2022年8月11日の米国株

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今日発表された生産者物価指数（PPI）についても、昨日の消費者物価指数（CPI）同様に予想よりも弱い結果となり、開場とともに相場は昨日同様の上昇しました。
しかし、30年債が3%を超えるなど債権利回りが上昇を続け、相場全体としては横ばいを続ける結果となりました。

本日のマーケットは以下の通りです。

株式

• S&P500はほとんど変化なし

• ナスダック100は0.6％の下落

• ダウ工業株30種平均はほとんど変化なし

• MSCIワールドインデックスはほとんど変化なし

通貨

• ユーロは0.2%上昇し1.0318ドルへ

• 英ポンドは0.2％下落の1.2190ドルへ

• 日本円は0.2％下落し、1ドル＝133.11円となった

債券

• 10年物国債利回りは11ベーシスポイント上昇し、2.89%に

• ドイツの10年債利回りは8ベーシスポイント上昇し0.97%へ

• 英国の10年債利回りは11ベーシスポイント上昇し2.06%へ

コモディティ

• ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は2.3％上昇し、1バレル94.09ドル

• 金先物は0.7％下落し、1オンス＝1801.50ドル

今日の発表指数

7月生産者物価指数（PPI）【前月比】前回1.1%, 予想0.3%, 結果-0.5%
7月生産者物価指数（コアPPI）【前月比】前回0.4%, 予想0.4%, 結果0.2%
7月生産者物価指数（PPI）【前年比】前回11.3%, 予想10.4%, 結果9.8%
7月生産者物価指数（コアPPI）【前年比】前回8.2%, 予想7.7%, 結果7.6%
7/31-8/6 新規失業保険申請件数【前週比】前回26.0万件, 予想 26.3万件, 結果26.2万件
7/24-7/30 失業保険継続受給者数 前回 141.6万件, 予想140.5万件, 結果142.8万件

明日の重要イベント

7月輸入物価指数【前月比】 前回 0.2%, 予想 -0.9%
21:30 7月輸入物価指数【前年比】 前回 10.7%, 予想 -
21:30 7月輸出物価指数【前月比】 前回 0.7%, 予想 -1.2%
23:00 8月ミシガン大学消費者信頼物価指数 前回51.5, 予想52.5

インフレはピークアウト？
それでも、金融引き締めはまだまだ続く

新規失業保険申請件数が予想を下回ったこともそうですが、ここ数週間は米国経済の力強さを感じさせる結果が続いています。

アトランタ連銀が昨日発表した2022年Q3のGDP予想は+2.5%となっており、景気後退の可能性は一旦後ろに引いた様子です。

インフレについてはピークアウトしただろうという株式市場の楽観的な憶測に対し、ここ数日のFRB高官の発言から、まだ更なる利上げを行い、インフレ退治を優先させる様子です。
債権利回りの上昇が続いている現状からも、インフレ懸念が立ち去ったからといって、FRBによる金融引き締め懸念にも注意した立ち回りを考えることも大切です。

FRBと戦ってはならない