【もっと知りたい産山村】シリーズ第12弾!『うぶやま山野草園』
産山村の飲食店や観光施設、観光スポットや特産品などにスポットを当てたインタビュー『もっと知りたい産山村』シリーズ。
第12弾は、地元だけでなく周辺地域からの様々な山野草がそろい、村外からも多くのファンが訪れる「うぶやま山野草園」さんのインタビューです。
やり手のセールスウーマンから転身
春から秋にかけ、500種類ほどがそろう山野草の販売だけでなく、香り高い山菜の天ぷらやそばも人気を集める。
店主の野村貞子さん(79)は、高校進学を機に村を出て京都の短大で学び、営業の職で30年近く暮らした佐賀で定年を迎えたが、産山に暮らす姉に呼び寄せられてUターンした。
「ここに戻って、野草と触れ合うようになりました。園芸店で売られる普通の花と違い、華やかさはなくひっそり咲く野草はかわいい。それでいて貴重なもので、魅力にひかれるようになりました」と野村さんは語る。
「野草は山に生えているものを勝手に取ってきていると誤解されますが、うちで育てられないものは県外から仕入れており、ここで栽培しているのは全体の2割ほど。今は希少植物を保護し、増やしていく活動をしています。」という。
野草の面白さにハマった夫が支える
大分出身で、建設関係の仕事をしてきた夫の和秀さん(70)が仕入れや栽培の仕事を主に担当する。
大分市から車で1時間半ほどかけ、年に何度かはやってくるという常連客の内田勇夫さん(81)は「もう10年以上通ってますが、他では見かけないものもある。洋ものの花とは違い、野草の持つ渋さがよいですね」と話す。
和秀さんは「夏場は種類が多いのですが、温度管理が難しく育ちにくかったりします。この17-18年ほど勉強してきましたが、野草は面白いです」とすっかりこの道にはまっているようで、草花だけでなく、盆栽の一種である苔玉を作り、北阿蘇の温泉旅館にも売っている。
「野草に関心を持つ方はお茶屋や生け花等のハイクラスな方も多く、私自身、お客さんに育てられたような面もあります」(和秀さん)
産山村の中でも、街道からちょっと外れた場所にある、不思議なスポットを体験してもらいたい。
※年齢などは取材時のものです
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