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ドラゴンクエスト10を振り返っていく 18.コインボスとアクセサリーの歴史1

ふくびきけんと魔法の迷宮については、少し前に振り返りましたが、今回は、現在も、魔法の迷宮で最も遊ばれているであろう「コインボス」とコインボスのアクセサリーについて振り返ってみたいと思います。(フィールドのモンスターが落とすアクセサリーは次回やります。)

そもそもコインボスとは、ふくびきの景品でしか手に入らない高価なもので、現在もオーグリード大陸で、1等~3等を当てることでしか、手に入れる事ができません。ただし、バザーでお金を払えば買うこともできますが、いずれも高額なので、気軽には買えません。要は、コインボスに挑むということは、お金を失うかどうかの戦いであり、やるからには中途半端なことはできない、死に物狂いの戦いなのです笑(現在は、「身代わりのコイン」=使用すれば、コインがなくならないアイテムや、「〇〇練習札」たるコインボスとの戦いを練習できるものもあるので、ハードルがかなり下がりました。)

もちろん、コインボス実装当初は強い!やみくもに挑んでも、簡単にボコボコにされ、全滅…なんていうこともザラです。でも、そんなコインボスだから、倒せば、それなりの報酬がもらえる。そこで用意されているのが、アクセサリーなんですね。このアクセサリー達は、優れた効果がついているものが多いため、冒険を進めるうえで非常に有用です。なので、アクセサリーの取得は、何よりも重要になってきます。その先に、合成というエンドコンテンツもあるんですが…

初めて実装されたコインボスは、アトラス。

ver1.2におけるバージョンアップで、初めて実装されたのはドラクエ2のレジェンドボス、アトラスでした。

アトラス アクセサリー:バトルチョーカー

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まさに初歩の初歩という相手で、今となっては懐かしの記念すべき最初のコインボスなのですが、当時のコインの価値はすさまじく高く、気軽に挑戦できる代物ではありませんでした。

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敵の攻略パターンは、まさに相撲!狙われている人が後ろに下がって、それ以外の人達が壁になり、攻撃が当たらないようにするのが基本です。あとは、「大地の怒り」という範囲技が来たら、逃げるだけというシンプルなものでしたが、戦い自体わかっていないプレーヤーにとっては、地獄のような戦闘でした。でも、これが今思えば、戦闘の教科書のような存在でしたね。

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アクセサリーはバトルチョーカー。首に装備し、攻撃力が7上がります。当時、攻撃力が何よりも欲しかったプレーヤーにとって、喉から手が出るぐらいの人気でしたね。

バズズ アクセサリー:ソーサリーリング

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アイアイ~おさるさんだよ♪ではなく、こちらもドラクエ2からのレジェンドボス。ドラクエ2の中では、メガンテやらザラキやら凶悪な呪文を連発してくる、嫌なボスでしたよね。マホトーンで封殺するのもお決まりパターンでした。ドラクエ10に実装された当時の感想は、凶悪な強さ。一撃で殺される、素早い、攻撃呪文も使う、いやらしいボスでした。

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攻略ポイントは、もちろん相撲が基本なんですが、ツインクローを食らうと、痛恨の一撃が結構な確率で入る分、死に待機が必要なボスでした。範囲攻撃もあり、バギムーチョでは誰もいないところへ逃げたり、ザラキーマで即死、マホトーンやラリホーもあるので、状態異常に対する耐性もある程度必要でした。今思えば、この辺から状態異常の重要性を認識したのかもしれません。

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アクセサリーは「ソーサリーリング」。指輪アクセです。効果は、「戦闘終了後にmpが3~5回復」。mpがまだまだ多くなく、回復量が求められた当時は、超重要アイテムでしたね。今でこそ、目立たない存在になりましたが。

ベリアル アクセサリー:銀のロザリオ

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アトラス、バズズときたらベリアルですよね。ドラクエ2においても、ベホマを使用してくる嫌な敵でした。イオナズンや2回攻撃など、ハーゴンとの戦闘の前に絶望を与えられました。

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ドラクエ10においては、ブレス攻撃とイオナズン、イオグランデ、ジゴスパークなどの範囲攻撃が主で、狙われている人が他のパーティー仲間がいないところに逃げて、被害を減らすというのが攻略パターン。ベホマを使われることもあり、早く倒さないと心が滅入りました。

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アクセサリーは「銀のロザリオ」。首アクセですが、これはまだまだ重要なアイテムです。というのは、このアクセサリーの基礎効果に、「致死ダメージ時10%生存」という、あるとなしではだいぶ違う効果がついています。つまり、「本来は死んだはずだったのに、10%は助かることがある」というズルい効果です。僧侶などの回復職にとっては、生存が求められることが常ですから、当時からマストアイテムとなりました。しかし、本当の戦いは、「合成」というエンドレスバトルなのですが…その話は最後に。

