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2022年8月8日の米国株相場

NVIDIAの利益警告があり、ハイテク株を中心に売りが目立ちました。
またNY連銀が発表した7月消費者調査結果によると期待インフレ率は軒並み低下しました。その結果、金利も低下する形になりました。

XIVについてここ数週間低下を続けていますが、そろそろ限界に近づいているように見えます。数日内に反転するか注目です。

今期決算を振り返る
市場予想を上回るEPS実績件数と大きさは平均以下

全体として、S&P500に属する企業の87%が決算発表を終えており、このうち75%の企業が予想を上回るEPS実績を発表しました。これは過去5年間平均の77%を下回る結果です。

市場予想が実績と上回ったかどうかセクター別の結果

収益成長率では圧倒的にエネルギーセクターが高く集中しています。
逆にマイナス上位3セクターは、金融、一般消費財、コミュニケーションサービスです。

EPS実績が市場予想を上回った企業の平均株価上昇率は2.1%でした。これは5年間の平均値よりも高い水準です。

また、EPS実績が市場予想を下回った場合の平均株価下落率は0.0%でした。これは市場平均よりも高く、ネガティブサプライズに対して平均すると罰せられなかったとも言えます。

5年間の平均値下がり率2.4%を大きく上回っています。

実際にEPS予想に対して結果が下回っていたにも関わらず、株価は発表後上昇した代表例がAmazonです。Amazonの決算解説は後日改めて行いたいと思いますが、出資しているリビアン・オートモーティブの評価損がEPSマイナスに大きく影響しているため、本業側での評価で買われた形になります。

EPSは予想12¢に対し、結果は-20¢で大幅に下回っていました。

懸念されていた広告ビジネスは競合企業を上回る成長率をみせ、投資家を安心させました。

本日の相場結果は以下のとおりです。

株式

  • S&P500は0.1%下落

  • ナスダック100は0.4%の下落

  • ダウ工業株30種平均はほとんど変化なし

通貨

  • ユーロは0.1%上昇し1.0194ドル

  • 英ポンドは1.2081ドルで小幅な変動に留まりました

  • 日本円は1ドル135.06円と小幅な変動に留まりました

債券

  • 10年物国債利回りは7ベーシスポイント低下し、2.76%になりました

  • ドイツの10年債利回りは6ベーシスポイント低下して0.90%に

  • 英国の10年債利回りは10ベーシスポイント低下し1.95%に

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は1.7%上昇し、1バレル90.54ドルとなりました。

  • 金先物は0.8%上昇し、1オンス=1805.40ドル

本日の重要イベント

特に注目度の高い経済指標の発表はありませんでした。

明日の重要イベント

第2四半期 非農業部門労働生産性指数【前期比】前回 -7.3%, 予想 -4.5%
第2四半期 単位労働費用 前回12.6%, 予想9.8%

休むも相場

今日は相場展開を大きく変えるようなニュースはありませんでした。こうした日のうちに振り返りきれていない決算や、新しい銘柄への研究を行っていきたいものですね。

▼ 先週の相場振り返り記事はこちら

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