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オタク初心者が吉宮瑠織のバースデーイベントに行ってきた

8/6にるーりー(吉宮瑠織)のバースデーイベントが開催された。ナナニジは好きだけどアイドルが好きな訳ではないし、るーりーは大好きだけど声優について詳しくもない。そんな程度のオタクとしてはまだまだ初心者レベルのおじさんがるーりーの誕生日をお祝いしたかったのでイベントに参加してきた。今回はその時の体験談を書いてみようと思う。

チケット確保で浮つく

今まで、舞台やイベントに参加していて感じていたが、るーりーの集客能力はかなり高い。熱心なファンが沢山いる印象だ。入場時にどのキャスト扱いのチケットなのかを聞かれることがあったが、「吉宮さん」と答える客が何人も続くことがあり、人気あるなと実感することがあった。今回はそのるーりーが主役のイベントだ。これは外れるかもしれない…と不安がよぎる。

イベントは昼の部、夕の部と2部構成。座席はSS席、S席、A席の3種類。6種類のチケットが存在する。どちらかだけでも行ければ十分と思いながらも、絶対に行きたい!という気持ちで全6種申し込むことにした。

抽選の発表は予定よりも早かった。結果は昼の部、夕の部ともにS席が当選!Twitterでは落選のツイートも多かったので運がかなりの幸運だ!当選した翌週にケガをしたのはチケットの当選で運を使い切ったからだろう。何はともあれ、無事に行けることになりかなり浮ついていた。

お渡し会にビビり始める

イベントの日程が近づいてきたころ、グッズの発表があった。その時のツイートがこちら。

気になる一文がある。「4000円以上購入でお渡し会参加券を配布」
これはるーりーにプレゼントを渡す権利?それともるーりーから渡して頂けるということ?どちらにせよ、るーりーと至近距離になるということか?
このときから正直言ってビビり倒していた…。
ちなみにグッズは明日(8/29)まで購入可能だ。

警察にはびびらない

いよいよ当日を迎え、会場へ向かう。電車遅延があろうと何だろうと必ず間に合うようにかなり早めに家を出る。当日は御茶ノ水駅から歩いていくことにした。明治通りからとちの木通りに入る。等間隔に街路樹が植えられていて、朝のとちの木通りは静かで心地いい。ひどく緊張していたが少しリラックスできた。
女坂の階段を下り、少し歩くと会場だ。早すぎたせいで会場には誰もいない。会場前にじっとしていると落ち着かないので、会場付近を散歩することにした。そうするとやけに警察が多いことに気が付く。車の侵入を防ぐ柵があったので何かの警護だということはすぐにわかった。過去に職務質問をされたことがあるが、ちゃんと対応すれば優しいということは分かっているので警察官は怖くない。
集合時間が近づき会場に戻ってみると、結構な人数が集まっていた。あまり会場から離れた場所にいるとスタッフの声が聞こえないことがあるので、会場近くに何とか自分の立ち位置を見つけ、そこで待つことにした。
オタクと警察がいる不思議な空間で待っている間、楽しみと緊張がこみ上げてくる。
このときはまだお渡し会に参加するかは決めていなかった。

入場とともにさらに高まる緊張

入場は席順に行われた。入り口付近にボックスがあったので、スタッフにそれがプレゼントボックスであることを確認して用意したプレゼントを入れさせて頂いた。イベント翌日のるーりーのツイートに自分が入れたプレゼントも写っていたので届いたことは確認できて一安心。意外とこういうツイートって嬉しいものだ!

グッズ販売は一旦席に着いたあとに列順に呼ばれるという流れだった。外は暑いので一旦席に着かせてくれたのはありがたい。自分の列が呼ばれてグッズを購入。お渡し会はまだどうするか決めていなかったけど、いったん全部買うことにした。びっくりしたのはブロマイドは8種類あるのに5枚までしか買えないことだった。絶対にコンプリート出来ない…。でも、後ろの席のファンが購入できないという事態を防ぐにはいい方法だと思う。できれば最大10枚にしてほしかったけど。
グッズとお渡し会参加券を手に自分の席に戻る。これでるーりーと顔を合わせられることになった訳だけど、とんでもない緊張感に襲われた。自分にとってはるーりーは最早神様みたいなもので、自分ごとき人間が近づいていい人ではないという意識があったので、何とも畏れ多いものを手に入れてしまった…と思い、この機会を利用するかどうかはイベント後までじっくり考えたいが既に頭は回っていない。そうこうしている間にイベントの時間は刻一刻と近づいてきた。

