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2022年9月13日の米国株相場: 9月FOMCは100bps利上げか。インフレ加速に伴い、楽観的観測は吹っ飛ぶ

インフレの加速に伴い、ここ数日間、淡い期待を抱いてきた株式市場はその期待分をきちんと精算するかの如くツケを払い、本日の相場を終えました。

連続4日暴騰したS&P500は、その上昇分をほぼ帳消しにしました。

今回発表された消費者物価指数(CPI)は、内容を見れば見るほど悪く、以下の購読者向け記事にて解説しています。
かねてから警告をしていた真の敵が明らかになりつつあります。

本日のマーケットは以下の通りです。

株式

  • S&P500は4.3%下落した

  • ナスダック100は5.5%の下落

  • ダウ平均株価は3.9%の下落

  • Russell2000は4.2%の下落

通貨

  • ブルームバーグ・ドル・スポット・インデックスは1.2%の上昇

  • ユーロは1.5%下落の0.9973ドル

  • 英ポンドは1.6%下落の1.1500ドル

  • 日本円は1.2%下落し、1ドル=144.49円となった

今回発表されたCPIの結果から利上げ期待が強まり、ドル高の傾向がより一層強くなりました。

債券

  • 10年物国債利回りは6ベーシスポイント上昇し、3.42%になりました。

  • ドイツの10年債利回りは8ベーシスポイント上昇し1.73%へ

  • 英国の10年債利回りは9ベーシスポイント上昇し3.17%へ

米国のみならず、欧州の債権利回りもインフレを甘く見ない方がよい考えが広まり、上昇しました。

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は0.3%下落し、1バレル87.55ドル

  • 金先物は1.6%下落の1オンス=1712.80ドル

本日の重要指標

  • 8月 消費者物価指数(CPI)[前月比] 前回: 0.0% 予想: -0.1% 結果: 0.1%

  • 8月 消費者物価指数(食品・エネルギー除くコアCPI)[前月比] 前回: 0.3% 予想: 0.2% 結果: 0.6%

  • 8月 消費者物価指数(CPI)[前年比] 前回: 8.5% 予想: 8.1% 結果: 8.3%

  • 8月 消費者物価指数(食品・エネルギー除くコアCPI)[前年比] 前回: 5.9% 予想: 6.1% 結果: 6.3%

  • 8月 月次財政収支 前回: -2111.0億ドル 予想: -2150.0億ドル 結果: -2196.0億ドル

明日の重要指標

  • 前週分(9/3-9/9)MBA住宅ローン申請指数 前回: -0.8% 予想: ー

  • 8月 生産者物価指数(PPI)[前月比] 前回: -0.5% 予想: -0.2%

  • 8月 生産者物価指数(食品・エネルギー除くコアPPI)[前月比] 前回: 0.2% 予想: 0.2%

  • 8月 生産者物価指数(PPI)[前年比] 前回: 9.8% 予想: 8.8%

  • 8月 生産者物価指数(食品・エネルギー除くコアPPI)[前年比] 前回: 7.6% 予想: 7.1%

  • 前週分(9/3-9/9)原油在庫[前週比] 前回: 884.5万バレル 予想: 249.9万バレル

  • 前週分(9/3-9/9)ガソリン在庫[前週比] 前回: 33.3万バレル 予想: -124.0万バレル

  • 前週分(9/3-9/9)留出油在庫[前週比] 前回: 9.5万バレル 予想: -7.0万バレル


100bpsの利上げ予想が突如として30%を超えた

今日のインフレ加速を受けて、昨日まで0%だった100bpsの利上げ予想が30%を超えました。

先日ジャクソンホールで、パウエル議長は「現在の高インフレが長引けば長引くほど、インフレ期待が定着する可能性が高くなる」と語りましたが、9月のFOMCはこれまで以上にタカ派の姿勢を示す可能性があります。

▼ ジャクソンホールのパウエル議長の発言についてはこちら


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