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ドラゴンクエスト10を振り返っていく 11.Ver1でお世話になったモンスター達【レベル上げ】

11回目の記事となりました!まだまだ先は長いどころか、100回は簡単に越えていきそうなボリュームですが、1個ずつ記事を書いていきたいと思います。

今回は、レベル上げの時に倒したモンスターについて、取り上げていきたいと思っています。そ・の・前・に。レベル上げってなんだか面倒だとか、時間の無駄なんて思ってる方いませんか?この頃のプレーヤーの遊び方を見ていても、レベル上げってネガティブな印象で語られる方が多い印象です。でも、それってどうなんでしょう?敢えて書いてみたいと思います。

レベル上げってRPGにおいて、いちばんの醍醐味。

レベル上げを初めて経験したのは、ドラクエ3。今からもう30年以上前の話ですね。当時のRPGというのは、単純にストーリーを遊ぶだけのものが多いです。容量の都合上、様々な遊びを用意するのは難しいですよね。そんな中、ある町から違う町へ移動し話を進めると、敵がどんどん強くなっていきます。そのため、プレーヤーはレベルアップを要求され、各人のキャラクターを育てながら話を進めなければいけません。今でこそ低レベルクリアやRTAと言われる、既存の遊び方とは違う方法が取りだたされていますが、本来はある程度、レベル上げをせざるをえないのが、当時のRPGだったのです。

スクリーンショット 2021-05-20 124637ドラゴンクエスト3、1988年2月10日発売。約380万本を売り上げ、社会現象を巻き起こした伝説的作品。発売当日は長蛇の列ができ、当時は多くのゲーマーが熱中した。なかなかシビアで敵も強く、レベル上げの重要性を感じる。ベギラマやベホイミを覚えて、一気に戦闘が楽になったのはいい思い出。

つまり、レベル上げなくしてはRPGを遊んだとは言えなかったとすら思います。レベル上げという作業的時間があったから、話が進んだ時の喜びもまたひとしお…だったのではないでしょうか。でも、レベル上げって単なる作業なんでしょうか?

スクリーンショット 2021-05-20 130551ファイナルファンタジー2、1988年12月17日発売。当時はまだまだドラクエと比べて知名度では劣っていたが、しっかりとファンをつかんでいた。ただこの2作目は、武器や魔法にレベルがあり、戦闘中に100回実践することによって、1つレベルが上がるという大変な仕様。そのため、味方に攻撃や魔法を使い続けるという、「精神修行」が当たり前となった笑。それでも、みんながんばってキャラクターを育てたんですね。

話が少し飛ぶようですが、我々の日常と言われる、実世界においてレベル上げって可能だと思いますか?努力をしたって、いくらある経験を積んだところで、明確に自分の数字を把握することも難しく、レベルが上がったと把握するのも難しい。費やした時間は数知れず、自分の手元にある経験値はたくさんあっても、それがしっかりとしたものとして、自分が認識できるかどうかはまた別なのです。

しかし、当時のドラクエ3のような世界は、はっきりと時間を費やし、敵を倒すという努力により経験値を得ていければ、明確にレベルが上がっていきます。これほどわかりやすく、努力が報われる世界は、現実にはありません。

スクリーンショット 2021-05-20 124923桃太郎伝説、1987年10月26日発売。ディレクターはさくまあきら。堀井雄二氏と兼ねてから親交があったため、さくま氏もRPGを制作。この作品がきっかけとなって、後の桃太郎電鉄シリーズが世に送り出せることとなった。ウィットに富むストーリーで、ギャグをふんだんに散りばめた内容になっている。キャラクターライズもかわいらしく、幅広く受け入られたが、難易度は激ムズ。特に希望の都を越えた後から、敵の強さが段違いに変わるため、果てしないレベル上げを強いられた。だが、「ふ」で簡単に最強パスワードを手に入れられるため、まともにクリアしていないプレーヤーもいるかもしれない。

話を戻しますが、今までの話を踏まえると、レベル上げって、RPGの醍醐味とまで言ってもいいのではないかと思うのです。その名の通り、RPG=ロール・プレイング・ゲームですから、仮想に役割を演じて遊ぶゲームということですよね。つまり、仮想世界でレベル上げという努力を通じて、成長を経験することが、RPGそのものなのではないでしょうか。

ただ、現代においてゲームを遊ぶ人口は広がった一方で、時間もなく、忙しい人は増え続けています。また、常に人は何かに追われ、貧しさに喘ぐ人が増えれば、ゲームで遊ぶ余裕なんてものはありません。30年前より、今は大変な世の中ですから、レベル上げの苦労が緩和され、ストーリーやその他の遊びに時間を費やすように変化したのも、それはそれで仕方がないことかもしれません。

スクリーンショット 2021-05-20 125415マザー、1989年7月27日発売。コピーライター糸井重里氏が手掛けた意欲作。従来のRPGの世界観とは違う、現代未来的な世界を中心に描き、今でいうオープンワールド的な自由度で、広大な世界を冒険できる作品であった。また、町中の人たちのセリフにも意匠があり、ちょっとしたやりとりにも余念がない。だが、ホーリーローリーマウンテンという、ラストフィールドに到達すると、敵の難易度が一気に上昇。パーティーの入れ替えがあった後だと、メガネ君の弱さに地獄を見ました笑。火炎放射器というスーパーマストアイテムを入手するまでは…。

レベル上げに適したモンスターとは?