イベントは至福の時間

イベントはるーりーも緊張しているようだった。イベント開始前のアナウンスもるーりーがしてくれたのだけど、だいぶ噛みながらのアナウンスだったけど、待っているこちらとしては微笑ましくて少しリラックスできたのかもしれない。
まずは司会の斉藤ゆうすけさんが入場し、簡単に前説をした後にいよいよるーりーとちはるんが入場する。るーりーは淡いピンクのドレッシーなブラウスと白いスカート、ちはるんは上下黒で大人っぽい装い。二人がそろったところでいよいよバースデーイベントが始まった。

イベントはアットホームな雰囲気だった。ところどころ手作り感もありながら、るーりーもちはるんも楽しんでいる様子が良い。数字当てゲーム(以前テレビで放映されていたヌメロン)での二人のやり取りは仲が良いからこそできるやり取りで、このやり取りには懐かしさも感じた。二人のこういう雰囲気がいいんですよ…。ゲーム自体はちはるんが優勢に進めながらも、るーりーの閃きによって一気に形成が逆転しドラマティックな幕切れとなった。

自分が特に楽しく感じたのは朗読劇と巨大ジェンガ。二人だけの演技を生で見れる(聴ける)なんて贅沢だ。女優を目指し上京する女の子とその親友のお話。女優を目指す女の子をちはるんが、その親友をるーりーが演じた。親友はオタク要素が満載(しかも趣味が渋い設定)で、悪ふざけをしながらも女優の夢を応援するという設定だ。朗読劇の台本はどこかで公開しようと思っているそうなので期待しております!

巨大ジェンガはダンボールで作られていて、まさに手作り。段数は多くはないものの手作りだったのでかなり不安定。それに加えて二人とも攻めた場所を抜いていくので勝負は白熱した。昼の部はちはるんが勝ち、夕の部はるーりーの勝ちだった。二人とも楽しそうだったし、かなり盛り上がったと思う。無邪気に楽しむ二人がかわいい時間でもあった。

他にもイベントはイラストジェスチャーやテーマトークなどが行われ、盛りだくさんの内容で満足度が高いイベントだった。

ド緊張のお渡し会

お渡し会のはじまり

本当に自分のような人間はるーりーの視野の5%以上を占めてはいけないし、あのかわいらしい耳に自分の声を入れてはいけないと思っていたが、目の前にある絶好の機会を逃すのも後悔しそうだ。色々と悩んでいたが、イベント中のるーりーがあまりにも素敵だったのでお渡し会に参加することにした。
お渡し会はるーりーもマスクをつけ、テーブルを置き、さらにテーブルの前には薄いビニールのシートが設置され万全の体制となった。小さな隙間があり、そこからるーりーから直接特別なブロマイドを渡して頂けるというものだ。こちらがお祝いする側と思っていたバースデーイベントだが、とてもありがたいプレゼントをもらってしまう。

お渡し会の参加券には整理番号が振られており、整理番号順に行われた。列は10人ずつで形成され、それ以降の人たちは座席で待ち続けるのだが、ほとんどのファンが自分の席から立たずに待っている。それはそうだよなと思いながら、自分よりも前に渡してもらえるファンたちを観察して、どのように振舞うべきか学ぶことにした。

コミュ強のオタクたちにビビる

様子を観察していたところ、200人近いファンたちにお渡しをするのだからさらっと渡しておしまいかなと思いきや、一言二言会話をする時間があるではないか。しかも自分の前にいるファンたちは握手会やオトク会に参加経験がある人のようで、実に楽しそうに会話をしている!!!!
もう少しコミュ障気味の人間はいないのか!自分と同類のオタクはいないのか!と心の友を探していたが一向に現れない。皆さん、コミュ強だ…。
いくらるーりーが親しみやすい空気感の人とは言え、(本人は風の精だと思っていたそうだが)神様というか妖精というか、そういうレベルの憧れの人を目の前に緊張しないオタクたちを見てビビる自分がいた。

