【もっと知りたい産山村】シリーズ第1弾!『産山水魚園』
産山村の飲食店や観光施設、観光スポットや特産品などにスポットを当てたインタビュー『もっと知りたい産山村』シリーズ。
第1弾はヤマメ料理を提供する「産山水魚園」さんのインタビューです!
コリコリ食感が自慢『産山水魚園』
九州でも屈指の名水の地として知られる熊本県産山村。
村には福岡や大分といった隣県はもちろん、遠く佐賀や山口などからも車を走らせ訪れる人が絶えない。
その名水のひとつである山吹水源の湧き水が流れ下る川沿いにある「産山水魚園」(産山村大字産山2236 電話0967-25-2069)。いくつもの養殖池でヤマメとマスを育て、新鮮な刺し身や焼き物、唐揚げなどを出す名店としてファンが多い。
「もっと遠い関東からも来られますよ。千葉とか…3日続けて埼玉からのお客さんが来たこともありますね」と胸を張るのは魚を育てるだけでなく、調理も担う井文紀さん(61)。
2年前に89歳で亡くなった父、万亀郎(まきお)さんが釣り好きで、50年ほど前から養殖池で釣り堀を始めたという。
「もともとは米やシイタケを育てていたのが、魚になり、料理も出すようになったんです。私が中学生のころには結構お客さんが来るようになり、よく手伝いました」と笑う。
刺し身や唐揚げなど食べきれないほどある定食が1500円と人気だが、重視しているのはその「食感」だという。
「魚は1日おくと熟成して甘みを増すけれど、ウチはコリコリとした食感を楽しんでもらっています。それを求めて来られる方が多い」と新鮮さに胸を張る。
この日は、ヤマメの甘露煮と刺し身をいただいた。素焼きしてから砂糖としょう油だけでじっくりと煮ており、骨や頭も柔らかく食べられ、ほどよい甘さが口に残る。刺し身が新鮮で食べ応えがあるのは言うまでもない。
養殖と調理をほぼひとりで担い、妻のいずみさん(59)と長女のはるかさん(29)が接客するというアットホームさもリピーターを引き付けており、「お客さんが『また来るね』と口コミで宣伝してくれるのがありがたい」と語る。
川の清流から弾いた水で魚を育てているが、「大雨が降ると枯れ葉や流木、土砂も入り込んでたいへん。
雨が降り出すと魚は大丈夫か、と気が休まりません」と苦労を語る。
一番の気がかりは魚を狙ってアオサギなどの鳥が飛んでくること。
「人がいなくなると、飛んでくるんで厄介な連中だね。追い払うしかないし…」とこぼすが、鳥たちも産山水魚園の魚のうまさが評判になっているのかも…。
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