刀ミュ 葵咲本紀感想

注:本記事は、Privatterに投稿した記事を、note用に加筆修正したものです。

観劇情報

ミュージカル刀剣乱舞 葵咲本紀
日時:2019年10月5日(土)
会場:アルモニーサンク北九州ソレイユホール

会場

アルモニーサンク北九州ソレイユホール
パイプオルガンが壁に嵌ってる、音楽ホール。
少なくともオーケストラピットより後ろは各席に段差があった。ありがたい。

座席はオーケストラピットの後ろのブロック、前から2列めの真ん中らへんでした。
目線は舞台の板ちょい上くらい。近いけど全体もぎりぎり見渡せる距離。よかったです。

※アクセスについて

初めて観劇で遠征した!
博多駅から新幹線か特急か鈍行で小倉駅へ。新幹線は片道1,800円くらい。
小倉駅からバスを使ってもいいけど、歩ける距離。道は平坦。小倉城の堀の周りを歩けて楽しい。
北九州って初めて行きました。車の運転が激しい(横断歩道にタクシーが突っ込んできたり、長いクラクションが何度も鳴ったりする)。

背景知識

今回は初めて歴史をちゃんと予習した(予習のやる気があった!)
のはともかく、ここまで過去作品を見ておいてよかったと思った刀ミュはなかった。
以下必要かなーと思う作品。
三百年の子守唄2019(マスト! 演出上、初演よりこちらをおすすめ)
・つはものどもがゆめのあと(なくてもいいけどあった方がよいと思う)
・↑に連動して阿津賀志山異聞(できれば巴里のやつ)
この辺が特にかな。

葵咲本紀で触れられる「刀剣男士と時間遡行軍の違い」は「結びの響、始まりの音」でも重要テーマだし、「選ばれる・選ばれない」は「幕末天狼傳」のテーマですね。あちらは「時代に選ばれなかったが、名は残った」とか、「刀だった頃は選ばれなかったが、刀剣男士になったので選べる側になった」って話だけど、今回は本当に「選ばれず、歴史に名は残らない」人間の話。
それでも生きていく。

刀ミュ知識は抜きにして、歴史的背景についてはこんなところ……?
徳川家康の息子三男まで(信康、秀康、秀忠)それぞれの末路(家康の命令で切腹させられる、養子に出されまた養子に出され早死に、3男で次代将軍)
・結城秀康双子説(片割れは母の親類の神社で神主をしている)
・徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利することで天下を取り、後に江戸幕府を開くこと
でも大体は作中で説明してくれるから、ぶっつけでもいけると思う。

以下は細々したこと。趣味に偏っている。
・結城秀康の持つ郷義弘の刀
・トリカブトの花言葉
・御手杵が戦場に出た経験が乏しく、また空襲で焼けて失われたこと
・「たづ」は「鶴」のこと
・明石国行は実戦で使われたことがない(多分)

あらすじ

徳川家康の次男結城秀康は、関ヶ原の合戦で前線に立てなかったことで、「また天下を逃した」と悔しがる。その思いに感応した彼の刀(稲葉江?)が、秀康に「許すまじ……」と囁きかけ、秀康は時間遡行軍を引き連れることになる。
時間遡行軍を従えた秀康に対面する刀剣男士たち。千子村正の指揮で、秀康を「死なない程度にぶちのめす」作戦に出るが、蜻蛉切と御手杵は追い詰めた秀康を攻撃できなかった。また、刀が本体だと見抜いた明石国行が秀康から刀を奪い取るが、篭手切江が抵抗する。
かつて信康を傷つけた検非違使が現れ、千子村正が「信康のかたき」と戦意をあらわにする。何度か検非違使を逃すも、鶴丸国永の追い込みにより重傷に持ち込み、六振で検非違使を倒した。
結城秀康については、その刀を篭手切江が説得し、刀の戦意を喪失させた。秀康は、父はなぜ自分から兄信康を奪ったのかと憤るが、信康が姿を見せる。
切腹させられたはずの松平信康は生きており、「刀剣男士」という存在を知っていた。また、秀康の双子の弟、貞愛も「刀剣男士」を知っている。彼らは「自分は(刀剣男士の)敵ではない。協力者だ」と言う。彼らに「刀剣男士」の存在を教えたのは、信康を治療した石切丸ではなく、三日月宗近だったという。鶴丸国永は「なるほど、この世界には『三日月宗近という機能』がある」と言う。

キャラクター

・明石国行(仲田博喜)
不穏だ〜〜!!! クール! 賢い! 冷徹! 顔がいい! 挑発して!!