悪霊の神々 アクセサリー:悪霊の仮面

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なんと、今まで戦ったボスが3匹一緒に襲ってくるという、鬼畜な仕様。当時の状況では、まさに死ぬか生きるか。すさまじい緊迫感の中、必死に戦って勝った時の喜びは、すごいものでした。もちろん、アトラス、バズズ、ベリアルの行動は、単体時とあまり変わりません。ただ、HPがどのボスも少し減ってはいましたので、多少は倒しやすくなってはいたと思いますが…

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アクセサリーは「悪霊の仮面」。顔装備のアクセサリー。効果は、「戦闘開始時6%で必殺チャージ」で、要は必殺が出やすくなる効果です(必殺とは各職業でlv45のサブクエストで習得できる技)。盗賊は必殺を使うと、敵から確実にアイテムを盗めるので、喉から手が出るほど欲しいアイテムでしたね。

誰もが欲しがった大地の竜玉。

ドラゴンガイア アクセサリー:大地の竜玉

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このコインボスは、ドラゴンクエスト10で初登場のボス。他のコインボスはみな、ドラクエシリーズで登場したボスなので、非常に珍しいボスです。しかし、このドラゴンガイアは、非常に思い出深いボスでした。

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攻略パターンの基本はまた相撲なのですが、前衛の動きがとても重要です。「はげしいおたけび」をくらうとふっとばされるので、ツッコミ避けならぬ、ツッコミを選んで範囲から逃げるというテクニックも要求されました。また、打撃は2連撃なので攻撃力を下げる必要があったり、「竜眼」という、打撃か呪文を完全にガードしてしまう技があったりと、厄介な敵でした。

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アクセサリーは「大地の竜玉」。「最大HP+25」という、破格の効果!HPが25も増えるというだけで、初心者には未だに必須アイテムですね。合成で更にHPを増やせれば、HP+40も夢ではありませんでした。当時の状況を考えれば、大人気になるのは必然だったと思います。

開幕いきなり全滅に追い込まれたあの頃。

バラモス アクセサリー:魔王のネックレス

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ver1で実装された最後のコインボス。ドラゴンクエスト3からの登場で、プレーヤー達は大いに沸きました。ドラクエ3の方では、表の世界の魔王だけあって、魔法を多彩に使い分け、ブレス攻撃もする、嫌な敵でしたね。一方、ドラクエ10では、「ネグロゴンドの波動」=ジャンプしないと即死ダメージで開幕即全滅をしてしまうような嫌らしい攻撃に始まり、「暗黒の舞い」=周囲全員に特技封印+凍てつく波動、「魅了の舞い」=周囲全員魅了、「奈落の舞い」=周囲全員属性耐性低下、「いてつくはどう」=前方全員の良い効果を消すなどなど、多彩な嫌らしい攻撃を多数持っている強敵。そのうえ、「はらわたをえぐる」=高火力ダメージ、「れんごく火炎」「しゃくねつ」などのブレスダメージや、イオグランデの魔法など、攻撃も容赦ありません。

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当時は、最も戦い方に困った相手で、ジャンプの意識を持ちつつ、状態異常耐性も揃えた状態で挑むか、僧侶のキラキラポーン(状態異常を無効化)で対策してもらわらないと、矢継ぎ早に飛んでくる状態異常に非常に手こずっりました。もちろん、相撲も重要で、狙われている相手に近づけさせないようにしながら、範囲攻撃に気をつけるのも必要になりましたから、ここに書くだけでも、ver1を締めくくるにふさわしい、いやらしいボスだったんだなと思います。

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アクセサリーは「魔王のペンダント」。首につけるアクセで、「攻撃魔力+25」という、魔法使いには必須とも言っていいほどの、マストアイテムでした。

アクセサリーの合成は、終わりなき旅。

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アクセサリーを獲得した後、始まるのは「合成」というコンテンツ。アクセサリーをどんどん合成していくんですが(一つにする)、プラスの効果を付けて、よりよい効果の付いた完成品を目指すんですね。しかし、このよりよい効果を目指すというのが罠。なかなか、自分の望む効果はつきません!そのため、たくさんのプレーヤーが合成屋に通いつめ、泣き笑いする日々が始まりました。合成屋のリーネさんが、後々ある意味の人気キャラクターに押し上げられたのも、合成の闇ですね笑。

かくいう自分も、随分苦労したアクセサリー合成は多数。すぐに完成するものもあれば、いつまでも完成しないものもあります。でも、苦労に苦労を重ねるからこそ、人それぞれのアクセサリー完成のドラマがあるわけで、オンラインゲームだからこその、生きた思い出が思い返されるのも、アクセサリー合成の面白さなのかもしれません。

次回は、アクセサリー編2として、フィールドモンスターからのドロップの思い出を扱ってみたいと思います!

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