随分難しい話にも手を伸ばしたのが前の話でしたが、自分の考えを言うと、レベル上げは大好きです笑                      そんな自分ですから、ドラクエ10の世界では、レベル上げにふさわしい敵を探すのが一つの楽しみでした。もちろん、流行として倒したモンスターもいましたが、自分たちで試行錯誤して見つけたおいしいモンスターは、忘れられません。では、どんなモンスターがおいしい=効率的だと思えたのかというと、

敵の攻撃が単純で、状態異常などの面倒な攻撃が少ないこと。
HPが手頃で、倒しやすい。また、攻撃力が手頃で、ダメージがそれほどでもない。
同じ行動をずっと繰り返すだけで倒せる。
経験値が多い(orまあまあ)。落とすアイテムがおいしい(高値)、レアドロップがおいしい(ドラクエ10は通常ドロップ、レアドロップの2種類のアイテムが、モンスターからもらえます)。
敵の取り合いにならない(ドラクエ10はシンボルエンカウント=ぶつかって戦闘)ぐらいに、敵の出現率が高い。人があまり多くない。
武器の属性や、武器、とくぎによって、敵の弱点をつく攻撃ができる。
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当時はmpがあんまりない状態だったので、如何にmpを使わず、敵を攻撃するのが重要でした。ですので、上の表を意識することはすごく大事で、これを元に、倒す敵を探していたと思います。特に、ここに紹介したとくぎはmpが1!この技を駆使することが、より良い戦闘を生み出していました。

以上の述べた条件をより多く満たしたモンスター(狩場)を、あれこれと探し出すのですが、Ver1時代は大陸が5つあり、マップが多い!どこにどのモンスターがいるのかを把握するのも大変でした。でも、そんな無数のフィールドの中から、自分たちだけの遊び場(狩場)を見つけるわけです。人もあんまりいないのに、おいしいところを見つけると、秘境の温泉に来たような気分になりました笑。

余談。ちいさなメダルというアイテムについて。これは大変貴重でした。というのも、当時は手に入る手段がほとんどありません。その手段としての主が、モンスター1種類100匹の討伐につき、ちいさなメダル1枚をもらうという方法でした。なので、ちいさなメダルをもらうためにも、色んなモンスターを倒して回ろうとなったわけです。

モンスター達への感謝。

やっぱり、一番最初にお世話になったモンスターと言えば、ゾンビ系!渋いチョイスだなと思われる方もいますよね?でも、このゾンビは今でもおいしいモンスターおいしいんですよ笑。(今ならくさったしたい・強かな?)状態異常に目をつむれば(対応さえできれば)、大した強くもなく、倒しやすいモンスターが多いのです。

画像1くさったしたい、がいこつ、ボーンプリズナー、グールなどなど、Ver1の世界でもお世話になったモンスターがたくさん。写真のグールは大人気で、結構な方が倒していた印象です。にちりんのこん(光属性)の武器装備必須でしたね。当時は、ゴブル砂漠西がプレーヤーだらけでした。
画像2結構マイナーな方になるのかもしれませんが、ろうごくのぬしはおいしいモンスターでしたね。「破呪のリング」という呪い耐性のアクセサリーを落としてくれるし、プレーヤも少なく、敵の出現率も高く、ほど良く密集していました。こちらも、にちりんのこんで何度もしばきましたね笑。

続いて、植物系のモンスターも見逃せないおいしさ!こちらも、状態異常攻撃をしてくるモンスターもいましたが、耐性持ちであれば、余裕で倒せる弱さでしたね。

画像1アズラン周辺にいる、植物系で最初にお世話になったのはこのきせいじゅでした。当時は、プレーヤーが結構レベル上げに励んでいましたね。
画像1オニオーン、たまねぎマン、じごくのたまねぎ、おばけトマト、ミスターガリックと5種類も多彩に存在している、たまねぎ種。もうヒーロー戦隊できるじゃん笑。たまねぎマンくんはうしのふんも落としてくれて、一時期はアイテム狩りも兼ねて、よく倒しに行きましたね。
画像1手を叩いて、仲間を呼んでくれるアロエおにくんです。キリカ草原南側にいる、大人気モンスターでした。当時は、仲間呼びをどんどんしてくれるモンスターは貴重で、呼んでくれればくれるほど、経験値が入ったものです。
画像1ついでに、仲間呼びモンスターとして、もっとも大人気だったのがぐんたいガニ!当時、アストルティア全土にいるプレーヤーたちが、全てのカニを呼び続けたために、あえなく修正が入り、A~Zまで呼べた仕様も、A~Lまでの11匹までに制限されました笑。カニの乱獲が問題になりましたね。

