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子どもに誇れる仕事を成したいと思った 【ユビーエンジニアインタビュー企画vol.6】

Ubieの基盤開発を担っているバックエンドエンジニアの川口は、残りの人生で子どもに胸を張って誇れる仕事を成したいと思ってUbieを選び、実際に仕事をする中でも、全員が等しく主体的に意見を発してぶつけ合うUbieの環境を心地よく感じているそうです。本インタビューではその詳細を深堀りします。

本記事は「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションにしたヘルステックスタートアップ「Ubie」のソフトウェアエンジニアにインタビューを行う企画の第6弾です。

川口克則 プロフィール

バックエンドエンジニア。2021年入社。 X(旧Twitter) のアカウントは @hamakn。 前職のメルカリ社での決済サービスや与信サービスの開発を経て、Ubieではバックエンドを中心に広く携わっており、現在は医療情報をパーソナライズするための基盤を構築している。


子供に誇れる仕事を成したいと思った

——どのような経緯でUbieを知りましたか

入社の1年ぐらい前に、Twitter経由で見かけた症状検索エンジン「ユビー」を触る機会がありました。
持病として逆流性食道炎を持っていて、一時期咳がひどかったのですが、それを入力したら関連性のある疾患として逆流性食道炎が提示され、よくできてるなと思いました。 過去、咳で何度か病院に行っていましたが、それが逆流性食道炎由来だとわかるのに何年もかかった背景があったので、一発でそこにたどり着いたユビーは凄いなと思いました。
その後、昔の同僚である@syu_creamに誘われ、彼との以前の仕事の体験が良かったこともあり、面談・選考に進みました。

——Ubieへの入社の決め手となったものはなんですか

とても悩んだのですが、
どちらの会社が、子どもに胸を張って、自分はこういう仕事をやっているんだと言えるか?
どちらが、子ども・家族に使ってもらいたいと思えるサービスか?
ということを考え、北海道を旅しながら「やっぱりこっちかな」と思って選びました。
上記のような決断に至った背景として、自身のキャリアの状況として、金銭的な価値も大事だけどそれだけでなく、「残りの人生で何に時間を使うか」ということが気になってきていたことの影響も大きいです。

北海道旅行中の摩周湖にて(「すごく楽しんでますが、その裏では転職するかどうしようかとても考えてたんです」とのこと)

人々を適切な医療に案内する基盤作りにコミット

——現在 取り組んでいる業務はなんですか

Ubie社のビジョンである「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」のため、症状検索エンジン「ユビー」で表示されるためのコンテンツをパーソナライズする基盤を作っています。
例えば、関連性の高い病名として喘息が挙げられるユーザーに、サービスを跨いで喘息についての詳細な情報を出せるようなものです。 媒体としての価値を高めるために、ユーザーごとに最適な情報を届けることを目指していますが、細かくロジックや運用を作りこみすぎると、工数が肥大してしまいます。 そのため、この仕組みを「ちゃんと」「簡単に」運用できるものにすることが今の目標です。

——どのようなところに難しさを感じますか

検証の結果や状況の変化といった不確実性に対処できるシステム作りが難しいと思います。
素朴な作り過ぎて拡張するためにはほとんど作り直しになってしまったり、逆にこんなこともあろうかと作り込んだ機能が使われずに完全に無駄となってしまったり、あるいはそういった判断が失われて意図のわからない物になってしまわないような活動が必要です。
たとえば最近だと、パーソナライズのリアルタイム性はどこまで要るのか?という議論がありました。
実際には、小さく検証すること、DBスキーマのような変えにくいものとUIのような変えやすいものの意識、事業に対する予測で決めている気がします。

——一方で、楽しさややりがいを感じているのはどのようなところですか

取り組んでいる仕事が、会社の事業観点でも社会的意義の観点でも、非常にインパクトが大きいところです。
実際、私たちの作っている仕組みにより、長く難病に苦しむ患者さんに適切な情報が届いた事例があります(参考:以下の動画)。

