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ドラゴンクエスト10を振り返っていく 21.カミハルムイのストーリー攻略
今回はまた、ver1における名シナリオの1つだと思う、カミハルムイを振り返っていきたいと思います。
カミハルムイのフィールド風景。初めて見た時は感動したほどで、ドラクエ史上においても、これほど心奪われた景観はありませんでした。環境がゲームを盛り立てるとは、まさにこれを指すのかもしれませんね。
不穏な死と奇怪な事件。
カミハルムイのお城に着いてみると、ニコロイ王は昔住んでいた城に向かったとのこと。未だに、王はかの地へ向かうのか。なにやら、50年前に王族たちが不穏な死を遂げ、聖なる力によって守られていたはずの、旧カミハルムイ城が滅んでしまったことと関係がありそうですが…。
カミハルムイ城の中庭の風景。美しい桜の木がそびえていますね。
不気味な話からスタートする幕開け。
旧カミハルムイ城に着いてみると、ニコロイ王の幼年時代の幻影が。そこでは、病気を回復し、戻ってきたアグシュナ王妃の快気祝いをする真っ最中でした。しかし、姉のリタ姫が王妃に何やら術のようなものを施して、王妃は消えてしまう。王妃は、「暗黒大樹の葉をこの城に…」とい言う言葉を残しましたが、これは果たして…
幼き日のニコロイ王の幻影。母の快気祝いを楽しみにしている。
アグシュナ王妃が、リタ姫に何やら攻撃されている様子。これは?
暗黒大樹の葉を取りに行くことに。
旧カミハルムイ城で見た幼き幻影を手掛かりに、亡き王妃が残した「暗黒大樹の葉を…」という言葉をきっかけに、王から依頼を受け、暗黒大樹の葉を探しに行くことにはなりましたが、暗黒大樹の葉は呪われた大地の西端にあるとのこと。呪われた大事にある葉っぱに、どんな効力があるというのでしょうか?たどり着いてみると、暗黒大樹の葉を守る番人が。番人がいるような樹に、1枚しかつけない葉っぱをもらってきてよかったんだろうかと思うところです。。
まがまがしい色合いの大地こそ、呪われた大地です。何があったのか…と思わせる風景ですよね。
リタ姫は白い紙に、白い肌の御姿。聖地と心を通い合わせることができる少女がなぜ、王妃を殺さなければならなかったのか?
そんなよくわからないところにある葉っぱが、何の役に立つというのだろう。ちなみに、キュウスケというキャラのセリフ。
エルフの初期村のストーリーでは、見覚えのある姿ですね。こっちはすっかり魔しょうにとりつかれてますが。
暗黒大樹の葉を持って、旧カミハルムイ城へ。そこで見たものは…
頼まれた通り、暗黒大樹の葉をニコロイ王に渡すと、ニコロイ王は旧カミハルムイ城へ。王を追って、旧城の御殿の玉座に向かっている途中で、またニコロイ王の幼き幻影が。リタ姫が、王妃の快気祝いに持っていたケーキを、手で払いのけてしまう…。王妃が大好きなリタ姫がどうしてそんなことをしたのだろうか?
捨てられた城の御殿を真正面から撮りましたが、とうろうへいとからくりしょうぐんが綺麗に整列して、待ち構えているのが面白い光景ですね笑。
不穏って言っちゃってるけど、なんでこれを城にもっていかなきゃならんのだ。
結局、ニコロイ王の護衛のため、旧カミハルムイ城に向かうことに。大臣自ら「捨てられた城」と言っちゃうのは、なんだか違和感が。
大臣もなにか、嫌な予感に気づいているんでしょうか。
リタ姫が、王妃の快気祝いのケーキを手で払いのけたシーン。よほどのことがないかぎり、こんなことしないよね。
玉座の間で、暗黒大樹の葉を玉座に納めてみると、50年前にいなくなったはずのアグシュナ王妃が、復活。王妃によると、リタ姫は聖なるチカラを暴走させたため、アグシュナ王妃は封印されていたという説明がありましたが…。これはいったいどういうこと?と思いつつ、リタ姫は頭が良くて、優しい子だったと、現在のカク(幻影に出てきていた若き兵士)が語っているではありませんか。しかし、なぜリタ姫は王妃を襲ったのか?狂ったリタの呪いを嫌って、皆、城を離れたと言っていますが…。なにやら、きな臭い匂いがしますね。
王妃が言うには、旧城の王家の庭に、エルトナ大陸の心臓部である、聖なるチカラを守る場所があるとのこと。リタの暴走も聖なる地と関係があるのでしょうか。リタの暴走の意味を知るためにも、向かうことになったのですが…。
アグシュナ王妃と50年ぶりの対面…のはずが、本当の母親なのに、わりとあっさりしてるあたりもなんだか。
ナシュロイ王の死については、あまり語られていなかったのに、ここで話が登場してきました。ではなぜ、王妃は蘇ったのでしょうか。
この老夫婦もリタ姫の助言により、一緒になったことが語られる。リタ姫って本当におかしくなったの?
