなあかんやろ。だから俺らは今回、最強のプロデューサー用意しました。バクシーシ山下清」
ベージュのコート、不自然なパーマ、鍵盤をうつしたipad片手にバクシーシ山下清が登場。
peko「生演奏するから!ギャラ200万やから。ごっつ高いで。」
KZ「普段はねドミニカの80000人くらい入る野外球場で演奏してはる人なんで」
peko「だいぶ狭いっすよね、この会場」
バクシーシ山下清「…バクシーシやがな」
peko「どういう事?(笑)」
KZ「じゃあ子供は耳塞いでもらって、夢精について知りたい男子女子はガン上がりしてもらって」
ヤス八番「今回は禁断の愛やな。1バース目は禁断の愛、2バース目からはいつもの」
KZ「みんなドリームの中でフィニッシュできる人どれくらいおるんすか!」
MCネピア「こいよこいよ」”ドリームフィニッシュ5”

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ヤス八番「今日これとってるやつSNSに全部上げろ #ドリーピーナッツ でいこう」
pornhub義治「絶対あかんぞ… 今結構大事な時期やからあげんなよ…CMとかなくなんぞあげんなよ…」
ドリームフィニッシュとpornhub義治、バクシーシ山下清は会場いっぱいを際どい空気で満たしてから、ステージを後にした。


KZ「梅田サイファー8月から始まった旅が…8月大阪noonきてくれた人います?おるっすよね、ありがとうっす。で、福岡10月5日?キースフラック、きてくれた?あっついな、ありがとう。で、年末、12月29日WWW。で、今日2月8日梅田、QUATTRO、ソールドアウトという事で。みんなよかったらドリンクある子は掲げてもらって、ない人はエアグラスでいいんで一緒にお祝いして欲しいんすよ!乾杯!…ちなみにKOPERUさんそれ持ってるのは…」
KOPERU「これは、Glassです。」”Glass"HOOKでは大きなシンガロングが会場に響いた。

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ステージ中央にピンスポットライト、KZが現れ、彼の言葉で語り出す。
KZ「ハタチくらいかな、俺が梅田サイファーに出会ったんわ。ちょっとだけ大阪離れた時期もあって、8年くらいかな、合計したら。毎週土曜日サイファーしてて。年間、52週くらい?1年て。で、8年やから400回ちょっとくらい。ただ1回に2人くらいかな、新しい人が来て、また去っていって。だから800人。多かったら1000人くらいのラッパーとすれ違ったんかな。で、その1000人の中から少しずつ残ったやつは残って、離れたやつは離れて今このメンバーになったんすよね。色々あったっすね、生きてると色々あるっすね、多分フロアにおるみんなにもいろんなことが起こったり、もしかしたら今日大切な人が生まれたり、逆に、大切な人が亡くなったりとかいろんなことがあると思います。サイファーって誰が来てもいいんすよ。来いよって言わんから、約束ではないし仕事でもないから、来たいやつだけ来るんすよね、来たいやつだけ。そういう場所なんすよ、ゆっくり残ってったメンバーなんすよね。で、今日大阪で俺ん中で”始まりの終わり”なんすよ。梅田サイファーが始まって、今日、一旦終わるやろうなって、追加公演で。で、普段は何も言わずに流すんすけど、よかったら700人に紹介したいMCがおって、せっかく大阪なんで一番人が集まった場所なんで、みんなに覚えておいて欲しい奴がおって、俺の友達で。そいつとのエピソード一個だけ話させてもらうと、覚えてんすよね。KZ&doikenのアルバム作った時に、マイクリレー毎回俺らとるんすよ。奈良の一軒家があって、毎回そこに集まって、で、5日間くらい長い休み使って、みんな出入りするんすよ、1日しか来へん奴も居れば5日とも来るやつとかもおったりして。で、今から紹介するMCが来て、そいつね、みんなおったら「寝れん」っていうんすよ、薬飲んでも寝れんって。だから夜になったら一回帰るんすよね、そいつん家めっちゃ遠いんすよ、尼崎の方にあって。バイクで1時間半くらいかかるのかな。で、また次の日くるんすよ。でねテークと二人で半分ずつで1バース書いて、次の日来たら『自分ソロでもう1バース書いていいすか?』っていうんすよ、普通マイクリレーで二回も登場するなんか、ダメではないけど普通ないんすよ。でもそれくらいラップ好きなやつで、そのラップすごい良いんすよね。梅田サイファーには天才型と努力型がいて、俺とかは努力型のMCやけど、そいつはほんま天才で。すぐにいいもん作ったり、いいフロウつけたり、いいメロディー生み出したり、いいライム踏んだり、ほんまに年下やけど憧れを抱くような良いMCやったんすよね。で、2018年にそいつは亡くなっちゃうんすよね、色々あって、色々あって。で、普段は別に押し付けがましいことは俺ら得意じゃないから、仲間のためにとか、そういう感じにはならないですけど、なんか今日、覚えといてほしいなと思うんすよね。俺もみんなのこと覚えとくし、みんなも俺らのこと、そいつのこと覚えといたってほしいんすよね。忘れられるんってめっちゃきついと思うんで。よかったらそいつの曲の中で…そいつの曲ね前向きな曲めっちゃ少ないんすよね。でもそん中ですごい前向きな曲で、俺が好きな曲あるんでよかったらそれちょっと聞いてもらって、よかったらつぶやいたり、どっか書いてもらったり、人に話してもらったりして欲しいっすね。そいつの曲が、ゆっくり遠くに届いたら俺らすげえ幸せっす。じゃあ聞いて欲しいっす、”ペッペbombのエピソード”