明石推しの同行者によると、最後らへんの「ここぞ」というところでは左手が出ていたらしい。やだ〜〜見逃した〜〜あと500回見たい……
「全てを守れないなら、何も守れないのと同じ」蛍丸のこともあるのかな……。全てを守りたいと思っているのか、何も守らないと思っているのか……? 石切丸は全てを守りたい派なんですが、どうですか?(?)
「『あの刀は助けたい、でも時間遡行軍は殺す』そんなのは偽善だ。自分たち刀剣男士と時間遡行軍の違いは何だ?」篭手切江との会話にて。結局、刀剣男士と時間遡行軍の違いは語られなかった。巴ちゃん!!!! 巴ちゃんたすけて!!!!!
「戦争は正義と正義のぶつかり合い。負けた方が悪。そう考えないとやっていられない」人を斬ったことがない(確か)明石国行らしい言葉。彼はきちんと刀剣男士の仕事をなそうとしている。無理にでも自分を納得させている?
「明石国行にやる気がないのは、とにかく生き延びることに全振りしているから」と誰かが書いているのを見たことがあるのを何となく思い出した。

ライブでキレッキレでもう意味がわからなかった。とてもよかった。たいへんえっちだった。


・千子村正(太田基裕)
愛おしさすごい、抱きしめたい。

村正が信康のことそんなに気にしていたとは思わなかった。うう。「裸のおじさん」は本当に危ないし信康様もそんな奴と遊んではいけない。でも、三百年で「少し離れたところから、見守らせてもらいマスよ」って言ってて、本当に見守っててくれたんだね……。「勝利の凱歌」PVでは城を外から眺めてるだけだったけど、関わりも持っていてくれたんだね……。
千子村正という奴、よくわからないけど、妖刀っぽさだけじゃなくて、家族想いなんだよね。
信康が生きていて、「よかった……」ってくずおれるところ本当によかった。泣いちゃう。ありがとう村正。

徳川家康のこと、信康の死以降、「はっきりと、嫌いデス」って言ってた。青江には「好きとか嫌いとか、よく、わかりません」って言ってたのに……!! 「そう、地味なんデス!」って!
蜻蛉切という自らのファミリーを大事にしてくれたからこそ徳川家のファミリーに入ってくれた村正。だからこそ、家康が息子を殺したことが許せなかったのかなって。信康は歴史上、死ななければならなかったのだけど、石切丸が信康を斬れなかったとき真っ先に刀に手を伸ばしたのは村正だったじゃないか。ファミリーを愛しながら妖刀であること、村正はどんな気持ちなんだ……。

あわわ、気づいた。村正に「子育てもいいものだよ」って言ってあげたのって青江じゃんか。それから村正は気まぐれで信康様に声かけてくれたりしたのかな。それで愛着が湧いて、草花のこと教えてあげたりしたのかな。珍しいものを摘んであげたりして。うわ、うわ、うわー……。
※追記。青江が「子育て良いよ」って言うのは信康じゃなくて家康が子供の時だね。

村正が検非違使に激怒して力を振るった後、蜻蛉切が「石切丸みたいになったらどうする」って怒った時、「ワタシはもう汚れている、汚れたものには興味を持たれない」って言ってた、あれは何だったの? 遡行軍が「汚れたものは仲間にしない」みたいなのってどういう意味なんだろう。あと村正の中で石切丸は「清く尊い」みたいになってたけどそうなの? はあ……三百年ファミリー……。
村正は、石切丸、青江、物吉、大倶利伽羅を「守るものがあるから強い」って言ってた。それぞれ何のことだろうって思うけど、村正にはそんな風に見えていたんだね。そして村正は「妖刀には守るものがない」みたいに言う、「自分は奪うだけだ」みたいに言うけど、でも、君は信康を守りたいって思ってるし、それは愛だよ……

