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2022年8月22日の米国株相場:2ヶ月ぶりの2%大幅安

タカ派の見解を示すFRBを織り込む

今週実施されるジャクソンホールでFRBはタカ派の見解を示す懸念から、ハイテク株が急落し、過去2ヶ月で最大の下げ幅となりました。

今日のマーケットは以下のとおりです。

債券

  • 10年物国債利回りは6ベーシスポイント上昇し、3.03%になりました。

  • ドイツの10年債利回りは8ベーシスポイント上昇し1.31%へ

  • 英国の10年債利回りは10ベーシスポイント上昇し2.51%へ

株式

  • S&P500は2.1%下落

  • ナスダック100は2.7%の下落

  • ダウ平均株価は1.9%下落

  • Russell2000は2.1%の下落

今日の株安を受けて恐怖指数は急騰しました。

VIX: 23.8 (+15.53%)を記録しました

通貨

  • ユーロは0.9%下落の0.9943ドル

  • 英ポンドは0.5%下落の1.1766ドル

  • 日本円は0.4%下落し、1ドル=137.45円となった

ユーロドルは再びパリティ割れ(1ドル=1ユーロを割り込むドル高現象)を起こし、2002年以来の安値に下落しました。米国の利上げを織り込むと同時に、インフレ率10%超でドイツの景気後退確率が高まることから、利上げに積極的な米国と利上げが難しい欧州間の中央銀行の政策差で起きている現象です。

🇩🇪ドイツ、景気後退の可能性高まる インフレ率10%超も=独連銀

英国も来年1月にはCPIが18.6%になるとシティが試算し、英国中央銀行BoEの予想を超えるインフレの加速と景気後退が見込まれるため、ドル高ポンド安の現象が起きています。

欧州中央銀行の立ち回りは以下をご参考ください

英国中央銀行の立ち回りは以下をご参考ください

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は0.6%下落し、1バレル90.23ドル

  • 金先物は0.8%下落し、1オンス=1748.40ドル

今日の発表指数

特に注目度の高い重要指標の発表はありません。

明日の重要イベント

8月 製造業PMI 前回: 52.2 予想: 52
8月 サービス業PMI 前回: 47.3 予想: 50.1
8月 コンポジットPMI 前回: 47.7
8月 リッチモンド連銀製造業指数 前回: 0.0
7月 新築住宅販売件数 前回: 59.0万件 予想: 58.1万件
7月 新築住宅販売件数[前月比] 前回: -8.1% 予想: -1.6%

ニール・カシュカリ ミネアポリス連銀総裁発言予定(投票権なし)


ハイテク銘柄は売られ、石油ガス銘柄は上昇

コロナ渦で急成長を遂げたズーム・ビデオ・コミュニケーションズ($ZM)は売上高の伸びが1桁台に鈍化し、年間見通しを下方修正しました。

GAFAMを筆頭にハイテク銘柄は売られていますが、この中でも俄然強い石油ガス銘柄は底堅さを感じる相場展開でした。

ノルウェー・スタヴァンゲルに本拠を置く北欧最大のエネルギー企業 エクイノール($EQNR)は高値をブレイクアウトしました。

今週は相場全体が下がってくるため、新しいエントリーはなるべく控えつつも、ホールドしている銘柄の売り抜けタイミングはリスクを考慮した上で見極めていくことが肝心です。

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