2022年8月5日の米国株相場

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Good News is Bad News. 

予想を超えて雇用が創出されたニュースを受けて、利上げ期待が急上昇。
株式は暴落し、ドルが急騰しました。

次回予定されている9月のFOMCで75bpsの利上げを市場の大半が予想することになりました。１週間前、75bpsの利上げ予想はわずか28%でした。

市場参加者の過半数以上は75bpsの利上げを予想しました

また、消費者信用残高についても予想を大きく上回る結果となり、米国経済の強さを改めて感じさせる指標結果でした。

足元の景気の良さは、FRBにさらなる利上げを行える余地を与え、結果的に株式市場は下落する。まさにこれまでの（奇妙な）楽観的なムードを壊す、大きなイベントだったように思います。

来週水曜日にはCPIの発表が控えています。注意深く、リスクはなるべく下げておいた方が良いでしょう。

2022年8月5日の米国株相場は以下のとおりでした。

株式

• ニューヨーク時間午後4時2分現在、S&P500は0.2％下落した

• ナスダック100は0.8％の下落

• ダウ平均株価は0.2％の上昇

通貨

• ユーロは0.7％下落の1.0178ドル

• 英ポンドは0.8％下落の1.2068ドル

• 日本円は1.6％下落し、1ドル＝135.03円となった

FRBの利上げ余地が拡大した影響に伴い、金利差の拡大が予見され、通貨はドル高１強状態です。これまで解説してきたとおり、欧州については積極的な利上げは現実的に難しい局面に入りつつあります。

▼ 欧州

▼ 英国

債券

• 10年物国債利回りは14ベーシスポイント上昇し、2.83%になりました。

• ドイツの10年債利回りは15ベーシスポイント上昇し0.96%へ

• 英国の10年債利回りは16ベーシスポイント上昇し2.05%へ

コモディティ

• ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は0.2％下落し、1バレル88.36ドル

• 金先物は0.9％下落し、1オンス＝1791.10ドル

今日の経済指標結果

米)雇用統計
　非農業部門雇用者数【前月比】　前回 37.2万人, 予想 24.9万人, 結果 52.8万人
　失業率　前回 3.6%, 予想 3.6%, 結果 3.5%
　平均時給【前年比】　前回 5.1%, 予想 4.9%, 結果 5.2%
　平均時給【前月比】　前回 0.3%, 予想 0.3%, 結果 0.5%
米)消費者信用残高　前回 223.47億ドル, 予想 250.0億ドル, 結果 401.5億ドル

月曜日の経済指標

重要度の高い指標の発表は予定されていません。

しばらく note での発信を強化していきます

おむすびchでの配信を行い、日々noteを読んでいただいている方が多くいらっしゃったおかげで、より濃い内容になったように思います。

まだ開始して２週間少しですが、継続して読まれている方は、欧州中央銀行やイングランド銀行の金融政策を理解した上で、今のFRBの動き方を捉えてられるようになっているのではないでしょうか？

今日の雇用統計は市場予想に対して大きく上振れしていたこと、さらにここ数日間のFRB高官の引き締めへの積極的な姿勢とヨーロッパのスタグフレーションの現状を理解していれば、米欧の金利差拡大に伴い、ドル高になることは想像できるようになります。

点と点を結んでいくことで市場の動きがよりドラマチックに見えてきます。以前よりも楽しめていることを切に願います。波に乗れるようになりましょう！

引き続き有益なコンテンツを配信していきたいと思いますので、♡やSNSでのシェアなどで応援いただけますと幸いです。

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