ミュージカルヘタリア ~Singin' in the World〜感想

注:本記事は、pixivに投稿した記事を、note用に加筆修正したものです。

観劇情報

日時:2015年12月24日夜、25日夜
場所:Zeppブルーシアター六本木

感想

最初の注意事項読み上げがドイツだった!
「飲食禁止だ! ……言っているそばからパスタを食べるなイタリアー!」
昼公演を観た人によると、イタリアだったらしいので、日替わりと思われる……
(2日目夜は日本でした。控えめなアナウンスだった)

幕が上がる!
初日は席が左端、2日目は右端だったので、補完した感じになった

世界会議の席で、ドイツが司会を務めるも、アメリカが仕切りたがり他もまとまらない コミックス1巻状態(「日本はもっと自分の意見を!」 って言うのはイギリスだった)
暇そうにしてるにーにがかわいかった
このへんの各位のどつき合いは目が足りなかった……

パスター! が、めちゃイタちゃん
お貴族、予想通り本当に伴奏した……優雅だった……

時は数年前、と歌い始め、WW1から2までの歴史の流れをたどっていく、というストーリー

最初の、トマトの箱が歩いてくる場面を見て胸がいっぱいになった……ああ……ヘタリアは実在した……

キャラクター感想

以下、(話の流れがきちんと思い出せないので……)各キャラの印象

○ドイツ(近江陽一郎さん)
すっごく声張ってた! 腹の! 底から! 叫んでいた!!
イタちゃんを当然のようにかかえていく隊長……ビール飲む隊長……
鳩時計がいっせいに鳴く場面が好き アンサンブルさんの腹筋を感じる
ロシアに攻め込みながら吹雪にやられて這いつくばるシーンが真に迫って痛々しかった

○イタリア(長江崚行さん)
かわいかった……
るんたるんたって歩くところ、何もないところで転んじゃうところ、犬を抱えたりドイツにまとわりついたりするところ……
ドイツ~ドイツ~ドイツはいいところだよ~の歌が聴けて嬉しかったなー
最後を「ヒャッホー……」で締める時と「ヴェー……」で締める時があって、どちらもかわいい
通路を歩いてくれる演出の中で、客席の人に「今日クリスマスだよ? イブだよ? しかも、昼じゃなくて夜だよ……? 何してるの……? まぁ、俺に会えたから、いいよね! でも、ドンマイ!」って話しかけてて笑った
時たま、神聖ローマのパペットと会話するんだけど、大変切なかった 「ローマじいちゃんみたいになっちゃう!」ってあたりが特に
ちびたりあのパペットも可愛かった! 席が近かったからよく見えた デッキブラシ装着していた

○日本(植田圭輔さん)
控えめで祖国~~という感じだった(でも最後のカーテンコールでは満面の笑みで踊っていて脳内麻薬が限界まで出た)
身長も控えめで大変良し
土下座の所作美しい イギリスが習いたがっていた
普通にお辞儀する時に「ぺこり」って言ってていまつる……ってなった
こたつで唯一靴を脱ぐ……(他国は靴で上がり込んでいた)
中国さんとの掛け合いで「日出づる処の~」とかひらがな産んだりとか見られて極東好きとしても嬉しかった あと控えめに蹴りを入れたりとか
WW2のあたりでアンサンブルさんたちにボコられてるの見て泣きそうになった
(それとは関係なく)一回抜刀してくれたので、先日刀ミュ観た勢としては歓喜

○アメリカ(磯貝龍虎さん)
大人の魅力を感じた!! 足長い……声深い……
バイクでドイツをはねたり中国とニケツしているあたりは若かった……
客席に向かって「みんなー! ヒーローは好きかーい!?」
客「イエーイ!!!!!」
メリカ「俺も!(満面の笑みで引っ込む(はやい))」みたいなやり取りが本当に楽しかった
ソロ曲がロックで、イギの弟感が強く出ていた HA! HA! HA!が好きだ 時折DJみたいな動きをする
ハンバーガーの発音美しかった でかいコーラを抱えて飲むのかわいすぎか 「左手には! バーガー! 右手には! コーラ!」って歌っていた(途中でバーガーもコーラも投げ捨てていた)
イタリアの入っているトマト箱を開けようと、「お隣のみゆきちゃん(名前はうろ覚え)、今日で引っ越しだよ? お前、幼馴染だったでしょ?」、「俺たち友達じゃないか、お前がいなくなったら、誰がピッチャーするんだよ……」などと色々言うのがgood

