秒速7メートルの人生
昨日の大雨はさよならを言うにはちょうどいい土砂降りだった。
アスファルトを打つ雨の音は台湾の雨季らしい、声を掻き消すほどの激しさで、遠くで響く地鳴りのようだった。
雨粒の一生ほど短いものはないと思う。
でも宇宙からみた人間など、雨粒の一生にも満たないのだと、秒速7メートルにも満たないのだと思う。
明日も雨かな。
今日の雨粒を両手ですくって、明日に連れて行くことはできるかな。
雨粒は明日を知らないまま、晴れたら乾いて消えてしまうから。
p.s.私の大好きな友達が撮った素敵な写真と共に
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