また、少し話は変わりますが、Ubieは社内に現役の医師メンバーが複数いて、医療のドメインエキスパートとして活動しています。
事業に関する質問は当然するのですが、それ以外にも雑談channelで個人的に、食道炎や花粉症の薬について聞いたり、世の中の医療トピックの実際のところを聞いたり、NIPT(出生前診断)の相談をしたり、子どもの乳糖不耐症の相談をしたりと、医療系スタートアップならではの福利厚生として色々聞いています。
(本当にたくさん聞いてます。ありがとうございます🙏)

このように個々のユーザーが今求めている医療情報を適切に提供できればその価値は非常に高いし、日本や世界の医療の問題の解決の役に立つだろうという点にやりがいを感じます。
ただ作り方や判断に失敗すると良くない広告のようになりかねないので、そこは注意しながらやっていきたいです。

Ubieの気に入っているポイントと伸びしろ

——Ubieの気に入っているポイントはなんですか

以下のように、たくさんあります。

事業を作りたい人が多い

Ubieには事業やサービスを作りたい人が多いので、それを目的とした議論ができることが良いと思っています。
この機能は価値が高そうだからぜひやりたい、とか、他の実現手段(How)はないだろうか・開発せずに検証することはできないだろうか、とか、これ要求っぽいけど実は要らないんじゃないか、といった観点をプロダクトに関わるみんなが持っています。
これは採用を厳しく、開発メンバー全員で行っていることの恩恵ですし、その状態を壊れないように維持し続けていることも凄いと思います。

Slackが全体的に賑わっている

全社ミーティング的なものでのslackが賑わっているのがよいです。素朴な疑問(通称そぼぎ)とか、ちょっとした解説とか、あるいはネットミーム的なものが流れています。
slackのprivate channelが少ないので、「その情報知らない…」ということが起きづらくなっており、private channel が好きな会社に比べるとコミュニケーションがスムーズだなと感じます。

ちゃんとスクラムをやっている

チームにもよるのですが、Ubieではちゃんと機能するようにスクラムをやっているように感じます。
たとえば、リファインメントを時間をちゃんと取っているので、PBI(プロダクトバックログアイテム)が曖昧な状態でプランニングに入ることが少ないです。

ホラクラシーのタクティカルミーティングが好き

Ubieで導入しているホラクラシーの中で行われる定例ミーティングである「タクティカルミーティング」が好きです。
タクティカルミーティングには明確なフレームワークが定められており、それに従ってテンポ良く進んでいきます。 最初はそのテンポにちょっと圧倒されたのですが、慣れてくると、ミーティングが常に有意義なものになっていると理解し、その恩恵を実感します。
私はそもそもミーティングがあまり好きではなかったのですが、これはよいなと思いました。

また、近いテーマについて最近詳細な記事を書いてみたので、ご興味があれば読んでみてください。

——Ubieの伸びしろはなんですか

新しく何かを作るのはうまいのですが、その後「終わらせる」までをもっとうまくなる必要があると感じています。
それがうまく機能しないと、作った機能やデータがどんどん積み重なり、その後に物事を進めるのがだんだんむずかしくなり、その質量に潰されていってしまいます。
それと関連して、もっと「捨てる」判断をうまくなっていきたいです。
具体的には、不確実性の評価に課題があり、大企業のような形で、今のスタートアップの状況としては丁寧すぎる形でプロジェクトを進めてしまう事例が一部あります。
もちろん質を良くしたい気持ちはあるのですが、スタートアップらしく、もっと積極的に何かを捨てる・諦めることをしていけるようになりたいなと思っています。

——最後に、読者へのメッセージをお願いします

Ubieは人が多く見えるけど、エンジニア組織としてはまだ小回りも効き、やりたいことができる環境だと思います。Ubieのカジュアル面談は採用面接ではないので、もし興味があればぜひ一度お話しましょう〜〜

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