○イギリス(廣瀬大介さん)
声がイギリスそのまんまかー! って感じだった
メシマズとか眉毛をフランスあたりにいじられていてにやにやした メリカを大事にしていて大変良かった
ソロ曲が完全にロックだった 「昔はヤンキーだった」って公式見解かよ! って思った(良いです)
日本と同盟を迫った時、日本が「どうして私のような国と」って言ったら「それが……ロックだからだ!!」みたいに返していた 最終的にグラサンかけて登場されて「うわおきゃー!!!」みたいな悲鳴が出た(私から)
フランスと蹴ったり蹴られたり、ドイツとイタリアが真剣な掛け合いをしている後ろで殴り合いしたりしておりドーヴァークラスタ息してるか心配になった

○フランス(寿里さん)
めっちゃこなれている役者さんだなって感じがした アドリブをたくさん混ぜていらっしゃるのかな? という印象 お茶目で飄々としているのが「らしい」感じ
アンサンブルの方が二人がかりで籠から赤い花びらをばらまいて登場するフランス……お兄さんというよりオネェみたいに悔しがるフランス……イギリスにケンカ売るフランス……柱に「邪魔!」って怒ったり持ち上げようとしたりするフランス……
とにかくツッコミが冴えていた
最後、「六本木に来る途中にエッフェル塔が見えた! と思ったら東京タワーだったー!」って仰ってておにいさん……!(片手で顔面を押さえる絵文字)ってなった
25日のサプライズではほんといい役持って行きやがって……

○ロシア(山沖勇輝さん)
原作感がとてもよく出ていたと思う 友だちが欲しいところ、まっすぐでこわいところ
ロシアのソロ、ブルーのライトで歌うやつ、すごくかっこよい曲だったのに忘れてしまった……!
ひまわりかかえてにこにこするの可愛すぎか
日本が偵察している前を何度も素通りしながら最終的に日本の持ってたやつを流れるように奪い取るあたりどきどきしたわ
水道管抱えてコルコルコルコル……って退場していくシーンがぞくぞくする
アンサンブルさんでポーランド出してほしかった! 一応バルト3国ぽいのは出ていたことを2日目に確認した
最後のまるかいてのライティングが黄色だったのを見て涙腺が緩んだ(他の面々も黄色だったけども!) コサックダンスもしてくれた

○中国(杉江大志さん)
喋り方がまじにーに
日本が土下座するの見て中華風の礼をさせようとするのが微笑ましい
パンダで外交してくる 日本が受け取らなくて落ちたパンダがろったま直撃するの笑った
中華鍋被ってお玉で耳掻いて「ふっ」てするの仙人感あった
アンサンブル呼ぶ時に「出でよドラゴン!」って叫んで召喚するにーにかっこよかった アンサンブルさんが振る赤い旗も中華って感じでかっこよかったなぁ……
今更だけどにーにのまるかいてめっちゃかっこよくない?

○オーストリア(菊池卓也さん)
完全にお貴族でした(合掌)
いい声してらっしゃる 終始涼しいお顔 袖と襟元、コートのひらひら最高
最初のシーンで、隣りに座ったロシアのマフラーを手に取って何か書物をしようとして、気付いたロシアに阻止されてるのを目撃して息が止まるかと思った 2日目はロシアのマフラーでフランスが洟をかんでいた
サラエボ事件について、「息子を取られた姑のように……」と表現(褒めています)
ドイツに歌を強要する力をお持ちだ 「姑か!!」って言われていた……ハンガリーとかギルとの絡みも是非観たかった……
カーテンコールでメリカにいきなり振られて固まる貴族いとおしい マシュマロ目の前で投げてくれたのにあと一列届かなかった……!
やたら「いい一言」を要求されていて震えた

シーンの感想

○島国が仲良くするところ
イギリスがロック魂を日本に説くあたり「??」って感じだったけどそのうち「俺達みたいな小さな島国は~」って言い始めてウッてなった
そう! You! are! Islandol!!
一緒に歌って踊っていたので私爆発した
イギ「Once upon a time 俺はかつてヤンキーだった……」
日本「昔々 私はかつて ヒッキーでした」
イギ曲アレンジして舞う祖国……
※いわゆる星月夜の「わたしも……イギリスさんと……」っていうシーンはなかった
イギリスが日本に、悔しさを表現しろって迫るあたりが本当に最高だった……ザ島国……

