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◆サプライニンジャ・コン BEST30の紹介◆

【9/24追記】本記事はニンジャスレイヤー 翻訳チーム(DHTLS)とは全くの無関係。楽しみながら創作理論を実践するための与太話総合グラウンドです。本理論はサプライズニンジャ理論によります。

◆サプライズニンジャ・コン◆とは

「物語を展開させるとき"突然ニンジャが出現して周辺の人物を皆殺しにする"より面白くならないのであれば、その展開は再考したほうが良い」という作劇テクニック(サプライズニンジャ理論)を曲解して「どんなものにも突然ニンジャが出てきたら一定の面白さを保たれるのでは?」という思考実験の果てに出現した"創作の耐久実検"(コンベンション)です。

今回も例年通りいくつものコンが寄せられました。ありがとうございます。収集できていないものも多いかもしれません。可能な限り感想コメントを寄せさせていただこうと思います。

◆ニンジャ出現のパターン◆

複合したり当てはまらないものもあります。

①怪異の原因はニンジャだった

もっともメジャーな手法。なんらかの怪異が発生してそこに……という。正統派の面白さがある。

②語り手はニンジャだった

叙述トリックです。語り部が己が忍者であることに気が付く、目覚める、そのような物語。中島らもの「夜走る人」のようだ。

③サウンドオブニンジャ(足音がしない)

歌ものです。(もっと増えてもよいと思う)

④強制終了させるニンジャ

話が長くなりそうな場合、ちょっと真剣に語りすぎた場合に照れ隠しで出現します。それまでの話を冗談として処理してふわっと着地させる緩衝材の役割を果たします。

◆ニンジャのタイプ◆

収集範囲的には「ニンジャスレイヤーのニンジャ」が多く、次いで「クラシカルな和風ニンジャ」等のタイプが出現していたようです。

ニンジャスレイヤーのニンジャが出現するとアトモスフィアが固定され丁々発止のアクションが行われる傾向があります。和風ニンジャはやはり怪談話との相性が良く、奥ゆかしさと趣きがあります。

◆創作の技術論として◆

ニンジャ理論は短編素材として「笑い」に偏ってしまう恐れがあります。虚構の怪物ゆえにリアルさが失われかねないようですね。それを解消して読者に恐怖感を与えたのは、廃屋フォーマットの強固さと語り口の引き込み具合で驚かせた「ひっくり返る家」あそびフォーマットの「ふたりいるだろ」、ビジュアル的説得力に優れた「ファイナルファンタジー統一総選挙」の3点でしょうか。

また等身大の物語から、突然の目覚めを描いた「2月は忙しすぎる」「夜間ランニング」については社会批評的に通用するエッセーではないかと思います。

既存の物語の後半部分にニンジャを差し込むタイプの実験も見られました。「最期のクリスマス」は十分に物語に引き込まれたうえで「こんな顔かい」とニンジャが出てくる。いわゆる「再度の怪」として強烈な印象を残しました。(とはいえ汎用すると怒られると思うヨ!)

ぜひ、皆様もエッセーの最後に急にニンジャが出て終わったり、スーパーに出かけたら大根をカゴに入れたニンジャとすれ違った話とか、あまりにも刺身がうまいので厨房を除いたらニンジャが調理をしていたとか、そんなのをしてみてください。

◆以下、収集した作品の紹介です◆

#サプライズニンジャコン のタグで発見されたものを採集順で掲載していきます。(なお、現時点で全30作品デス)

◆なおツイート部門は3日くらいで飽きたらしい◆

◆サプライズニンジャ入場!!◆

◆ゆめくらげ氏が得意とするダウナーな描写からの鮮烈なニンジャ出現。「檸檬」に象徴される幻想的爆発力がありサプライズニンジャ理論の極致といえるでしょう。

◆ゲーム部遭難モノ、ゲーム知識を活用して脱出するぞ、となると思いきやむき出しの暴力が出現して廃部になるという……BAD END!

