見出し画像

Komplete13→14へのアップデート(macOS版)でCubaseから起動出来ない!


1.サイバーシーズンセール

こんにちは。

久しぶりにDTMを再開し、オーディオインタフェースやキーボードなどを接続し設定を行いました。せっかくなのでソフトウェアも最新にしたいなーと調べてゆくとKomplete音源の14が出ているんですね。私が持っているのは13なので1世代古いものになります。

しかもちょうど、サイバーシーズンセールなるものをやっているではありませんか!今なら半額でアップデートできるようです。

買おう!

とポチってしまいました。私が持っているのはULTIMATEバージョンなので、半額の28,600円で買えました。

2024/1/15までの価格のようです

2.動作環境の確認

衝動買いで買ったのはいいのですが、動作環境の確認を忘れていました。1年前にCubaseのバージョンアップをした際には、CubaseがせっかくAppleシリコンネイティブに対応したのに音源のKompleteが対応していなくてCubaseも互換モードで動かさないといけなかったのを思い出しました。

Appleシリコンへの対応状況

Kompleteは新バージョンでどうなのかなーと確認すると、ほぼ対応できているようです。ただし、開発終了になった製品などは当然対応していないのでRosettaモードでの動作が必要と書いてあります。

この状況だと今度こそはCubaseもネイティブモードにできるかなーと期待が高まります。

NI製品のAppleシリコン対応状況(2023/12/10現在)

macOSへの対応状況

次に最新のmacOSに対応しているかどうか確認します。
Appleは毎年秋頃に最新OSを発表しているようで今年も
macOS Sonoma(バージョン14)
が発表され、これが最新バージョンです。

私のmacは昨年発表された
macOS Ventura(バージョン13)
にもしていなくて、その前のMonteteyというバージョン12です。なので2世代前のバージョンになります。せっかくなのでOSも最新にしたいなーと調べてみると、

あーーっ!残念!
まだ13までしか対応していないようです。
幸い今私が使っているバージョン12にも対応しているので、無理してバージョンアップする必要はないのですが、せっかくなのでOSも最新にしたかったんですよねー。仕方ないか。

Komplete14のmacOS対応状況(2023/12/10現在)

ではOSのバージョンアップは後にして、Kompleteのバージョンアップを先に進めようと思います。

3.Komplete14のインストール

Native Accessにシリアルの登録

Native Accessを起動し購入したシリアルを入力します。

シリアルの追加
シリアルの追加成功しました!

とりあえず、シリアルの追加に成功し新しいプロダクトがインストールできるようになりました。

インストール場所と空き容量があるかどうかの確認

あとは必要なものを選んでインストールしてゆくのですが、私は容量の大きい外付けSSDにインストールしているので「全て」まとめてインストールしようと思います。ただKompleteの容量はものすごく大きいので、全てインストールできるかどうか事前に確認しておこうと思います。

Native Accessの右上の人のマークをクリックしてPreferencesを確認します。一番大切なのは「Content location」。最初内蔵ドライブにしていて容量が不足しそうになり、後から外付けSSDに場所を変更したのですが、これが結構大変でした。今回は事前に空き容量があるかをしっかり確認しておこうと思います。

Content locationは、ちゃんと外付けSSDになっています!

Content locationの場所を確認

空き容量も十分にあることが確認できました。

空き容量の確認

では、まとめてインストールしましょう。
容量が大きいので少し時間がかかりましたが、無事インストール完了しました。バージョンアップで増えた製品に加えて既存製品のアップデートもあったので、この機会に全て最新にしました。

全てインストール完了

インストール完了後に外付けSSDの空き容量を確認したところ、まだまだ余裕ですね。今回のアップデートで0.21TB増えたようです。

全てインストール完了後のSSDの空き状況

4.動作確認

KompleteKontrolを起動して動作確認

最後に動作確認をしたいと思います。
まずは単独で鳴らしてみようとKomplete Kontrolを起動します。
お、Komplete Kontrolのアイコンも新しくなったようですね。

Komplete Kontrolのアイコン

最初は新しい音源のスキャンを行うようで起動に時間がかかったのですが、無事起動してきました。UIもずいぶん変わったようです。
新しくiMacに接続したキーボードKOMPLETE Kontrol S61 MK2も無事認識できていてキーボードで音を鳴らすことができました。

新しいKomplete Kontrol

Cubaseから動作確認…失敗💦

次にCubaseからKompleteを利用できるかどうか試してみます。
CubasePro12を起動します。こちらも初回起動時に新しくインストールされたプラグインをスキャンしているようで時間がかかります。しばらく待つと無事起動しました。
早速プロジェクトを開いて再生すると…あれっ!オーディオトラックしか聞こえない…これはもしかしてトラブル発生か!🔥

