【もっと知りたい産山村】シリーズ第3弾!『焼肉 正』
産山村の飲食店や観光施設、観光スポットや特産品などにスポットを当てたインタビュー『もっと知りたい産山村』シリーズ。
第3弾はバイカーに大人気!「焼肉 正」さんのインタビューです!
夫婦の絆で味に自信あり『焼肉 正』
産山村名産のあか牛を使った人気焼き肉店が「焼肉 正(しょう)」
(産山村田尻609-4、電話0967-25-2983)。
コース料理では、1日に2組の客しか取らない…という人気店を訪れた。
1頭買いする牛や委託牧場の豚の精肉、手作りのベーコン、ハム、ソーセージを直売所で販売し、店内ではランチも食べられる。
「ウチは肉が多いでしょ!」と胸を張り、にこやかに語るのは女将の松原敬子さん(66)。厨房では夫、正明さん(64)が焼肉弁当を作るのに余念がない。
産山生まれの正明さんと阿蘇市出身の敬子さんは、親同士の紹介で知り合い結婚。
「私は福岡の大学を出てから上京し、看護学校で保健師を目指していたのですが、そちらの勉強がちょっときつく感じていた時に彼と出会い、『カッコイイ人だなって…』」と敬子さんは当時を振り返る。
正明さんの実家は、地元で建設業を営んでいた。
「当時は夫婦で建設の仕事をしながら、片手間に個室の焼肉店をやっていました。次第に公共工事が減る中、2人の子が熊本市内の高校に進学するタイミングで夫婦二人きりにもなり、店に力を入れるようになりました」(敬子さん)
建設業は、不渡りをつかまされるなどの荒波もあって廃業。
「借金を返しながら店をやっています。建設業は仕事が入ってくるのを待つようなところがありますが、焼肉店はやったらやっただけ成果があるので、よかったです」という。
コロナ禍で、ゴルフで村を訪れ、来店するような客も減っている。
「商売は常に進化せんといかん、と思っています。夫が肉の量を増やそう、というのでそうしました」と言い、県外のファンも多く、「SNSで店のことをアップしてくれてリピーターになってくれている」と敬子さん。
その傍らで、正明さんは「この人は掛けがえのない存在ですよ」と笑顔を見せ、強い絆で結ばれる二人だ。
敬子さんは「ここが産山村のアンテナショップとなり、焼肉を食べて帰るだけでなく、池山水源やヒゴタイ公園といった見どころにも足を運んでもらうえるよう、私たちも村に恩返ししていきたい」と話す。
テークアウトの「あか牛モモステーキ&バラ焼肉弁当」(1700円)=写真=をいただいたが、あか牛ならではのうま味はもちろん、地元産の米や自家製キムチなども負けない味で、納得できた。