やばい、やばいよ。見た目は普通だと思うが、悪いイメージのコミュ障の自分が現れたらるーりーも驚いてしまうのではないか…。心配がこみ上げ緊張感が増す。どうしよう、どうしようと焦っているうちに自分も列に並ぶ順番になった。

キラッキラの瞳に撃ち抜かれる。そして救われる。

とりあえず「初めまして」と「応援してます」は言おうと心に誓い、列に並ぶ。緊張しすぎてこのあたりから記憶があいまいになり始める。
心拍数がすごいことになりながら、いよいよ自分の番がやってくる。るーりーは椅子に座っているから当然上目遣いだ。その目が本当にキラキラしていてすごくきれい。あんなにきれいな目をした人を見たのは間違いなく初めて。ドキッとしてしまった。表情豊かな目をしているし、るーりーの目は魅力的だなと改めて感じた瞬間だった。

間近で見るるーりーは更にきれいで、しかもあまり壁を感じさせない。今まで女優さんを近くで見かけたことは何度かあるが、人を寄せ付けないオーラを纏った人が多いような気がする。(個人的に、人気絶頂のころの剛力彩芽さんを見かけたときは本当に凄かった…)
るーりーもオーラを感じるのだけど、とても柔らかい。こういうイベントだからということもあるかもしれないが、ファン一人一人の言葉をすごくしっかりと聞こうとしてくれる。ビニールシートのせいで聴き取りにくい時は身を乗り出して聞こうとする。そういうところが、柔らかさの理由かもしれない。
自分もかなり声が小さいので、身を乗り出させてしまった。大した事言っていないのに申し訳ない。でも、少なくとも恐れられてはいなさそうでちょっと安心した。ビビり倒していたが、るーりーに救われる結果になった。そして思わず言ってしまった一言。「夕の部も来ます!」
何人かのファンがそう言って「えー、うれしい!」と言われているのを見て、自分も言ってしまったのだ。なんて欲深い…。

夕の部も結局ビビる。そして救われる。

「夕の部も来ます!」と宣言したからには…と思い、Tシャツとブロマイドを購入し、お渡し会参加券をゲットした。昼の部で一度経験したが、夕の部も同じように緊張する。むしろ、もっと緊張していたかもしれない。
自分の番が来ると、るーりーは「あ!」というような表情をした。どうやら自分がまた来たことに気が付いてくれたみたいだ。昼の部で10秒程度顔を見ただけの人間なのにちゃんと覚えていてくれる。ちょっと特徴的な服装というのはあったが、基本的にはごく普通の人間なので、もし自分がるーりーの立場だったら100%忘れてしまうだろう。覚えていてくれるというだけでも救われる。
とはいえ、緊張が解けることはない。目の前にいるのは神様に近い存在のるーりーだ。当たり前だ。
昼の部で言いそびれてしまったなと思っていた一言をるーりーに伝えたところ、「それが一番嬉しい」と言ってもらえた。何ともありがたい一言だった。この瞬間のことは大切な思い出としてしまっておこうと思う。
結局、昼も夕もド緊張でたどたどしく、コミュ障丸出しで終わったが、るーりーのおかげで救われ、充実した時間となった。
自分のような人間にも壁を作らず優しい。やはり神様だ…。

浮ついた気分での帰り道

とんでもなく幸せな時間の後、階段を上るときに自分の足がガクガクと震えていることに気がついた。膝にうまく力が入らない。近くに自分のお気に入りのカフェがあったのでコーヒーでも飲んで帰るかと思ったが、19時を回り既に閉店していたので、少し遠回りをして駅に向かう。
良く知っている街並みも特別な景色に見える。夢でも見ているかのようだ。
うまく力の入らない膝も手伝い、ふわふわとした雲の上を歩いているような気持だった。
お渡し会のようなイベントは分からないけど、また何かイベントがあれば行って応援したいという気持ちは強くなり、オタクとしての階段を一段上れたような気がする。

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