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アベノミクスを振り返る①

備忘録も兼ねて安倍政権がやったアベノミクスは当初どう打ち出され
どういった経緯を辿って行ったのか僕なりに書いていきましょう
いつもは100文字ほどの記事を目指しているのですが長くなったので分割します。
といってもこの時点ではまだ②は書いていませんが

まずは2012年、総裁選に勝利した安倍晋三氏の訴えでも振り返りましょうか


jimin.jp/sousai12/candidate/abe.html

消費税を上げる前にデフレから脱却するため、政府と日本銀行が一体となり、思い切った金融緩和を行うなど、政策を総動員して対応していきます。また、子供たちの命を守る防災への公共投資、経済成長のための公共投資は堂々とやるべきだと考えています。
経済を力強く成長させる新たな成長戦略が必要です。私たちが政権を取ったら、政府に日本経済再生本部を創設し、英知を結集して力強い成長戦略をつくり実行していきます。
成長の鍵はイノベーション(技術革新)です。それは新しい技術、新しいビジネスアイデア、そして創造的な取り組みです。
安倍政権時代、神戸市に世界で一番のスーパーコンピューターをつくるプロジェクトをスタートさせました。今、そのスーパーコンピューターを使い、パーキンソン病、アルツハイマー病をはじめとする難病を治す新薬の開発などに使われています。成長なくして財政再建はありません。成長していく精神を失った国には未来はないと思います。

上記引用の訴えにより総裁となった安倍氏は3本の矢からなるアベノミクスを打ち出しました、これらは結局当初の目的を果たせず金融緩和のみが継続されることにあります。
円安誘導とウォール街を喜ばせるといった本来の目的は達成しているかもしれませんがね。



アベノミクス3本の矢を振り返る

下記URLより抜粋
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/seichosenryaku/sanbonnoya.html

アベノミクス3本の矢は大胆な金融政策、機動的財政政策、民間投資を喚起する成長戦略によって構成されます
しかし、初志貫徹されず後年違った解釈のアベノミクスが氾濫することになりました
また財政政策も日銀当座預金を増やしたことを金を刷ったと表現して財政出動をしていたと表現するものもいますがそれは勘違いです

大胆な金融政策(という名の円安誘導)

大胆な金融緩和

 量的緩和
①日銀がお金(日銀当座預金、私たちが普段使うお金とは交換性はない)を発行、民間銀行が持っている国債を購入する

民間銀行は(僕が誤解や混同をしていなければ)日銀当座預金を準備預金として扱い、貸付の根拠とすることができる。

準備預金制度の対象となる金融機関が、日本銀行と当座預金取引を行っている場合には、準備預金を預け入れるために特別な預金口座を開設する必要はなく、日本銀行当座預金の残高がそのまま準備預金としてカウントされる仕組みになっています。

https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/kess/i09.htm
より抜粋

つまり、日銀当座預金を増やしてやることで銀行はたくさん貸付可能になるだろうと
その結果、企業が広義の投資に使ったりして実体経済を刺激し景気が良くなるだろうと狙いがあった。

でも企業が借入をして投資するとはどういう状況か、という点は考慮されていたのでしょうか?

僕は経営者は金利が低いからお金を借りるのではなく、長期的に需要が見込めて返済できるのであれば借りると思うのですが



機動的な財政政策(13兆円補正予算付けてその後消費増税によって叩き落した)

簡単に換言すると「状況に応じて政府が支出を増減させるということ」でしょうか
当時、政府が対応するべき状況とはデフレです
デフレとは何かそれは実質賃金が下がり続け、供給能力に対して需要不足、消費不足により買ってもらうために物価が下落していく状況です。
ですから、機動的財政政策とはデフレを解消するための政府支出を速やかに行うことでしょう

これは公務員、保育士、看護師の給料を上げる(看護師・介護士・幼稚園教諭・保育士などの職種は公的に賃金が決まる)
農家に補助金を出す(民主党政権がやった戸別所得補償制度を安倍政権は廃止した)
と様々なやりようがありましたが結果的に見れば超ド緊縮、その異常な金銭感覚はコロナ禍でも変わらないままでした
そして菅義偉政権、岸田政権でさらに緊縮は強化されましたね。




民間投資を喚起する成長戦略(やったのは規制緩和くらい・・・?)

特に定義らしいものはない
僕が今から振り返るとインバウンド需要を呼び込む観光立国化(とかいう亡国への道)と規制緩和(という名の社会構造の破壊)であったと思う
もちろん、安倍氏が政権を放り出して以降もこの路線は続いています。


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