○こたつで鍋をつつく島国
靴下の日本と靴のイギリス……
肉じゃがの作り方を教える、と言って日本が割烹着を羽織ったとき変な声出た 来てよかった チケットの元を取ったと思った
「ビーフシチューの作り方ー、ホクホクじゃがいもにんじんとー、おーいしいお肉ー、コトコト煮ー込ーむ〜」「ふむふむ、そこまでは合ってるな?」「ビーフシチューの作り方ー、つるつる糸こんにゃくも入れー、醤油とみりんでグツグツ煮ー込ーむ〜」「なんだよ醤油とみりんって! 糸こんにゃくは余計だし……」
歌って踊る日本(嗚咽) 後ろでアンサンブルさん四人がこたつを囲んで楽しそうにしていて和む
肉じゃが完成した!

○メリカとこたつで新年する日本
メリカ、容赦なくみかんを食べ蕎麦をすする
メリ「この、新年の風物詩の食べ物は何て名前だい?」
日本「お・も・ち・で・す。おもちです」
メリ「DDDDDDD! もう一回!」
会場「(喝采)」
日本「お・も・cぶふぉっ……おもちd……っw」
持ち帰りたい、この祖国(ゲンドウのポーズ) 2日目では途中で笑わなかったなー
その後のメリカが不穏ですげえよかった この役者さんだから出せる重厚感だなと思った
「でも神社は往復させてください」
「往復ビンタするの?」
「お百度参りに」
「百回も參るの? こっちが参っちゃうよ(目が笑ってない)」
(後ろでイタリアだぼろぼろなドイツを抱えて日本を呼んでいた)

○メリカの倉庫掃除
まさかの流れから独立のアレをやってくれた!!!!
「思いつきで始めた倉庫掃除……記憶の底の思い出を呼び覚ます……良いことも、悪いことも……全てを君から教わった……食事も言葉も、ファッションも音楽も……」みたいな歌詞をゆったり歌うメリカ
イギと出会ったあたりから回想が挟まる……
もう言葉は不要であろう
隣の人も洟をすすっておられた

○パンジャンドラム
フランスの「ボビン!!」にすべてを持って行かれた
2日目ではにーにが太極拳みたいな動きでドラムを押し返していた
(にいちゃん、イタちゃんの戦車へのツッコミも良かった 「左のタイヤだけなんでそんなに離れてるの!? てか遅! おっそ!!」)

○ドイツ、WW2の終わり際
イタちゃんに「お前は俺の側にいればいいんだ!! それだけでいいんだ……何で……」みたいに叫ぶの涙
枢軸との思い出が走馬灯になるところも切ない
フィンランドが粉チーズ降らせて国々が「クリスマスはー、誰にでもやーってーくるー」って歌う間、号泣してるところがすごくいい演技だった

○エンディングのまるかいて地球
最後は全員順番に、それぞれの「まるかいて地球」を披露!
イタリア→オーストリア→中国→ロシア→フランス→イギリス→アメリカ→日本→ドイツ

貴族のバイオリンに合わせて手を叩ける幸せに泣いた
イギが舞台からはけないうちにメリカが出てくるので、しばらく舞台のあちらとこちらで二人で踊っている味音痴
日本、扇が美しい そして流れるような土下座の動き

手拍子と拍手しすぎて指紋がなくなるかと思った

○カーテンコール
カーテンコール、何回か幕を開けてくれた
最初の世界会議で流れる「世界の謎を! 解きに行こう!」をまたやってくれるのが嬉しい
最後は(クリスマスイブだったからか)それぞれ靴下やらケーキやら持って出てきて、靴下からマシュマロをばらまいてくれた!
前の列の方には届いていた……
日本遠投して他のキャラクターから小突かれ、ぺこってしていた

2日目は客席からのサプライズがあって、イタちゃんが泣いた

全体の感想

全体を通してヘタリアのキャラをよく再現してくださった……と思います
あちこちでわちゃついているので目が足りませんでした……(幸せなことです 舞台上ではチケット定価以上のことが行われているのに五感の限界で私が取りこぼしている……! と感じました)
歌も声が出ていてうまいなーと感じました

ストーリーも1巻あたりのいいとこ取りという感じで、コミックス読み返して行けばよかったとちょっと後悔
歴史の勉強もしていけばよかったなー
まぁ内容が戦争なので、「俺達が正義だ!」と言いながら、組んだり裏切ったり傷ついていったりするので、けっこう刺さるものもありました

とても満足したミュージカルでした!
当日券取れればまた行きたいくらい~
(追記、本当に行きました)


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