【NJSLYR】クライ・ハヴォック・ベンド・ジ・エンド【第二部感想#10】
アンダーガイオン最下層を貫く巨大重機《ベヒーモス》の稼働が近づいている! フジキドとガンドーは工事現場へ潜入して計画を阻止しなくてはならない。待ち構えるのはザイバツの若きマスター、オムラのスゴ腕ニンジャ、宿敵ダークニンジャ。そして、もう1人 密林の虎が目を覚まそうとしていた。
クライ・ハヴォック・ベンド・ジ・エンド
アンダーガイオン観光ツアーもいよいよ最下層に到達。不心得者パラベラムと身勝手者デザートバットを処分してギルドの信頼を得たダークニンジャはコフーン遺跡発見のための開発指揮権を獲得する。こうして「ダークニンジャ伝奇編」がスタート。これは第二シーズンへの布石となるエピソードだ。
一方、アンダーガイオン中層ではフジキドとガンドーが最下層から這い上がってきた直訴者の末期の頼みを受け最下層を貫く超弩級シリンダーハンマー《ベヒーモス》の建設工事を阻止せんと最下層へ向かう。
アンダーガイオン最下層に待ち構えるのは仇敵ダークニンジャとザイバツ若手マスターニンジャとオムラのベテラン企業ニンジャの凸凹ツーマンセル! ブッダミット! さすがのフジキドも無謀なのでは? しかし、ニンジャスレイヤーの来訪が眠れる密林虎を覚醒させて事態は予想もできない展開に!! 彼らはベヒーモスの激突を止めることはできるのか!?
フォレスト・サワタリ再登場
底辺労働者に身をやつし完全にマケグミとして生活をしていたサワタリであったが仇敵ニンジャスレイヤーを発見したことで覚醒。ベヒーモスへ潜入する。そのワザマエは凄まじく一瞬にして手練れの企業ニンジャを葬りさるサワタリ。この容赦の無さと必殺性が「サワタリならヤる」「防御力無視属性」「即死攻撃」という以降の評価につながっている。つくづく(よくも悪くも)行動で示すリーダーである。
トゥールビヨンの悲哀
ザイバツの若年エリートマスターニンジャ トゥールビヨン。間違いないカラテの実力と幼さが残るあやういニンジャだ。確かな実力がありながら自身の価値をダークニンジャに委ねた自我の低さが仇となり地に足つかぬモラトリアム状態で散った。モッタイナイ!!(なお、地に足つかない状態はのちにザイバツ全ニンジャが味わうことになり彼特有のアレとは言い切れないのが面白いところだ)
作中の扱いが良い他の若年ニンジャとは何が違ったのか。慢心かな?伸び代はあったはずなんだ。惜しい。
おまけ:その他の若年ニンジャ
ヤモト、スーサイド
キョートからネオサイタマへやってきた若者はスクールカーストをニンジャパワーで塗りつぶして成長していく。準主人公枠。
シャドウウィーヴ
キョートのナードがニンジャ伝説の光と影を体験して己の理想を実現するべく足掻き壮絶な体験の果てに偉大なメンターへと成長していく。準主人公枠。
イグナイト
跳ね返り娘で内面的なあやうさがあったが想定外の事態で精神の同居者になったいい男のおかげで普通の生活を取り戻した。準主人公枠。
アンバサダー、ディプロマット
若年ながらザイバツの高位マスターとなった双子。長距離ポータルを利用するのは下位ニンジャのみなので転送に失敗してもケジメの心配はない。世間知らずの若者が等身大の成長を遂げていく様子を見守ることができるアイドル枠。
キュア様
外見年齢19歳!サソリ座の美女だ! しかし、その内面は恐怖のキレる高齢者であり外見年齢と実年齢の差が大きいニンジャには警戒しろというコトワザの元となっている。アイドル枠。
再戦のダークニンジャ
ニンジャスレイヤーにとってはトコロザワピラー以来となるダークニンジャとの再戦だ。イメチェンを果たしたダークニンジャはケータイを片手にニンジャスレイヤーをいなし圧倒する。フジキドはナラクが目覚めかけるも、超重機ベヒーモスの強制稼働により勝負なし。宙ぶらりんのまま敗北を噛みしめる。
こうしてガイオン最下層は壊滅した。多数の伏線を埋め散らかしながら、第1シーズンクライマックスへ向かう。
初心者にもオススメ
シナリオ的には「つなぎ」であるものの主要人物が総登場して主人公の動機に共感でき悔しさをかみしめながらザイバツ殺すべし!!という気持ちを共有できる貴重なエピソードであり、第二部版「ボーンインレッドブラック」といっても過言ではないでしょう。このエピソードからチャレンジするのもおすすめです。
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