まさかの大どんでん返しだけど、そりゃそうだよねってヤツ。
王家の庭に黄金の指輪を投げ入れると、聖なる地に入ることができました。なんとも神秘的な木が立ち並んでいるんですが、そんな風景に見とれていると、ニコロイ王が突然背後から襲われました!
やっぱりなという感じですが、襲った正体は王妃。普通の王妃なら、そんなことしませんよね。怪蟲アラグネという魔物が王妃に化けていたのです。この魔物が、事の経緯をご丁寧に説明してくれたのですが、本物の王妃はアラグネが殺し、先代の王も同様に殺害。リタ姫は聖なるチカラを持っていたために、王妃が偽物だという事に気が付いていたんですね。なので、アラグネを封印して、エルトナを守ろうとしたわけです。なのに、かわいそうなリタ姫…。怒りがふつふつと湧いてくる敵です。
しかし、この怪蟲アラグネ、当時は火力が高くて非常に厳しい相手でした。ベホマラー持ちの僧侶さんがいないと、とても太刀打ちできないぐらいで。全滅を経験して、戦い形を学びながら勝利した記憶があります。
旧カミハルムイ城の裏手にある、王家の庭です。鯉でも飼えそうなぐらい、日本的な風景ですよね。ver1時代は、オーブ獲得のため、強ボスをここまで倒しに来た懐かしの場所ですね。
聖なるチカラをたずさえた、神秘的な風景を支える白く光り輝いた森。暗黒大樹とは対照的ですね。
正体を明かしたシーン。暗黒大樹の葉を求めたのは、暗黒大樹から生まれ出たからだったんですね。
ご丁寧に説明してくれるのは結構だけど、とっくに気づいていたプレーヤーも多かったと思う。
呑気に自分の犯行の手口をあれこれと語っておいて、最後に足元すくわれるパティーンですな。
正体を現した瞬間の、グロテスクなクモさん。今はこの顔を見ると、イエローオーブにしか見えません笑。
無事に毒クモをやっつけると、なんとリタ姫が、ずっと聖なる地を守っていました!それだけでも衝撃なのですが、彼女は年も取らず、この時が来るのを待っていたんですね。そんな中、弟ニコロイの事まで気にかけているではありませんか。役割を終えたリタ姫は、消えていきました。うう…切ない。
リタ姫へのあらぬ疑いは晴れ、真実が白日の下にさらされましたが、なんともやりきれない終わり。キーエンブレムはもらえたけど、ニコロイ王のことを想うとなんともいえませんね。
リタ姫が聖なる地を守り続けていたんですね。。神々しいです。
聖なる地を守りながらも、幼き弟を気にかけ続けていたんですね。心が痛くなります。
去っていくリタ姫に手を伸ばす、ニコロイ王。このストーリーのベストシーンかなと、個人的には思います。
真実を知り、何も知らなかった自分を責めているニコロイ王。50年経ちましたが、生きている間に真実をつかめて、彼の想いも少しは報われてくれることを願います。
カミハルムイだけに、桜のキーエンブレムをゲット!なんとも印象深いストーリーになりました。
最後に自分の感想。
王妃が偽物であり、リタ姫が正義の者…というところは途中からなんとなくわかっていましたが、聖なる地でずっとリタ姫が、かの地を守り続けていた…という話には驚きました。その際に、幼き弟ニコロイを気にかけるのも、なんと心優しい子なんでしょうか。こんな良い子が、どれだけの汚名を着せられ、憎まれていたのかと思うと、非常につらくなりました。
また、ニコロイ王は、真実に気づかずに、50年もの間の月日を過ごした後悔は、筆舌しがたいものがあるでしょう。リタ姫とせめて、最後はお互いにわかりあった会話さえ可能だったならば、彼の後悔の念も、少しは報われたかもしれません。
あとは、これはカミハルムイのストーリー全体に関して思う事なのですが、あまりセリフの量が他と比べて多くなく、動きや表情もしくはしぐさなどによって、プレーヤーに考えさせる見せ方で、話が進行していく印象でした。ニコロイ王があまり口数が多いタイプではなく、話の中身としても、あれこれと説明口調になると、このストーリーが持つ、独特の世界観が壊れてしまうかもしれませんね。
ですので、最後に毒クモが正体を明かした場面だけが、このストーリーの説明でして、そこがこのストーリーの解答編だったわけですね。登場人物の中に、説明が似合いそうなキャラクターがいなかったのも、毒クモにすべて喋ってもらう形になったのかもしれませんが、魔物が妙にしゃべる辺りも、かえって、この怪蟲アラグネの軽薄さ、醜さを強調する格好なのかもしれません。
次回は、メインストーリーの最後、いよいよドルワームのストーリーを振り返ってみたいと思います!もっとも現実的な話…。お楽しみに。
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