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LEADINGエクストロメ‼︎

SEが鳴り響く中をメンバーが登場し、小町まいさんがセンターの位置につく。1曲目は「It's Show Time」だった。この曲がはじまってわずか数秒、流麗な彼女の所作を見た瞬間、驚きとともに脳裏に浮かんだ言葉(そのまま文字化)は「まだ上手くなるのか!」だった。


8月22日はLEADINGエクストロメ‼︎で仙台PITに行ってきた。この日は9組のライブを鑑賞したが、その中でもサンダルテレフォンは極上のパフォーマンスを見せてくれた。そう感じたのは音が良かったからでもある。
前半はまいさんの声が埋もれるほどに低音が効いたダンス重視のサウンドで少々フラストレーションが溜まったが、ラスト2曲(「SYSTEMATIC」と「碧い鏡」)は、まるでその不満の解消を意図したかのように逆にボーカルが目立って聴こえてとても良かった。このようなストーリー性のある音作りをするPAには1人だけ心当たりがあるが、彼が音出ししていたかどうかは分からない。ただ、7月1日のO-WESTとは異なる思想で音が出されていたように感じた。

ダルフォンはMC明けの「Magic All Night」も良かった。長い前奏の間に夏芽ナツさんがフロアを煽って観客の意識を巻き込んでいく。そのコミュニケーションの方法も優れていたし、本格的に曲に入ると同時に一気にダンサブルな動きに繋げていく展開も小気味が好かった。

この日のまいさんの動きは素晴らしかった。キレていたし、ダンスに…何と言うか、説得力が伴っていた。前回ダルフォンを観たのは7月1日のツアー東京公演で、それから2ヶ月弱。スキルが上がっていても不思議ではないインターバルなのだが、元々高かったレベルが素人目に見ても分かるほどにさらに上がるのは稀ではないだろうか。

私がもしエクストロメに出演するようなアイドルだったら、小町まいさんのことが羨ましくて仕方がないと思う。背が高く細身で小顔。しかも顔立ちが綺麗。歌は正統派な歌い方でほぼピッチを外さない。そして今回彼女の動きを見ていて感じたが、反射神経がアスリート並みに鋭い。アイソレーションがとにかくステージ映えする。しかも短期間にスキルを上達させるほどに努力家で、加えて、キュートな笑顔でフロアにキスを投げる愛嬌もある…。

他人のことを羨んでも何の解決にもならない。20年前後生きていれば誰でも、そんなことは薄々感じるはずだ。しかし、それでもきっと、、、他のアイドルがあのパフォーマンスを生で観たら彼女のことを心から羨むに違いない。この日の彼女はそう思わせるようなパフォーマンスを我々に見せてくれた。


LEADING エクストロメ!!
サンダルテレフォン
2021.08.22 @仙台PIT

0. SE
1. It's Show Time
2. Step by Step
3. 真夏の匂い
MC
4. Magic All Night
5. SYSTEMATIC
6. 碧い鏡

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