最後のほのぼのシーンで「物吉ィィィ!!!!」って床を叩いてて、今でも仲良しなんだね……と笑った。北九州では観客もよく笑った。

六振集まった時に指揮を執ってたのがとても良かった。三百年の時は「嫌デス!♡」だったのにねえ。

あっあっそうだ! タイトル! タイトルすごくよかったよ!!! 「咲」って「笑う」「花開く」なんだね……。

二部のMCシーンで、怖い顔を全身で表現する時、腹ばいになり肘を床に当てて手のひらに顎を乗せてニコニコニコニコして「逆に怖いデスね!」って言ってた。かわいいよ。

ソロとてもよかったです……かわいかった……歌上手い……。手すりに足載せるのかわいい……。ダンサーに長い棒を振り回す暴漢がいてどんな世界観だと思った(歌覚えてない……)。
下手側でダンサーを従えてかわいいダンスしてた。
あっそうだ! 黒いロングブーツのピンクの編み上げとてもかわいかったよ!


・蜻蛉切(spi)
はっちゃけているな!(二部)

良識があって素晴らしい。
秀康を攻撃できなかった件で、村正に「アナタはそのままでいなさい」って言われてた。蜻蛉切には守るべきものがある。

あっそうだ!!! 御手杵と仲良しで最高だった。再会時の喜びっぷりよ……。本当にありがとう。御手杵と蜻蛉切好きなんだよー。
槍コンビはダンスの振りが同じ所が多くて眼福だった。

二部、スピさんか? と思うくらいノリがよかった。現世を楽しんでいるようで何よりだった。
やる気のない明石に対して、主に「明石ー、怖い顔だぞー、ん〜〜」って怖い顔させてた。
客降りですごい勢いで通路を後ろに走っていく……と思ったら先にいたのが御手杵だった。叫んだ(私が)。ふたりは軽く腕を合わせてすぐ解散した(ハグとかしないのが「らしい」なーと思う)。良い。


・鶴丸国永(岡宮来夢)
最高の鶴丸国永。初めて鶴丸国永を美しいと思った。鶴丸推しになりそう。きしょほんは壮大なみかつるだった。
※追記。私感です。

初登場シーンで審神者に向けて言った「うぶな舞に飢えているんだろう?」で死んだ。
※追記。「無垢な舞」かも。

横道:鶴丸の話を書こうとして、彼のセリフを調べたことがある。全部読んでも「驚きがないと心が死ぬ」という考えしかわからなかった。それで、彼というキャラクターは本当に難しい、どんな色にも染まってしまう……と思っていた。正直これまで見てきたメディアミックスのどの鶴丸もそれほどピンとはこなかったけれど(どの鶴丸もその本丸の大事な鶴丸さんですが!)この鶴丸は最高だった。とても好き。横道終わり。

そんでその舞が(話が戻っています)「雪」と「鶴」の歌詞で、鶴の舞う動きとか入ってて、アアアアアアア美しい無理ありがとう好き……。あの、客席に背を向けてふわりと開かれる一対の白い翼、本当に美しかった。ドセンで見られて最高だったありがとう。「その首を長くしてーーー」。
で「うぶな舞」って三日月(と小狐丸?)の舞との対比だなと思って死んだ。「あいつは大人しくしてるのか?」「俺を一番退屈させないのはあいつだな」っておいお前と三日月はどういう関係なの???(早口)
もともと、審神者に何か特殊な長期任務を単騎でさせられていたらしい。「帰ってきたら面構えが変わっていた奴もいた。おおかた、君が無茶苦茶な任務をさせたんだろう」って笑っていた。その言い方が最高に鶴丸だった。ありがとう。安心と信頼の刀ミュ。できるだけついていきたい。願望としては。
「面構えが変わっていた奴」、いっぱいいるだろうけど、例えば大倶利伽羅とかかなー。清光は「顔つきが違いますよ」って明確に言われてたけど。個人的には蜂須賀とか推したいな。
※追記。いや、大倶利伽羅じゃないな! なぜなら彼はまだ遠征先で任務中なので。

