見出し画像

日曜日のクルーメイト #0072 chop chop!!

ハロー、クルーメイト。いかがお過ごしですか?
冲方は案の定、ロス行きの影響でタイムロスに直面。
わかってはいましたが、全ての〆切が圧迫され、「急げ急げ(チョップ・チョップ)!」な週末を送っております。

とはいえ、刺激、知見、視点を得ることも仕事のうち。
時間を費やした分だけ、より良い執筆に邁進しつつ、今週もさっそく参りましょう。

『RWBY』 鈴木監督と対談!

対談でも言及されておりますが、鈴木監督とは『ヒロイック・エイジ』から15年ぶりのお仕事。
とはいえ、『蒼穹のファフナー』でも、たびたびご一緒しておりますゆえ、それほど時が経過した感じもなく。

穏やかな態度を崩さず、「それはちょっとできません」とは一度も口にしない鈴木監督。
そのなんでも受け止める対談と、放送中の本編をぜひお楽しみ下さい。

『骨灰』改稿中!

無事に?最終回を迎えました『骨灰』連載、ただいま改稿中。

連載時の原稿と、刊行される文章とをお見比べ頂くのも一興。
カクヨムにて一部無料にて御覧頂けます。

ひりひり乾燥ホラーの恐怖を湿度ゼロまで高めてるべく、しっかりブラッシュアップしてお届けしたいと思います。
どうぞご高覧頂けましたら幸い。

コメント・トーク

今週はどうにも「急げ急げ」の週末ゆえ、早くもクルーメイトのコメントをご紹介。

森人さんからのコメントです!
そういえば、以前、世界で最も長く宇宙ステーションで暮らした方のインタビューを読みましたが、孤島にある「世界で最も静かで孤独な修道院」の話を思い出しました。
あまりに辛い日々の中、井戸の底に向かって、孤独を訴えて叫ぶなど、まさに地獄では、と思わされたもの。

「宇宙における孤独を、人類は果たして受け入れることができるのか?」

この視点は、これからとても現代的で重要な問題になる気がしましたよ。
さっそく短編などで一本書きたくなって参りました。

kei.さんからのコメントです!

キャスト一覧で、作中の時期が判明するなど、まるで歴史資料のよう。
それこそ、登場人物たちの生きた証し、と言えましょう。
ある時間軸に、彼ら彼女らがいたという事実が、不滅の価値として残る。
物語に携われた者として、これほど嬉しいことはありません。

森人さんからのコメントです!
今週は二人のコメントを交互にご紹介。

変わらず生産量を保つ日本のアニメ業界。
思うのは、一つでも多くの作品が、海外に届いてほしいということ。

どれだけ素晴らしいものを作っても、このまま国内市場に依存していては、早々に限界をきたします。
そのことを、今回のロス行きで痛感させられました。

それはさておき、今年下半期も、大いに刺激を受けそうな作品が目白押しで楽しみ。

再びKei.さんからのコメントです!

NYの物価と不動産の高騰は、しばしばネタにされていますね。
普通の部屋では家賃が高すぎて、キッチンとシャワーが合体した部屋にしか住めないとか。シャワーを浴びながら目玉焼きを作る朝です。笑っていいのかなんなのか。

カリフォルニアでも、物価高を嫌ってシリコンバレーからテキサス方面へ人が移っているそうで、結果、「超リベラルな住民」が、「超保守的な地域」に流れ込んで軋轢を生んでいるとかいないとか。

そのため、
「アメリカで内戦が起こるとしたら、カリフォルニアとテキサスが最初に始めるだろう」
などと、ちょっと怖いジョークも聞きました。

このような生々しい言葉を聞けば、当然ながら創作の刺激となるもの。
『マルドゥック・アノニマス』における都市描写に、しっかり磨きをかけて参りたいと思います。

あとがき

さて。発表はちょっと先ですが、先日のとある対談で「今の日本と世界についての様々な知見」を得る機会がありました。

大変良い刺激を受けると同時に、この混沌とする世界を、「呆気にとられて遠ざける」のではなく、「ある時代を生きる者として、より積極的に愛着を持って描く」べきである、と思わされた次第。

将来が定かならぬからこそ、様々なリアルとぶつかっていくようなアグレッシブな執筆をせねばならぬ。そう思い定める週末であるのでした。

皆様におかれましても、目前の混沌に惑わされず、どうぞ平穏かつ充実した週末をお送り下さいますよう!
冲方丁でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?