個人的には、魔法使いでお世話になった印象深いモンスターを、取り上げてみたいと思います。

画像1キメラと言えば、オルフェア西にトンブレロ狩りで邪魔してくる印象も強いのですが、ランドンフットに密集しているエリアもあるのです。そこで、ひたすらイオラを打ちまくって、倒していたあの頃…。魔法使いというより、イオラマンだったよね笑。
画像1ver1.0では、ザキで簡単に倒せてしまう事から、ザキに下方修正をもたらした因縁のマリンスライムくんです。その彼にも、魔法使いとしてお世話になりました。そこそこ強かったはずですが、かなり人気のモンスターでしたね。顔が覗いている瞬間を撮りきれなくて、ざんねん。
画像1ねこ科もたくさんいますが、一番お世話になったのがダークペルシャくんです(ねこまどう・強も急速にお世話度が上がってますが)。通常ドロップが天使のすずでおいしく、イナミノ街道の東側に密集しているエリアが狙い目でした。相手もイオナズンを打ってくるので、イオナズンVSイオナズンの派手な戦闘でしたね。
画像1大大大流行のチョッピ荒野のバザックス。お世話になった人も結構な数だと思います。大きなこうら、まじゅうの皮というドロップアイテムも価値も高く、経験値もすごい。最初に注目されたころは、背伸び感が強く、倒し方がかなり限定されていましたが、魔法使いや賢者のレベル上げにはもってこいでした。今でも週替わり討伐では、お世話になってます。

最後に、みなさんがこぞって倒したモンスターをとりあげてみましょう!どれだけ、自分も覚えているか不安ですが笑。

画像1やはり、ピンクモーモン抜きにして、レベル上げの話を語ることはできませんね。カミハルムイの混雑感を思い出せば、あんなに人が常に集まり続けていた瞬間は、他にはないと思います。というのも、Ver1.0の頃は、一人で倒した方が経験値が入る仕様になっていたため、一人で倒しやすいモンスター=ピンクモーモンが大人気となったのです。しかし、当時のディレクター藤沢さんは、この状況を見るに見かねて、経験値にパーティボーナス(パーティーを組んだ方が経験値が入る)を付ける形を取りました。その結果、パーティーやサポート仲間を入れて戦う方が、主流になっていったのです。その入れ替わりとともに、ピンクモーモンは役割を終えました。ピンクモーモンの平穏な姿を見ると、あの頃の影を思い出します。
画像1同様に、大人気だったのがやはり、このトンブレロです。Ver1.1になり修正が入りましたが、ピンクモーモンと比べて、こちらの経験値のおいしさはそれなりのままで、低レベルのプレーヤーであれば、変わらず人気でした。ここも当時は人が多すぎて、どこに行っても人がいましたね。ああいう光景は、もう見れないのでしょうが、どこか寂しくもあります。
画像1金稼ぎモンスターとして、隆盛を誇ったのがこのリューイーソーくんですね。おどる宝石→バサラーナ→リューイーソーと、敵を倒しての金策モンスターも、どんどんと変遷を遂げていったのですが、これ以降は、金策になるモンスターの存在はあらわれていません。理由は、業者と言われる人たちの存在ですね。業者がRMT(リアル・マネー・トレード)目的で群がりすぎたために、リューイーソーの落とすゴールドも下方修正。その結果、人気も下火に。この需要で、にちりんのこんが一躍、大人気になったのもいい思い出です。
画像1 懐かしのタコメット。
画像2最後は、タコメット&いわとびあくまですね。タコメットくんは複数出現に、密集率も高く、それほどに強くないため大人気に。メガザルがきついということだけで、ある程度の火力があれば、そつがなく倒すことができました。しかし、大人気モンスターですから、人人人の嵐。そんな状況に飽きてきたら、隣のいわとびあくまくんに直行。こちらもほど良い強さですが、なかなかにおいしく、お世話になりました。結構長い間、人気だったと思います。

たくさんのモンスターを紹介してきましたが、自分のキャラクターには彼らを倒した経験があるわけです。そういう意味では、彼らに感謝しなければいけませんね。たががゲームですが、されどゲーム。楽しいという思う感情も、モンスターたちの働きのおかげなのです。

レベル上げを振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか。ゲームにおいては、あまり語られることのない部分でしょうが、あえて取り上げてみました。RPGの思い出の一部には、レベル上げがあることを忘れずに。この記事をいいね!と思った方は左下にあるスキボタンもポチっと押してもらえると嬉しいです!フォローもよろしく!

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