明石国行に「背後から忍び寄るのが得意なのはお前だけじゃない」って言ってた。あれ、もしかして明石が篭手切江と喋ってるとこ見てたのか……? それとも「実戦刀じゃないなお前」って意味? 何だったんだあれ……。白と紫の太刀コンビとてもよかったです。食わせ物コンビだ。ありがとう。

戦の時に刀と鞘を片手ずつ構えるのがすごく良かった。鶴丸がそういう構えしてるのよく見るけど、あんなに良いなと思ったの初めてじゃ……。

検非違使を一人で相手にして真っ赤になって戻ってきて「運悪く崖から落ちた! あいつも落ちて仲良く重傷だ!」ってえええ!!! 戦闘でしょたぶん! いやどうだろう崖……? 勢いで煙にまくやつだ。速度を感じる。三日月は速度はないけど堂々たる笑い声で煙にまいていく……。

二部のソロ歌うますぎて曲のことなにもかも忘れた。回る階段出てきた。ところどころ三日月のことか?? って邪推しうる歌詞だった気もする。(それは邪推)


・御手杵(田中涼星)
完全に御手杵。君はちゃんと有能だよ。

篭手切江に付き合って、歌って踊りながら会話してくれる。何でもできるな君は……。いやかわいい。

焼けたことを覚えていてトラウマみたい。
刀ミュに焼失トラウマ系男士初めてじゃない? ちゃんとそこをケアしてもらえていてよかったです。
貞愛が「俺が覚えていてやる」って言ってくれたから、秀康に向かって行けたんだね。焼けて何も残らないと感じても、君は今ここにいるし、ちゃんと三名槍だよ……。
はあ好き……。

神官の貞愛に「俺を敬えよ」って言うの、良い御手杵だった。わかる。
脇差を愛しているのも良かった。歌合楽しみだな〜〜!!! 青江と堀川と物吉もいるからな〜〜!!!

外見が完全に御手杵だった。何をしていても御手杵だった。とても良かった。すごく御手杵ですごく顔が良い、つまり御手杵は顔が良い……?(?)
脚が長くて混乱する

二部も良かった。御手杵のダンスだった。身体がでっかくてダバダバに見えるけどちゃんとキレキレで困惑する。
客降り、斜め前の方で、うちわを見て困った顔して手を振り、何らかの要求を断っている様子だった。本当にやるんだ、あれ……(伝説のあれ)


・篭手切江(田村升吾)
かわっ……少年か……?

ソロやってほしいな! と思ってたらまさかの一部しょっぱな篭手切GOミュージカルだった。夢オチだよなさすがにと思ったら起きてる時に見る方の夢オチだった。それがラストに繋がるんだからなずるいよね泣いちゃうよ……。
れっすんしてます! って感じのフレッシュさで良かった。

主に「私にしかできないこと、やるんだ」って張り切ってるのが大変良い篭手切江だった。
「先輩」、稲葉江だと思うけど、篭手切江は徳川家と稲葉家を往復してたらしい。どっかで一緒だったのかな。調べたい。
先輩を助ける時、明石に「偽善だ!!」って言えたのが「あああ〜〜若い……!! 好き」ってなった。胸がいっぱいじゃあ……。
先輩の刀身を、ぎゅって素手で掴んでて、あの、それが、よかったです。思いの丈。

礼儀正しくて好き。でも物怖じしないというか、はっきりものを言うよね。

どうでもいいけど昔のクラスメイトに顔が似てる。


・徳川家康(鷲尾昇)
声が野太くなっていた!
家康公、あの、三百年では子供好きで戦嫌いの家康公が、秀康と貞愛のことどう思ってたんだろうと思ったけどやっぱり愛してくれていて本当に良かった……
「双子で嬉しかった」なんてそんなこと、そんな解釈してる本はまだ読んでなかった、刀ミュ好き……。筋通してくれてありがとう……。それでこそ物吉が「もともとああいうお方でした!」って言う家康公だ……。

鳥居元忠(物吉)が死んだと聞いて、泣いて、笑ってくれて、もう無理号泣だった。「元忠、ワシはちゃんと笑えているか」って言ってくれた。無理だ。泣いちゃう。元忠……。今書きながら泣いててハンカチ出してきた。「悲しいときは、笑いましょう。笑うと、幸運が舞い込んでくるんですよ!」って教えてくれたことずっと覚えててくれてありがとう……。それで三百年で家康公が亡くなった時に、物吉が泣きながら笑うのもうほんと無理じゃない? 最高の主と刀か?

