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【餅】逆噴射プラクティス&自作創作物のまとめ

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自作の創作佛のまとめです。 逆噴射プラクティス参加作品とZINE的なヤツや一次創作、二次創作、Webサービス及び名状しがたい何かを収蔵します。
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#スレイトオブなんか

スレイトオブなんか(ネオ田無区港湾地帯)

ギギギギン!! 異形左腕をかざして銃弾から身を守る巨漢! 「怪我はないか!お嬢ちゃん!」 「はい!」 彼は銃弾をものともしない鋼鉄HDDクラッシャー義腕を振りかぶり、CRUSH!! 銃手(ガンナー)をアサルトライフルごとスクラップに変えた。 「おじさま、賊を追いますよ!」 足止め要員を残して逃走した奪取者(ランナー)の車両には未消去HDD入りのアタッシェケースが積み込まれている。情報流出時の予想被害額は測定不能!!情報管理部の二人は路上の赤いオープンカーへ駆け込み……

スレイトオブなんか(無観客試合の両国バトルドーム)

ギャリンギャリン!!両国国技館(バトルドーム)の斜面を高速度でスライド移動する力士達。2020年3月の春場所が無観客試合となったことを契機に大相撲協会は改革を打ち出し、土俵を取り囲む全座席を撤去。すり鉢状のバトルドームへ変貌させたのだ。 「トロワーーー!!」プリマドンナめいて高速回転する風林窓の長く伸びた爪先が斜面になれぬベテラン付焼刃関を弾き飛ばしシューッ!場外! 幕内最重量群馬灘は斜面を我が物にしてハーフパイプ大ジャンプを繰り返し次々と軽量力士を弾き飛ばしていく。「グワッ

スレイトオブなんか(甲州街道の宿場)

ドロロッ ドロロッ 呪われた馬蹄を響かせ武田ゾンビ騎馬軍団が二人に迫りくる。侍大将が不明瞭な雄たけびをあげると朱槍の武者が単騎突出した。無刀、長身の青年が少年の前に立ちふさがり抗戦の構えを見せる。 「バカッ!あいつは朱槍だ!兄ちゃんは逃げろ!馬上武者は徒歩に比べて三倍強く、槍は刀に対しては三倍、そして朱武者は一般武者の三倍強い上に馬の加速度が三倍の威力を持つんだぜ!」 少年はその場にへたり込むが青年は気にしたそぶりも見せず外套を翻し晴明桔梗が刻印された二丁拳銃を十字に構

スレイトオブなんか(川中島河川敷)

ドロロッドロロッ 腐肉の湿った馬蹄が川中島を駆ける。進撃するのは生前本能のみで突き進む赤備えの武田ゾンビ騎馬軍団。先頭に立つのは武田ゾンビ二十四将土屋昌次である。その得物は朱槍ではなく小太刀であった。 迎え撃つ上杉軍部隊長はいぶかしむ。なぜ馬上で小太刀なのか。あの長さでは射程は短く槍襖の餌食になるしかないではないか。土屋ともあろうものが騎乗武者に対して槍の効果は三倍になることを忘れたか。やはり屍鬼、知性が低下しておるわ。 「槍襖できりたんぽにしてやれ!」 「ggrrrr

スレイトオブなんか(ロイナルホームセンター汲沢店)

VAL社マルチアーム更新システムへようこそ! AIオペレーターのVAL切子です。*OJIGI* *PR* 当社の八連装マルチアーム"スレイプニル"は、生体電気により作動、肘部から侵襲させたバイオ電極によって思念マニュピレーションを可能にします。搭載アタッチメントを多数ご用意。フラッシュライト、カッター、ドライバー、ハウスキーに自動車キーの収納も可能。最新モデルではRFIDチップによりSUICAの履歴も読み取れます。USB接続ニューロ入力支援機能のご利用には脳幹バイパス手術が

スレイトオブなんか(エスペラサ王国山間地方)

旅の途中、《毅然なる主人公の騎士》アヤト一行は何の変哲もない山村、蛇含村を訪れる。行方不明者が続出しているという噂があり近隣に不安が広がっていることを見過ごせないとアヤトが言い出したからだ。 「俺は領主の息子《生贄にされないように男装させられている領主の娘》エリックだぜ、この村には何もないぜ」 《主人公の親友ポジションだが実は生き別れた妹が敵国で暮らしているため仕方なく間諜を働きながらいつか妹を救い出して誰も知らない国で二人で暮らしたいが思い果たせず主人公の手にかかり秘め

スレイトオブなんか(異世界転生社OP部)

「センパァイ!!」 「どうした」 「指令通りあいつを農場世界へ転生させたんだけど」 「まあ、農業シミュレーターなら大丈夫だろうという元老院の判断だったな」 「ハマったのよ」 「は?」 「あいつトラクターを降りてダッシュジャンプを繰り返してさ、電波塔へ体当たりよ」 「なんで農業シミュレーターにダッシュとジャンプがついてるんだよ」 「こっちが知りたいですよ!!」 「今どうなってる?」 「金具の隙間にハマってグルグルしているわ」 「うわっめちゃくちゃ楽しそう」 「やはり俺の見込んだ

スレイトオブなんか(ネオ田無区のコンビニ)

「マイセン」 コンビニへ入店した男は、店員にそれだけを伝える。 「?」 東南アジア系の店員はどこか不思議な顔でトレンチコートの男を見つめている。 「略称じゃわからねえか、マイルドセブンひとつ」 「マイルドセブン?」 何かがおかしい。さしもの男も空気を読みレジ周辺に視線を走らせる。タバコ棚に振られた番号、これを伝えればよさそうだ。 「タバコデスカ?」 「ああ、そうなんだ、マイルドセブン、えっと何番だ」 (マイセン、マイセン、何処だ……) 「次ノカタードウゾー」 微動だにせずタバ

スレイトオブなんか(品川区大井町駅)

「ふぅ」ため息をつき少年は大井町駅ホームで電車の到着を待つ。ラッシュアワーの京浜東北線が到着すると扉を押し開けて高密度のサラリーマンの群衆が吐き出された。我先にと東急大井町駅へ接続するエスカレータへ殺到するサラリーマンたちは少年を突き飛ばしてしまう。身長約150cm、体重45kg。同年代に比べるとやや小柄な少年はふらふらとへたり込む。「俺なんて俺なんて……」少年がつぶやきながら立ち上がろうと片膝を立てる。この時、少年はすでに身長300cm、体重200kgまで巨大化している。サ