「これでいいのだ!」~いつも"ニュートラル”で

「ニュートラル」っていっても、車の運転の話ではありません。
言葉の意味としては「中立の、どちらでもない」という意味です。
車のギアでいうと「前後どちらにも進まない状態」ということです。

今回の「ニュートラル」は「心の持ちよう、あり方」のことです。

一般的には「何事もポジティブ思考がよい」とよく言われますが、
一概にそうとは言えないな、と最近は思っています。

社会人になった頃から自己啓発系の本を読みはじめて、たくさんの自己啓発系の本を読んできました。

そしてそれらの読んできた本の中によく出てくるメッセージとして
「ポジティブ思考」があります。

何が起きても、常に肯定的に考える。
「ツイてる!ツイてる!」という「斉藤ひとり」さんの有名な言葉、
僕も大好きです。

ただこのポジティブ思考、使い方を間違えると麻薬みたいなもので、
ポジティブ思考の罠にはまってしまいます。
以前の僕を振り返るとこの罠にはまっていた様に思います。

 ただ「こうなったらいいよね~。」と思い続けるだけで何も行動しなければ、当たり前ですが何も変わりません。
ポジティブな気持ちで何かしらの行動を起こした時、現実は変わっていきます。

ただすぐに良い結果がでるとは限りませんので、
「ポジティブであり続けようとする気持ち」と「結果がでていない現実」
のギャップで苦しむことになります。
(かつての僕はそうでした)

そこで「ニュートラル思考」です。

「ポジティブ」でも「ネガティブ」でもない状態
僕のおすすめは「やや“ポジティブより”のニュートラル」ですかね。
もうちょっとわかりやすく言うと「ちょっといい気分」ぐらいで常にいる。

あるがままを受け入れる。常に穏やかな気持ちでいる様に意識する。
武道でいうと「不動心」といった言葉であらわされるんでしょうか。

もちろんうれしいことがあったら喜んでいいし、悲しいことがおこったら泣いてもいいんです。
ただずっと引きずらずに、すっとニュートラルな状態にもどる。

対人関係でもニュートラルであった方がいいと思います。

たとえばですが、会社の上司や先輩に相談ごとをする時
①「めっちゃ上機嫌な時もあるけど、あからさまにイライラしている時もある上司や先輩」

②「感情はあまり表には出すタイプではないけど、常にどっしり構えてる上司や先輩」
どちらに相談します?
僕は②の上司や先輩に相談します。①だと、機嫌のいい時を見計らって声をかけないといけないし「突然怒り出すかも…。」という怖れもあります。

①はポジティブやネガティブに大きく振れている状態
②はニュートラルな状態

自分が上司や先輩、もしくは何かしらの先生といった立場の場合、②のニュートラルな状態であれば、相談ごとをされることも多くなって情報も入って来やすくなり、的確な判断も下せるようになります。

僕は子供向けの空手の先生もやっています。
稽古中、指導の為大声で怒鳴ったり、叱ったりすることもありますが、子供にそのメッセージを伝えたら、スッとニュートラルな状態に戻る様に意識しています。ただ怖いだけの先生ではなく、何かあればいつでも相談できる先生でいたいので。

夫婦や恋人同士の関係でも同じことが言えますよね。
両方が同じ状態であれば言うことないんですが、どちらか一人がニュートラルな状態であればけんかする確率はぐっと下がるはずです。
安心してください、我が家で実証済です!

「心がざわざわすることが多い」という方は、ぜひこの「ニュートラル思考」で考えてみてください。

最後にもう何十年もこのニュートラル思考を実践している達人の言葉を。
かの有名なバカボンのパパのおことば
「これでいいのだ!」





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