秀忠が「自分はこの家を継ぐ器量じゃない」って言われて「同じことを言いよる」って言って、ああ信康様のこと忘れてないんだ……って思った。泣く。あとなんかの折に「信康のことを後悔してる」ってくだりあった? あれ? 私の捏造? あった気がするんだけどなかったかも、とにかく信康様を本当に覚えててくれてよかった……。


・松平信康(大野瑞生)
信康様!!!!
また会えたのでそれだけで泣いた。緑のペンラたくさん振ったよ……。

三百年の子守唄2019をやってくれたのは、キャストがどうとかじゃない、葵咲本紀のためじゃん、やっぱり、ありがとう刀ミュ、安心と信頼の刀ミュ……! と思いました。個人の意見ですが。
家康公が息を引き取る時に出てくる信康様が年老いていたのは、この設定のためだったのだ。
あれは家康の夢ではなくて、信康が事実生き延びていること。まさかの刀剣男士に力を貸していること……あれ? だとすると、周りにいた男士たちが信康がいるのに微動だにしないのって、彼が「協力者」だって知ってたからなの?

いやーーでも(唐突に話が変わる)あれ見るとさ、三百年組って家康公が没する時に集合してくれたんでしょ、任務を果たすだけならそんなことしなくてよかったのに(みんな死んでるはずだし)誰か物吉に気を遣ってくれたのかな。そういうあったかい三百年メンバーが大好き……

於義丸と家康対面シーン最高に良かった。予習で見たやつだ。信康優しいよ……。

「農家しながら太平の世を目指す」という姿がとても彼らしくていい着地点だなと思いました。


・結城秀康(代役/加古臨王、もともと二葉要)
よかった。

代役ではあったけど、貞愛と顔似てたよ。三日月のくだりで泰衡と混乱したけど私の問題だし。

3歳児の演技最高でした。
信康が本当に心の支えだったんだなと痛ましく思います。父を恨む気持ちがわかりやすく描かれていて良かったです。

あれをよく五日の稽古で……。本当にありがとうございます。


・永見貞愛(二葉勇)
激しい!!!!

小説に出てくる貞愛って大概穏やかででも頑固(秀康と双子なので、似ている点として描かれることが多い)とかそんな感じなの。ミュの貞愛は声がでかくてリアクションがでかくて口が悪かった。いいねえ。でも神官だからやるときはやるんですね。いいねえ(見てきたように言う)

登場して間もなく御手杵に向かって「おい!!! 憐れむな!!! 俺はな、元気、バンバンバンの!! バーン!! だぞ!!」って四肢を広げてハイパージャンプして客席が爆笑した。北九州、客のノリが良いな!?
※追記。ここは「バンボバーン!!!」だった。

遡行軍が出てきたとき、貞愛の横に御手杵がいて、自分の目の前の遡行軍に「おい! おれはやめろ! こっち(御手杵)にやってくれよ!」って必死に腕を振り回して主張してて良かった。

