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【餅】逆噴射プラクティス&自作創作物のまとめ

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自作の創作佛のまとめです。 逆噴射プラクティス参加作品とZINE的なヤツや一次創作、二次創作、Webサービス及び名状しがたい何かを収蔵します。
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2020年11月の記事一覧

魚籃坂復仇探偵社:殺意のソーシャルディスタンス(後編)

(前編のあらすじ) 標的のテレワーク開始により仇討ちに失敗した本間結菜は家族の仇である佐々木与四郎の行方を捜すために魚籃坂復仇探偵社を再び訪れる。探偵堀部堀兵衛に提案されたのは凶状持ち向けの返討探偵事務所の設立だった。 夏。仇持ちから追い回される凶状持ちの逃亡と返り討ちを手助けする【伊皿子返討探偵事務所】を設立して数か月が経った。 私が頑張って作成した広告マグネットが効いたのか、意外なほど忙しい日々が続いている。ある時は高田馬場BIGBOX(東京都指定決闘場)へ駆け付け、

魚籃坂復仇探偵社:殺意のソーシャルディスタンス(前編)

仇討ち(あだうち):親族や関係者が殺された場合に私刑に処すことが認められている制度。仇持ちは目的を果たすまで故郷の土地を踏めず仇討ちを果たせずに死んだ場合は地獄を永劫に彷徨うとまで云われている。仇討実行には自治体への届け出が必要。なお、旧来の尊属(父母や兄等)が殺害された場合のみに仇討が発生される制度は時代にそぐわないとして撤廃され、卑属(妻子や弟等)が殺害された場合にも仇討申請が可能となっている。 (本作は第3回逆噴射小説大賞応募作『魚籃坂復仇探偵社:テレワーク殺人事件』