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entry number.10-9『自分が落ち込んだとき、どうやって対処しますか?』

2021年7月

これから大学の専攻科目「心理行動学」の授業だ。

『さて、今日の授業の討論テーマは「落ち込んだときに、どうやって対処するか?」です。さて、みんな、落ち込んだことありますか?』

教授のそんな言葉から授業が始まった。


頭の中で落ち込んだことを思い出してみる。

落ち込んだことか・・・たくさんあるな・・・。
一番鮮明に思い出せるのは高校生のときかなぁ・・・。

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英語が苦手なのに、英文科を目指すと決めて勉強を始めた。

中学時代から英語は苦手で嫌い。英語なんて話せなくても、日本で生きていける。って本気で思ってた。だから、勉強も最低限。赤点を取らない程度の勉強しかしてこなかった。

高校1年生のとき、英語がおもしろいものだと教えてくれた先生がいたこと、当時なりたいと思っていた仕事につくには英文科が良いという情報に出会い、英文科を目指すことにした。


苦手でも、先生のおかげでわかるようになり、少しは英語も楽しいと思えたし、やりたいことのためには頑張ろうと決めた。それを高校1年生の3学期に決めた。

高校2年生のときには、苦手だけど頑張って勉強したおかげか、少しずつテストの点数も上がり始めて、より英語の勉強が楽しくなっていた。

高校3年生の1学期中間テストまでは順調だった。3年生になったからと、今までこんなに勉強したことないくらい勉強して挑んだテストだった。

手応えもあって、自己採点もそこそこ良い!と、結果が返ってくることをいまかいまかととても楽しみにしていた。正直「80点以上は確実だろう。」くらいに思ってた。

なのに、戻ってきた答案を見たら、56点・・・。愕然とした。あんなに勉強したのに、56点。過去一、勉強したのに。

今まで、やればそこそこの点数は取れていた。苦手とか嫌いとかで勉強をしないで、諦めて点数が低いことはあったけど、それはもはや納得の点数だった。

だけど、勉強したのに56点・・・勉強しなかった数学の方が点数がいいってどういうことだろう?

絶望と悔しさと悲しさと、ごちゃまぜになって初めてテストの結果で泣いた。授業終了と同時に涙が止まらなくなって、どうにもならない感情が溢れた。英語の先生も私が必死に勉強していたことを知っていたから、慰めてくれたけど、何も言葉が入ってこなかった。

次の時間の授業中もずっと頭の中はそのことでいっぱい。

数日、落ち込んた。その間に、いろんなことを考えた。

英語向いてないのかな。
なんでこんなにできないんだろう。
あんなに勉強した意味は?

不思議だったのが、それでも理系に行こう。とか、英文科を諦める。という考えが浮かんでこなかったことだ。自分の中で、英文科に行くと決まっていたから、そこを変えるとか、疑うとかそんな余地はなかったように思う。

落ち込むだけ落ち込んだら、道は1本でやるしかなかった。

まず、英語の授業だけで3種類あったおかげで、いろんな英語の先生と接することができていた。その全員の先生に理語の勉強法を聞きに行った。

そして、その先生方の言っていた方法をかたっぱしからやった。

もう必死。これでもダメだったら、いよいよ英文科は絶望的なんじゃないかと思ったから、やれることはやる!という意識で取り組んだ。だんだん「分かる」という感覚が肚に落ちてきてた。

その前の時の、できている感覚とは全く違う感覚だった。今思えば、あれは頭での理解ではなく、体での理解だったように思う。

そう考えると、できなくて落ち込んだときは、

①落ち込むだけ落ち込む
戻ってきたら、
②やり方を変える。教わる。人の意見を聞く。
③徹底的にやってみる。

が落ち込んだ時の対処法。

落ち込むってことは、それだけ必死だったからだ。頑張ったから、落ち込むんだよね。そこまで頑張った自分も褒めつつ、今の感情も状態も認めることで、人は次に進める。

しかも、落ち込むとこまで落ち込むと自然と上がってくる。無理に何かをしようとしなくていいのかもしれない。

安心して、落ち込むことが対処法なのかな・・・

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はーい。では、お伝えしたどう対処するといいかについて、それぞれレポートを来週までに送ってくださいね。


えっ!やばい。授業終わった!?!?ウソ!!
自分の考えに入り込みすぎて、何も聞いてなかった!!!
レポートどうしようーーーー!


とりあえず落ち込むとこまで落ち込んでみるか。

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