歴史から消されても生きている、誰からも忘れられても、楽しく幸せに生きている。見下されるいわれなんてない、その力強さが尊かった。


・徳川秀忠(原嶋元久)
徳川軍で最推しです。

かわいい……。気弱だ……。これは関ヶ原遅刻するわ……。


・稲葉江?(?)
動きが良かった。クネクネ。
役者さんどなただろう?
※追記、キャストページでダブルキャストになっている、五十嵐拓人さんでした。

稲葉も兄を奪われたり天下を取れなかったりしてきたんだろうか。実装されるかなー。どうかなー。

場面

【一部】
順番はめちゃめちゃです。物事を順序立てて記憶するのが苦手。

・タイトルがスクリーンに出る演出かっこよかった! 映る画像にも意味があるのかも。よく見たい。
・信康切腹
三百年じゃん……まじか……(絶句)
三百年曲が流れるともれなく泣きがち。はあ。
「秀康が信康という兄を失う」ことがわかりやすい。
ここで「先輩」出るんだっけ? 刀に遡行軍的なものが宿るのは、義経公のあれで見たことあるから、その始まりを見られて興味深かった。ここも歌が効いてた。
刀剣男士は村正と蜻蛉切から始まった? よね? 序盤の村正が切ないなと思った気がするけど詳細忘れた……。そういえば青江たちがばらけてるって話もどこかでしていた。皆任務中だった。同じ世界線に推しがいてくれて嬉しい。
・御手杵と篭手切江
篭手切江オンステージだった……。君の理想のすていじを知ることができて嬉しいよ。しかしなんでそんなに歌って踊るのが好きなの……?
脇差と仲の良い御手杵〜〜!! そのポテンシャルは何?? 刺すしかできないってどういう意味?? 踊り、上手だよ……。
・鶴丸帰還
君は古参だったのか……。
審神者と気安い仲のようで素敵。
審神者と話してる時の男士の姿、刀剣男士といる時とやっぱり違うし見られると嬉しい。
あといきなり三日月の話するので度肝を抜かれる。三日月と鶴丸ってよく見かける組み合わせだけどあんまりピンとこないというか、なんでかなーとよく思ってたんだけど、こういうキャラクターを与えられた鶴丸とあの三日月ならなんか納得できる気がする。広がる世界。
・明石と篭手切江
篭手切江の手が綺麗って彼自身の本丸台詞だったのね! 忘れてたよ。三百年軸においては「手が綺麗」は「畑仕事してない」とか「無垢、無知」みたいな意味かなー。うーん。
あの本丸って愛染や蛍丸はいるんだろうか。
(もう何があったのかだいぶ記憶が怪しい)
・検非違使
村正と蜻蛉切が二人の時に検非違使来るんだっけ……? 村正が信康のことすごく気にしてて胸が詰まったよ……。
・出陣ソング
静かめでこれまでのどれとも似てない曲。良かったです。
舞台セットが回る。イケメン回転寿司
御手杵の本体すごく長いから振り回す時わりと垂直めになって、それが御手杵自身の身体さばきに似ている気がして良い。
・六振合流
御手杵と蜻蛉切仲良しで嬉しかった……。
苦戦して、謎の笠の男に助けられる。中身は信康で、村正が「本当に良かった」って言ってくれる。
この辺で御手杵と篭手切江は貞愛に会う?(あれって舞台どこなんだっけ。貞愛は愛知にいると思うんだけど……?)
貞愛がはっちゃけたキャラでびっくりした。良かったです。
・刀剣乱舞
明石の歌詞に「無垢な美しさ」的な文言が入っており最高だった。
・軍議
徳川家康が、本多忠勝と井伊直政とあと誰か家臣に「誰が後継者にふさわしいか」って聞く話は予習で見たけど、刀ミュではもう一人がいなかったね。だから秀忠を後継者に決めたのが家康の意思だってわかりやすくなってた。
直政(村正)がちゃんと駒を動かして軍議してて萌えた。双眼鏡使った。
・葵の花
散る花びらを掴めない秀康と、たわいもなく扇に止まらせる家康……。天下を逃す者と掴む者、あまりに明らかな対比だ……。
信康の植物好きが活きていて良かったです。
葵の花びらは一つとして同じものがない。葵の紋を掲げる徳川家の者も、一人として同じではない……。別々の考えを、個性を持ち、異なる道を歩んでいく、その予言のようでもありました。うう。
・於義丸と家康の対面
うおおお予習で見た!!!!!
ここで家康が秀康に「顔をよく覚えておけ」って言うの、後々秀康は憎しみと共に思い返すけれど、家康はどんな気持ちだったんだろう。自分を覚えていて欲しかったのかな。「俺もお前の顔を忘れないから」ってこと?
泣き崩れる於義丸どう見てもちゃんと三歳で震えちゃう。加古さんすごい。そして信康本当に優しい……。俺たちの子……。
・村正と蜻蛉切(と鶴丸)
しんと語り合う村正コンビ初めて見た気がする。こう……あの……いつも近くにいる者たちが、ふと「わかりあいはじめる」ところが……好きで……近くにいるけど知らなかったことを知るところからあなたを知り始める、そういうのが……。
村正派は信頼が滲み出てていいよね。
・三日月の仕込みに秒で気付く鶴丸
背景の夜空に三日月が写って、BGMが「しくしく くれくれ……」のアレンジで、こんなん審神者にもわかるわ!!! でも鶴丸は勝手に気付いたんだな……。何で? 三日月がすでに鶴丸には何かを匂わせてたのかな。主は知らないことになっているはずでは……? どっちにしても鶴丸と三日月ただ事ではない。鶴丸賢すぎるし。ああ、歌合で揃って欲しかったなあ……。並んでほしかった……。
・貞愛と秀康
貞愛は秀康を「バカ兄貴」とか言うし、気安い兄弟なんだな……。彼らあんまり何度も会ってはないと思うんだけど、この世界線ではどうなんだろう。彼らに信頼があるから、恨みに満ちた秀康を、「そんなことはどうでもいい」っていう貞愛の言葉が届いたんじゃないかなと思うんだ。
・元忠死去
泣くでしょこんな……。書くことがない。家康公が私たちの知っている家康公だと信じられる素晴らしいシーンでした。
そしてこの後絶対に脱力日常ギャグシーン来るでと思っていたので寝そべり明石に耐えられた。
・篭手切江に付き合わない明石
ですよね。
・本のタイトルを付ける村正
センス良(涙目)
「過去作のタイトルは、各隊長が付けてるのでは」という説を見たことがあった。石切丸の日記には「三百年の子守唄」って書いてあるし、「つはものともがゆめのあと」は今剣が隊長で、ひらがなだし。
今回は明確に村正だったね。隊長じゃなかったけども。「咲」のもう一つの意味とか知ってるし村正の教養とセンスがすごい。わざわざ「本紀」って付けたの何でなんだろう……。あと500回見ないとわからん……(?)