◆むかしかいたNINJAです(特にコメントはありません)

◆コンはコンテストではないけど大賞を上げるとすればこれかもしれない。完全にサプライズされた。本当に心配して心配して、ニンジャが出て爆発したのですべてがよくなった。

◆とう腐さんは手癖だけで無尽蔵に生み出せる。生けるニンジャ理論。

◆インパクトの強い題名!登場人物一覧!有り得ない設定!を全て台無しにしかねないニンジャの出現。ああ、どうかこの物語を完遂させてくれ!

◆お誕生日オメデトーゴザイマース!!プレゼントはこのスリケンだ!グワー!サヨナラ!

◆史実にニンジャを突撃させるな! と思ったけど、ニンジャなら有り得るという変な説得力が……

◆ニンジャはポケットからでてくるモンスターではない。わかっているのか!

◆奴隷の国と空想の破滅、どちらが真実なのだろうか。「ゲットバック・マイ・ライフ」とも似た最終幻想がはじまる。

参考:ゲットバック・マイ・ライフ

◆ニンジャ、このニンジャカワイイ!!ニンジャは最初から存在していたのだ。ほら、あなたのそばにも。

◆時事ネタとして、完全に優れた記事なのにニンジャで強制終了させられてビックリして変な笑いが出た。優勝!

◆「振り返って星が三つ、ニンジャが出て 100人斬るよ」数字のスケール感が広大な未来(宇宙)よりも、間近なところを見てしまう思春期を象徴していますね。

◆ネットミームの擬人化に定評のある剣禅先生の弾丸は締め切りでうなっている脇を通り過ぎる一陣の風として表現されていた。

◆スペースシップのマザーAIとの労使協定!!送り込まれた使節団が出合ったものとは!!

◆徐々に語り部が変質していくシリーズ。十分に感情移入をさせて現実を置き去りにしていくのは監禁レビューシリーズとは別種の爽快さがあります。

◆マスラダ・カイが食洗器からエントリーだ!(おもちさんニンジャスレイヤーがデロデロになって出てくるの好きなの?)

◆創作技法の二次創作とニンジャスレイヤーの二次創作が合体した四次創作だ。マスラダは学生生徒にやさしい男だ。

◆めっちゃくちゃ本格な描写が続き……真のストーリーは「ヘッズ一時創作」で公開、今回はプロト版なので急にニンジャがでてくるという体験版のような構成。この手法は新しいのでは?(有料版を買わないとニンジャになる)

◆ちょっとした好奇心から怪異を呼び起こしてしまう。視覚をふさがれた状態でのストーリー展開は緊張感があり怪談を成立させている。

◆めちゃくちゃハートウォーミングな食人願望と恋が一緒くたになるというBEASTARSのような物語で、どのような決着を見せるかと思えばニンジャが全てを解決した。すべてはニンジャなのだ。

◆旧校舎でキャッキャウフフするのかと思いきやとにかくニンジャの量が多い。文中ニンジャ濃度がニンジャニンジャしているぞ!

◆ひかりのせんしがでてころす!!虚無の暗黒はかなりの強敵で一人では勝てずなんとか倒した。

◆ミッドサマー VS ニンジャ。フィクションVS虚構の戦いがはじまった!

◆プロレス乙女魔法少女+ニンジャ。詰め込んだ量が多くて飽和食塩水的に沈殿してるぞ!

◆うひゃーー!傑作怪談! 完全にプロの手口。

◆不条理な純文学。淡々と語られる描写に引き込まれ、驚愕の真実(ニンジャ)が明らかになる展開はおそろしい。

◆ミッドサマー x 無観客相撲 に忍者を混ぜるな!! 要素過多で沈殿してるぞ!!それはそれとしてその沈殿物の続きをください。

◆クリスマスに好評を博した作品を自らニンジャライズド! 強制ニンジャ挿入は人体に有毒なので気を付けましょう。

◆居石さん憩って……

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