手がかりを探そうとCubaseからBATTERY4を開いてみました。
案の定エラーメッセージが表示されます。
せっかく久しぶりにCubaseを使おうと思ったのに…残念。なかなかうまく行かないもんですねー。
うん。ここは気持ちを切り替えてトラブルシューティング開始です。

5.CubaseからKompleteが起動出来ない問題

まずはエラーメッセージを翻訳して解決のヒントを探ります。
Cubaseから起動したKompleteで表示されたのが以下のメッセージです。

CubaseからBATTERY4を起動しようとした時のエラーメッセージ

プラグインの再スキャン…では解決しない

メッセージによるとプラグインを再スキャンしろと書いてあるので、再スキャンしてみます。
まずはCubaseからプラグインの再スキャン、
スタジオVSTプラグインマネージャーを起動

VSTプラグインマネージャー

VSTプラグインマネージャーの検索ボックスの右隣に更新ボタン「すべてのプラグインフォルダーを再スキャン」があって、それをクリックします。

プラグインマネージャー
再スキャン

更新したのですが、ゼロ回答でした。
当然BATTERY4は同じエラーで起動しません。

スキャン完了後

データベースのリセット…では解決しない

メッセージの指示では解決しなかったので、今度はエラーメッセージでググってみると以下のFAQがありました。データベースが壊れているのでリセットしろ、ということです。ではやってみましょう。

https://support.native-instruments.com/hc/ja/articles/360000826178-Komplete-Kontrol%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8-Loading-Issue-Plug-In-not-found-Please-open-the-standalone-application-

Macintosh HD > ユーザ > *ユーザ名* > ライブラリ > Application Support > Native Instruments > Komplete Kontrol

手順通りにこのフォルダーを削除してKompleteKontrolをスタンドアローンで起動します。インストール直後に起動した時のように起動に時間がかかります。しばらくすると、以下のメッセージが…

KompleteControl起動中のメッセージ

そういえば初回もこのメッセージが出ていましたが、その時はKompleteが出したメッセージとは思わずにスルーしていましたが、ScanApp3なるものの問題が原因なのか?と思ったのが間違いでした…

結局、データベースのリセットでは解決せず、この段階ではまだCubaseからKompleteは起動出来ていません。

6.解決:ネイティブモードとRosettaモード

最初ScanApp3の問題かと思ってググって出てきた結果を試したり、色々と試行錯誤したのですが結局ダメ。最終的には自分の過去の試行錯誤がヒントになりました。

CubaseとKompleteはモードを統一しないといけない

原因は上記記事でCubasePro12の設定をRosettaモードにしていたのに対して、Komplete Kotroleは14になってAppleシリコンネイティブモードがデフォルトになっていたために、プラグインが見つからない、という状態になっていたことが分かりました。

ということでCubaseからKompleteを起動するには

  • CubaeePro12とKomplete KontroleをAppleシリコンネイティブモード

  • CubaeePro12とKomplete KontroleをRosettaモード

と両方のモードを統一しておく必要があります。
私はせっかくなのでAppleシリコンネイティブモードで統一することにしました。それぞれのアプリケーションの「情報を見る」で「Rosettaを使用して開く」のチェックを外すだけです。

Cubase12の「Rosettaを使用して開く」チェックをはずす
KompleteKontrolの「Rosettaを使用して開く」チェックをはずす

なんか色々と回り道をしたようですが、結局はモードを統一しないといけないのが原因だったようです。これで無事、新しいKompleteが利用できるようになりました。しかもAppleシリコンネイティブモードで動かすことができました!

7.最後に

ScanApp3の問題ってどうなったの?

一応Kompleteのバージョンアップはうまくいったということにして、まだ解決できていない問題があります。途中で今回の原因と勘違いしていたScanApp3のエラーメッセージの件です。
これはこれで調べてゆくと、同じような問題を抱えている方がいるようでネット上に上がっていた情報がありました。が、掲載されている方法を試してもエラーは解消しませんでした。何かバグっぽいような気もしますねー。
今のところは初回に一度エラーメッセージが表示されただけで以降は問題なく動いています。そのうち何かの不具合にぶつかるかもしれないですが、そのうちアップデートで解決するかもしれないので、そのままにしておこうと思います。

Kompleteの新バージョンについて!?

新しいKompleteが利用できるようになって、ふと思いました。
ところで新しいバージョンって何が変わったの?
そういえば、衝動買いしてしまったのであまり調べずに買ってしまっていたんですよねー。パッと見る限り新しい音源が追加されているようではあるのですが…

うん。これから勉強しよう!
ということで新しい音源やバージョンアップで追加された機能など、これから勉強してゆこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?