【二部】
・笠を被った劇
誰が誰だかわからなくて逆に助かった。
あれ何の演目なんだろう? 誰かが誰かを刺し殺していた。

・全員と見せかけて蜻蛉切ソロ
衣装よかった!!!
御手杵が表グリーン裏パープルでとてもよかった。半身だけの裾長もハイセンスでよかった……。

蜻蛉さんはさすが一番槍、一曲目ソロおめでとう!!!! ペンラ切り替えがんばりました!!!
英語滑らかアップテンポ、何よりでした。

・明石、御手杵、篭手切江
サディスティック! なぜ!

・全員曲
2番まで歌ってた気がする。長かった。袖の方まで広がってくれてサービス良かった。歌何も覚えてない。明石が挑発ポーズしてきた。えっち。

・明石起こす日替わりMC
全身で怒った顔を表現する男士たち愛おしかった。徳川メンバーは楽しいファミリー。

・鶴丸ソロ
歌うっっっま……。

・村正ソロ
かわいかったことは覚えている。階段を妖しく降りる妖刀ちゃん。

・客降り
こんな近くに刀剣男士が来て、しかもすぐ前が通路なので、ちょっと壁に背中を預けて滞在してくれるので、前列へのファンサをめっちゃ目撃できた。
明石は二階にいた。捌ける時「やっと終わりましたわ〜」って項垂れてるのかお辞儀しているのか微妙な体勢になってて良かったです。
一階席後方で爆発のような悲鳴が立て続けに上がっていた。鶴丸か御手杵だと思う、なんなんだ君達は……。

・闘魂歌
やったー!!!!!!!! 闘魂歌がいいなー聴きたいなーと思っていたの!!! ありがとう!!! 嬉しい!!! HEY! HEY! HEY! HEY!
明石お腹見えてた。