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<いつもと違う出来事を探しに冒険だ 今すぐ今すべきこと見つけて挑戦だ
いつもと違う出来事を探しに冒険だ 新たなエピソードあなたが出来ること
いつもと同じ道を遠回り 少年遠回り 遠回し向こう側に行きたいって声が聞こえた
ベタなイタズラで笑ってってひたすら繰り返す
日々を楽しんでいて 自分を組み立てることが出来てる
日々現実を追う探検隊 変換 その都度反省会 正解なんてない
経験値貯めて青年期へ進化
しっかりついて行かなくちゃ 全くなかった記憶のpicture
これからだ 旅に出よう 新たな街にでも
いつもと違う出来事を探しに冒険だ 今すぐ今すべきこと見つけて挑戦だ
いつもと違う出来事を探しに冒険だ 新たなエピソードあなたが出来ること>

そして”エピソード”

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KZ「さあQUATTRO進もうぜ、高く拳突き上げてくれよ。」”決意”時折裏返る声が想いの強さを物語っていた。

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KZ「俺らは、俺らは、今日また始まったと思ってるから、ここから梅田サイファーまだまだ上がって行くから、よかったらみんなも連れて遊び続けたいと思ってる。今日集まった700人、俺らと俺の仲間と俺と遊び続けてくれますか!俺らはこの道の先にある高みを目指すぜ」”道の先にある高み”

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KZ「俺らにとって、俺らにとって、一回一回くだらん夜が多かった気がする、終電逃して、ふぁんく とファーストキッチンでお互い車なくて、世界のこととかくだらんこととかたくさん話したりとか。Rと古武道さんと御堂筋まで梅田から歩いて古武道さんの日本一床が硬い…知ってます?古武道さん家の床が日本一硬いっていうの。古武道さん家はね、悪魔将軍が汗かいたらダイヤモンドのリングなるんすけど、それと同じくらい硬いっていうね…30代以上の男性ならすごいわかるネタなんすけど、そんな場所でね、ジャンケンして誰が映画借りるか決めたりとか、めっちゃ覚えてるっすよ。ドイケンがね俺の車乗って、奈良の田舎から帰り道になんか知らんけど道になポコポコがあってな?三三七拍子やねんな。」
KennyDoes「(笑)」
KZ「覚えてる?峠運転してたら居眠り防止かなんかわからんけど三三七拍子で、それに乗って…」
KennyDoes「ピッピッピ ウォイ! ピッピッピ ウォイ! ピッピッピッピッピッピッピ ウォイ! 」
KZ「どの夜もどの夜もね、今思えばくだらんことが多かった気がするけど、俺らにとってどの夜も分岐点で、今日の夜も分岐点なんすよね。こっから右に行くか左に行くか真っ直ぐ行くか…でもね俺思うんすよ、覚えといてや、まじで覚えといて、ほんまに覚えといて。どっち選んでもいい、どっち選んでもいい、どっち選んでもいい。右でも左でもまっすぐでも、たまには立ち止まってもいい、何選んでもいい、その選んだこと正解やったって言えるように生きていかなあかんだけやねん。何選んでも、正解に、不正解になるから。自分の選んだほうが胸張って正解やったって言えるように生きていきましょう。俺も、俺の仲間も、そうやってこれからもラップと付き合って行こうと思うから。みんなも戦ってる場所あるでしょ、仕事場、勉強してること、恋人と、家族と、子供と、親と、一歩外でたら戦ってることたくさんあると思うんすよ。たまたま今日は俺らの戦ってるとこ見にきてくれたと思うんすけど、俺らも何選んでも正解やったって胸はって生きていくんで、よかったらクアトロのみんなも俺らと同じように生きていって欲しいっすね。じゃあ久しぶりに全員揃ったんで、今日の夜の、この分岐点歌いたいと思います。」”分岐点”

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KennyDoes「これはエモい。この曲をね高知に遠征に行った時にやったんすよ、そん時にはお客さんどんくらいでしたっけ?」
KZ「お客さんな、多分5人やな」
KBD「もうちょっとおったって」
KennyDoes「全員でやったなとか、そういうこと思い出しながら。やったんすけど。梅田クアトロ、次の曲が最後になります。まぁほらさ…そんな思い出を振り返りながらやってたんすけど、まぁ最後は湿っぽくやらんとパーっとパーティーして終わりましょう。こういう思い出とかも色褪せないということで…俺たちの三枚目のアルバムのタイトル曲Never Get Old、よろしく」
KZ「歌える人一緒に歌いましょうね、歌えなくても最後のkenny!だけはみんなで言おうな」
KennyDoes「それは絶対な」
KZ「あそこ気持ちいとこやから」”Never Get Old”

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アンコールを求める声は鳴り止まない。そして梅田のアンコールはサプライズ続きだった。

「Ah……まいど」

「まいどつったら俺や俺、誰や誰やて俺や俺SHINGO★西成」いきなり現れたSHINGO★西成にどよめく会場。
SHINGO★西成「俺も来たっちゅうねん。梅田サイファー 一緒にわっしょいしに来たいうねん、呼ばれてないけどジャジャジャジャーン!どういうこっちゃってそういうこっちゃ、おっちゃんも来たんやおい。地元でわっしょいしてるから、梅田でわっしょいしてるから。いろんなところで生まれたワンマイクが梅田で育ってこんなええパーティーやってんねんから来るっちゅうねん」サプライズなビッグゲストに盛り上がる観客。

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SHINGO★西成「何してんねんってよう言われんねん、ラップしてんねん、まぁ聞いてってや。元気かって聞かれたら元気しかないって答えんねん。最近の夏と冬はな、体にこたえんねん。歌ってんで届いたか、声枯れても叫んでんで、それしか俺らできへんねん、ほな今日どうすんねん、それは言わんといてや、どうするかわかってたらな、俺らここにおれへんやん。あいしてんでOSAKA、何してんねんOSAKA、また会えたことにな感謝してんねん、大阪、大阪 梅田サイファー!」2月8日24時配信”あいしてんでOSAKA 梅田サイファーRemix”

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KZ「そろそろなんの時間ですか?」
KennyDoes「8時15分」
KZ「だいたいみんな遅刻して来るからな。俺がだいたい8時に行くんすよ、土曜日の夜は、スピーカーを持って。最初全く知らんやつが2人くらいおってね、ブヒブヒ言って来るんすよね」
KennyDoes「ひっどい言い方」
KZ「梅田サイファー見に来ましたブヒみたいな感じでね。」
KennyDoes「ちょうど土曜日っすもんね、今日」
KZ「ちょっと久しぶりにサイファーしてみます?」
KennyDoes「これがリアル始まりのストーリーだ」なんとUMEDA QUATTROののステージでサイファーを披露。笑いも交えながら、梅田サイファーの確かなラップスキルが終始、観客を圧倒し続けた。

そのまま流れるように”Black Pepper Mill"

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テークエム「梅田サイファーワンマンツアー梅田クアトロ、700人お客さん、最後です。手あげてもらえませんか。さっき僕たち時間いただいちゃいました、なんとかでハイで時間いただいちゃいました。次は本家本元のマジでハイになれるってお客さんどんくらいいますか?最後の最後、骨の髄まで燃え尽きれるお客さんはどんくらいいますか!梅田サイファーとワンマンのお客さん全員で、マジにハイになる」
湧き上がる大歓声に迎えられ真っ赤なつなぎに身を包んで登場。R-指定「全員歌ってくれ、行くぞ!」”マジでハイ”  会場に響き渡る<I’m a レペゼン 梅田No'1 player>

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KennyDoes「ほんまにこのツアー、最終公演、梅田の地で出来たことを俺たち本当誇りに思ってます。これからも梅田サイファーはずっと続いていくし、これからもずっと走っていくと思うんで、今日きてくれた人一番濃いファンベースやと思ってるんでこのままずっとついて来てくれたらと思います。」

笑っていたかと思えば、涙を流していた。泣いていたと思えば、圧倒され熱狂していた。梅田サイファーが約12年かけて積み上げてきた確かなものを目の当たりにした。『トラボルタカスタム』&『Never Get Old』東阪福 RELEASE TOURは、追加公演 2020.2.8 at UMEDA CLUB QUATTROで幕を閉じた。梅田サイファー第1章の完結、始まりの終わり。そして、新たな、始まりへ。

photos by Hiroya Brian Nakano

【セットリスト】
1.梅田ナイトフィーバー’19
2.HEADSHOT
3.Runnin’
4.OSAKA ANZEN UNTEN
5.New Basic Case.2
6.Kenny’s Boot Camp
7.ゼンボーレノン
8.トラボルタカスタム
9.ジャピでハイ
10.ドリームフィニッシュ5
11.Glass
12.エピソード(ペッペbomb)
13.エピソード
14.決意
15.道の先にある高み
16.分岐点
17.Never Get Old
(アンコール)
1.あいしてんでOSAKA 梅田サイファーRemix
2.サイファー
3.Black Pepper Mil
l4.マジでハイ

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