・太鼓
徳川家康、信康、秀康、貞愛、秀忠がみんなで太鼓叩いてるの最高すぎて泣いた。嬉しい。双子は同じ太鼓だった。あああ。やさしい世界。ありが刀ミュ。

・刀剣乱舞
キャストさんのお辞儀ターンで、拍手の合間に手拍子が起こるのあんまり経験ない気がするな!? あれいつもだっけ? 関西だから??
とてもよかったです。
「先輩」にも手を叩けて嬉しかった。

全体の感想

ありが刀ミュ 松茸ご飯にカレーをかけ味噌カツを乗せザッハトルテにハーゲンダッツに明太子オイルかけたみたいだった。ありが刀ミュ……あと500回見たい 億万長者にさせて
こんなに予習しておいてよかったことはないです 歴女になるね
(以上、観劇直後の感想)

(以下、時間をおいての感想)
初めて観劇で遠征しました。遠出ついでに侍展も行けて良かったです。
今回は明石推しで2.5の現場初めての友人と一緒でした。輝く推しを楽しんでもらえて嬉しい。

ミュージカルを観ている間、新しいことと懐かしいこと、知っていること知らないこと、涙と笑いがごちゃまぜに押し寄せてきました。まだ切り分けがうまくできません。あと500回見て落ち着きたい。でもとてもよかった。
本丸にいる他の子の名前とかが聞けて、ミュ本丸を感じることもできた。人間組の思いもよかった。
あとこれが一番ミュージカルだった。お芝居と歌がよく混ざってた。

個人的には、歴史を学ぶことの楽しさも教えてもらいました。ありがとうございます。

ミュージカルの遠征もなかなか良いですね。機があればまたやりたいです。
会場で物販行きたかったのですが、時間が遅く列に並べませんでした。帰ってアニメイトでガチャ回して、互いの推しの二部衣装引き合って交換しました。うふふ。

追記:2回目の観劇(10月26日昼公演)およびライブビューイング(10月27日夜)を踏まえた

●一部
・最初に徳川親子が舞台装置の上でぐるぐるしてる時、最後に葵の花弁を拾い上げるのが秀忠? ああ……
・御手杵が秀康を攻撃する前の「ああ。……ああ!」返事→自分に言い聞かせる みたいな感じ……好き……その後の「心得た!」も好き……
・吾兵どんが秀忠に話しかけてる時の様子が、オリジナル吾兵の話し方に似ている気がして、おおう、泣いちゃう……
・明石と鶴丸の「ありゃあバケモンですな!」、やっぱり鶴丸は明石のこと見てたってこと? だよね?
・明石の「けったくそ悪」の白目むいてる顔
・明石の出陣ソングの首元を指でなぞるポーズ
・明石の出陣ソングのラスサビ後で後ろ向いてちらっと外股するところ……
・明石最後先輩と篭手切江がバトルしてる時左手で刀持ってたよ
・鶴丸の「ワーッと行ってドーンでバーンだ!」みたいなの、これまでの刀ミュで最も隊長の指示出しっぽい指示だった気がする なぜなら今回は考えるべきことが本当に多かったので……
・先輩、篭手切江が「また一緒に夢を見ましょう」って言うのがずっと引っかかっていた。以前も歌って踊っていたんだろうか……? そして気づく、先輩、今回初っ端から歌って踊っては、いた。あーあーーー♪(妖しい舞)あれは確かに……才能がおありでは……!?
・ラスト蜻蛉切がにっかり青江の絵を見せてきて死んだ
・あのくだりの村正コンビの距離が近くて死んだ

●二部
・鶴丸ソロ、サビで月の話する、あいつはすぐ月の話をする!!!
・村正のソロ聴きながら、ああ三百年の子守唄もあなたのソロで始まったよね、と思ってちょっと泣いた。
・闘魂歌で金の布を投げ捨てるところ、10/26昼では明石が自分の床に落ちたやつを拾わず、鶴丸が二つ回収して後で明石に返してた

●ライブビューイングおまけ映像
・初めて役者として挨拶されてたな!! あれは新しいな!! これまでも「実質役者」みたいなコメント多かったし、むしろ役を剥がしてという体裁の方がよかったのかも。でもまだ少し驚いている。

ごきげんオタクライフに使わせていただきます🌱